レナードの長期離脱とトレード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 03:17 UTC 版)
「サンアントニオ・スパーズ」の記事における「レナードの長期離脱とトレード」の解説
2017-18シーズン は、昨シーズン主要控えプレーヤーであったデビッド・リー、ジョナソン・シモンズ、ドウェイン・デドモンを失い、トニー・パーカーとカワイ・レナードを前シーズン中に負った負傷の影響で、開幕から欠場を余儀無くされるという状態からスタート。一方で引退が濃厚とされていたマヌ・ジノビリが、引退を撤回し現役続行を決意。更にパウ・ガソルとラマーカス・オルドリッジに延長契約を与え、ベテランスコアラーのルディ・ゲイを獲得するなど、布陣を整えた。カイル・アンダーソンやディジョンテ・マリーら若手選手の奮起もあって、4連勝と好スタートをきったが、直後4連敗し、今後の苦戦が予想された。12勝7敗で迎えた11月27日のダラス・マーベリックス戦でパーカーが復帰を果たし6得点を記録した。パーカー復帰後、ブリン・フォーブスらベンチメンバーの貢献も有り、7勝1敗と好調を維持していたが、右大腿四頭筋の故障により、プレーシーズンゲームを全休し、開幕から27試合欠場していたレナードが、12月12日に行われたダラス・マーベリックス戦で復帰し16分の出場ながら13得点を記録するも、89-95で敗れ、12月27日のニューヨーク・ニックス戦でルディ・ゲイが踵を痛め、約2ヶ月の長期離脱をする中で、レナードは出場と欠場を繰り返しながら徐々に出場時間を増やしていくが、2018年1月5日に行われたフェニックス・サンズ戦で今度は肩を負傷し3試合を欠場、1月13日に行われたデンバー・ナゲッツ戦で復帰、19得点を記録したが、右大腿四頭筋の完全な回復が見られず、1月17日、レナードが無期限で欠場すると発表した。1月21日、グレッグ・ポポヴィッチヘッドコーチの決断で、長年ポイントガードのスタータを務めてきたトニー・パーカーを控えに置き、マリーをスターターに起用することが発表された。レナードの復帰時期が明確にならず、レナードの去就に関しての噂が飛び交う中で、チーム全体が徐々に調子を落として行き、2月13日の3連敗によって勝率は6割を割り込んだ。ウェスタンカンファレンスのプレーオフ出場枠を巡って混沌とする4月3日のロサンゼルス・クリッパーズ戦を113-110で落とし、シーズン33敗目を喫し、18シーズン続いてきた50勝超えの記録は終焉を迎えた。4月9日ホーム最終戦のサクラメント・キングス戦を98-85で勝利し21年連続プレーオフ進出を決めた。このシーズンは、レナードが僅か9試合出場に留まり、ホームではヒューストン・ロケッツ、トロント・ラプターズに次ぐ30勝-8敗の好成績を残したが、ロデオロードトリップを含むアウェイでのゲームを数多く落とし昨シーズンから大きく勝率を下げた。レギュラーシーズン最終戦は、共にプレーオフ進出を決めたニューオーリンズ・ペリカンズとの対戦であったがこれに敗れ、第7シードでプレーオフに進んだ。プレーオフは第2シードのゴールデンステート・ウォリアーズとの対戦となり、ステフィン・カリーは膝の負傷の回復を待って1回戦の出場を見送っていたが、ウォーリアーズのデフェンスを崩せずアウェイで連敗を喫した。ゲーム3を控えた2018年4月19日、ポポヴィッチの妻であるエリンの死亡が報じられ、ゲーム3以降、エットレ・メッシーナアシスタントコーチが指揮を執ったが110-97で敗れ3連敗となった。4月22日のホーム2戦目となるゲーム4は、フィジカルなディフェンスと3ポイント攻勢で103-90で勝利し、スウィープを免れた。この勝利で、ジノビリとパーカーは、コンビとしてプレーオフ勝利数を132として、NBA最多勝利デュオとなった。2位はティム・ダンカンとパーカーの131勝、3位はティム・ダンカンとジノビリの126勝、4位はコービー・ブライアントとデレク・フィッシャーの123勝、5位はマイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンの117勝。4月24日のゲーム5を99-91で落とし、シーズンを終えた。ラマーカス・オルドリッジがオールNBAセカンドチームに選ばれ、ディジョンテ・マリーがNBAオールディフェンシブ・セカンドチームに選出された。 7月に入っても、シーズン中から続いていたレナードとスパーズの確執は解けることはなく、レナードのトレード要求によって、2018年7月18日、レナードとダニー・グリーンは、デマー・デローザン、ヤコブ・ポエートルと2019年のNBAドラフト1順目指名権と交換でトロント・ラプターズにトレードされた 2018年7月6日、トニー・パーカーはシャーロット・ホーネッツと契約を結び、スパーズでプレーした17年に終止符を打った。8月27日に、マヌ・ジノビリがNBAでのスパーズ一筋18年のキャリアを残し引退を表明した。
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