ロンドン五輪における「独島」領有権主張
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「朴鍾佑」の記事における「ロンドン五輪における「独島」領有権主張」の解説
「李明博竹島上陸」も参照 2012年8月10日、日本代表との対戦となったロンドン五輪男子サッカー3位決定戦の試合後、朴は上半身裸になったうえで国旗の太極旗と一緒に「独島(竹島の韓国名)はわれわれの領土(독도는 우리 땅)」と韓国語で書かれたメッセージを掲げた。五輪施設や会場などでの政治的な宣伝活動はオリンピック憲章で禁じられており、朴の行為はこれに抵触する疑いがあったため、国際オリンピック委員会(IOC)は調査を開始、これと同時に朴には表彰式に出席しないよう要請し、銅メダルの授与を保留した。これにより、朴は表彰式に出席できず名前も呼ばれなかった。また、同様に政治的アピールを行うことを禁じるFIFAも別個に調査に乗り出した。国際オリンピック委員会のジャック・ロゲ会長は朴の行為は「明らかに政治的な表現とみるべきだ」との見解を述べ厳しく対処する姿勢を示し、銅メダルの扱いについてはFIFAによる調査結果に基づいて決めるとの方針を明らかにした。 朴は銅メダルを受け取ることなく帰国したが、青瓦台での祝賀夕食会に出席し「自らの行為に後悔していないか」という質問に対して「表彰式に出られなかったのは残念ですが、ほかの部分についてはまったく」と述べた。別のインタビューでは「メダルを受け取れないと聞いて驚いた」と心情を吐露した。また、2013年8月にスポーツ新聞のインタビュー記事で「日本は嫌い(일본은 싫다고)」であることを告白した。 10月5日にFIFAはチューリッヒにて聴聞会を開いたが、処分の決定は延期された。同月31日、大韓サッカー協会は国際オリンピック委員会が朴に対して銅メダル証明書を発行したことを発表した。また、銅メダル獲得にともない韓国政府から与えられる兵役免除の特権も、韓国政府は認める方針であることが報じられた。 11月20日にFIFA規律委員会による二度目の聴聞会が開かれ、処分が決定した。通常ならば速やかに処分内容の発表が行われるが、朴の場合においてはそれがなされなかったため、日本の一部メディアから「特別待遇ではないか」と批判が出た。その後、12月3日に大韓サッカー協会により、朴は国際Aマッチ2試合の出場停止と3500スイスフラン(31万円)の罰金、大韓サッカー協会は警告の処分を受けたことが明らかになった。 2013年2月12日、国際オリンピック委員会理事会は、朴と韓国オリンピック委員会に『強い警告(strong warnings)』を行い、韓国オリンピック委員会はオリンピック憲章とオリンピック精神を韓国人競技者に理解させるための教育計画を設計し、国際オリンピック委員会から承認を得ることが義務付けられた。朴には式典や宣伝をしないことを前提に、銅メダルが配送された。上記のように国際サッカー連盟は試合会場での政治的な宣伝活動を禁じているが、2014年6月7日にはアルゼンチン中部ラプラタで行われた国際親善試合(国際親善試合なども国際サッカー連盟の監督下にある)で、サッカーアルゼンチン代表が試合開始直前に朴に続いて「マルビナス(イギリス領フォークランド)諸島はアルゼンチンだ(LAS MALVINAS SON ARGENTINAS) 」と書いた横断幕を掲げた。それに対してイギリス側は、代表選手やスタッフ全員に政治的な質問には答えないよう通達を出した。
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ロンドン五輪における「独島」領有権主張
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「李明博竹島上陸」の記事における「ロンドン五輪における「独島」領有権主張」の解説
詳細は「朴鍾佑#ロンドン五輪における「独島」領有権主張」を参照 李明博の竹島上陸から数時間後、イギリスのロンドンにて行われたロンドン五輪の男子サッカー3位決定戦の試合後、朴鍾佑選手が上半身裸になった上で国旗の太極旗と一緒に「独島(竹島の韓国名)はわれわれの領土(독도는 우리 땅)」と韓国語で書かれたメッセージを掲げ、物議を醸した。
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