ロック開発とは? わかりやすく解説

ロック開発

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/20 14:17 UTC 版)

ロック開発株式会社
LOC development Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 ロック
本社所在地 日本
101-0026
東京都千代田区神田佐久間河岸67号地
MBR99ビル
設立 1992年(平成4年)6月1日[1]
業種 不動産業
事業内容 ショッピングセンタースーパーマーケット等の各種店舗の企画開発、
建設管理運営及びコンサルタント
代表者 松尾茂和(代表取締役会長)
資本金 1億円
従業員数 130名(2011年2月末)
決算期 2月
主要株主 大和ハウス工業50%
イオン50%
外部リンク 閉鎖
特記事項:2011年9月1日をもって「イオンタウン株式会社」に改名
宅地建物取引業者免許番号 国土交通大臣(1)第7323号
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ロック開発株式会社(ロックかいはつ、LOC development Co., Ltd.)は、かつて存在したイオングループの近隣型ショッピングセンター(NSC)事業を展開・運営するデベロッパー大和ハウス工業イオンの共同出資により設立されていた[2]

2011年8月31日をもってイオンの完全子会社となり、同年9月1日イオンタウン株式会社となった(後述)。

概要

会社名の「ロック」(LOC)は「Land Owner and Company」の頭文字を取ったもので、大和ハウスグループの土地有効活用事業(LOCシステム)の名称でもある[3][2]。大和ハウスによるイオングループ向の中小型ロードサイド店舗開発の事業主体となっていた。2000年代以降は工場跡地への進出(再開発)が多かった。

イオンリテールイオンモールが大規模複合型SC(「イオンショッピングセンター」「イオンモール」など)を展開する一方で、ロック開発によるSCは中規模のオープンモール型(ロックシティのみエンドクローズモール型)ショッピングセンターを主に展開していた。具体的には「マックスバリュ」や「カスミ」などの食品スーパーを核店舗とした、中小商圏における低層の独立建物が集合している「近隣(ネイバーフッド)型ショッピングセンター(NSC=Neighborhood Shopping Center)」と呼ばれる形態のSCを展開していた。2008年度からはディスカウントストア業態である「ザ・ビッグ」(ザ ビッグ)を核店舗としたSCも増加している。

従来は先述のオープンモール型SC「ロックタウン」を展開してきたが、近年はコミュニティセンター機能を持つエンクローズドモール型SC「ロックシティ」を並行して展開しつつあった。

2011年8月31日もってイオンが大和ハウスの保有する全株式を取得してロック開発を完全子会社とし、翌9月1日をもって社名を「イオンタウン株式会社」に変更することが発表された[4][5]。ショッピングセンター名は「ロックタウン」「ロックシティ」およびイオン川之江SC(ロック開発が展開)が同日付で「イオンタウン」を冠にしたSC名に変更され、看板も順次変更された。本社もイオングループ各社の本社が入居する千葉市美浜区に移転している[4][5]。なおロック開発によりオープンした最後のSCは同年2月1日にオープンした「ロックシティ姫路ショッピングセンター」であった。

元々「イオンタウン」の名称はイオンリテールを含め全国のマックスバリュ運営会社やイオンスーパーセンター運営会社等がそれぞれに展開しているNSCに用いられてきた呼称であり、ロック開発の商号変更前から存在している。多くのイオンタウンやNSC形態もしくは類似の小規模ショッピングセンターは2011年11月21日付でイオンタウン(株)に移管されている。

なおイオンと大和ハウスの提携については、マックスバリュなどを核店舗にした小規模ショッピングセンターの開発にLOCシステムを採用する(例:マックスバリュ清須春日店。ロックシティを当初から名乗っていなかった)などの形で継続されている。

店舗展開

全国に45箇所のSC(うち「ロックシティ」が7箇所)を展開した。北海道・北陸・沖縄には未進出。大半のSCは核テナントが「マックスバリュ」または「ザ・ビッグ」(何れも各地域のマックスバリュ運営会社が運営)だが、館山・大田・川之江[6]日向イオン(旧:ジャスコ)が、水戸南守谷・佐野は「カスミ」が核テナントである。このうち「ザ・ビッグ」は、周南を除いて全て「マックスバリュ」「ジャスコ」「ヤオハン」からの転換店舗。

また以下のSCはイオングループの店舗が進出しておらず、イオングループ以外の企業が核テナントとなっている。これらは何れも他のイオングループが運営するショッピングセンターなどが隣接している為である。

なお、徳島県のイオングループのショッピングセンター形態による店舗はイオンタウンへの名称変更時点で北島・上板の2つのロックタウンのみであった[7]

店舗ごとの詳細については公式サイト並びに下記テンプレートリンク先の各SCの記事参照。

主なショッピングセンター

関連項目

脚注

  1. ^ ジャスコ 2000, p. 559.
  2. ^ a b ジャスコ 2000, p. 558.
  3. ^ 土地活用のご案内 - 大和リース株式会社
  4. ^ a b ロック開発株式会社の子会社化についてのお知らせ (PDF) - イオン株式会社ニュースリリース2011年8月31日
  5. ^ a b 社名変更並びに事務所移転予定のご案内 (PDF) - ロック開発ニュースリリース2011年9月1日
  6. ^ イオン川之江店は2019年9月30日に閉店。建て替えを経て2021年9月18日にリニューアルオープンし、核テナントがフジ四国中央店に変更された。
  7. ^ 後に地場系のマルナカがイオングループ入りし、イオンモール徳島(核店舗はGMS業態のイオンスタイル徳島)が開業。

参考文献

  • ジャスコ株式会社 編『ジャスコ三十年史』ジャスコ株式会社、2000年12月。 

外部リンク


ロック開発

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合弁事業」の記事における「ロック開発」の解説

大和ハウス工業イオン合弁によるショッピングセンター開発を行うデベロッパーイオン本体デベロッパー事業イオンショッピングセンターなど)を行っており、出資企業本業合弁事業直接的に競合していた珍しい例2011年平成23年)にイオン大和ハウス株式全て買い取ってイオン完全子会社となり、イオンタウン社名変更した。

※この「ロック開発」の解説は、「合弁事業」の解説の一部です。
「ロック開発」を含む「合弁事業」の記事については、「合弁事業」の概要を参照ください。

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