レジェンド
レジェンドは英語で伝説を意味する。ホンダの最高級セダンで、1985年11月に生まれた。フルドア(プレスドア)をもつ4ドアセダンで、前後フェンダーは流行のブリスタータイプ。駆動方式はFFで、エンジンは新開発のV6・SOHC・2L(145ps)と2.5L(165ps)を搭載。2Lは5ナンバーサイズだった。
86年10月マイナーチェンジ。一部グレードに本革シートを採用すると同時に、2Lの廉価版Miを追加。11月には2.5LのXiにも本革仕様を設定した。
87年2月、2ドアハードトップ車を追加した。ホイールベースはセダンの2760mmより短い2705㎜で、全長もセダン・3ナンバー型の4810mmより短い4775mm、全高も20mm低い1370mmだったが、全幅は10mm広い1745mmあった。アウターパネルはすべてクーペ専用で、インテリアには天然素材を多用した。エンジンはV6・SOHC・24バルブの2.7Lで180psを発生。電子制御デュアルモード・ロックアップ付き4速ATだけの設定だった。リヤサスペンションはダブルウイッシュボーン/コイルで、ABS(当時のホンダの呼称はALB)も標準装備。9月、セダンのエンジンを2.5Lから、ハードトップ・クーペに導入ずみの2.7Lに換装したほか、ATも2ウェイ4速に変更。最上級車のエクスクルーシブをセダンとクーペに設定した。
88年10月、セダン中心のマイナーチェンジ、エクステリアが豪華になった。V6の2Lエンジンに水冷インタークーラー付きターボチャージャーを新設定。2L自然吸気も残った。リヤサスペンションは、セダンもクーペと同じタイプになった。
89年7月、トラクションコントロールを2.7Lエクスクルーシブに装備。FF車としては初の実用化だった。
90年10月、セダンをフルモデルチェンジし、2代目に進んだ。ホイールベース2910mm、全長4940mm、全幅1810mm、全高1405mmとなり、大型化をはかった。横置きだったエンジンは縦置き搭載となった。新採用の3.2L・V6エンジンは215psを発揮した。ATは新しい電子制御型。運転席SRSエアバッグ、ALBは標準となった。ナビゲーション・システム装着も目新しかった。
91年1月、クーペもフルモデルチェンジ。ホイールベースはセダンより80mm短い2830mmで、全長も60mm短い4880mmとなり、独自の顔をアピールした。エンジンは2.7Lで性能的にはセダンと同じ。注目点は、ドアが閉じる直前にモーターにより強制的に閉じる、アクティブドアロックを採用したことだった。11月、セダンの助手席にSRSエアバッグを装備、新規にタイプαⅡとβⅡを追加。クーペβにも本革シートをオプション設定。
92年9月マイナーチェンジ。エクステリア、インテリアをリデザインし、ATはプロスマテックに進化した。セダン、クーペともにαツーリングというタイプを設定、V6・3.2Lを高回転タイプにし、235psにパワーアップしたエンジンを載せた。10月発売。93年9月、セダンに235psエンジンを積んだスポーティグレードのツーリングを追加した。
96年2月、セダンをフルモデルチェンジ、3代目となった。安全面充実が主眼の改良は、全世界の安全基準を満たすといわれた。両席SRSエアバッグ、ABSのほか、救急ボックスも備えた。エンジンは3.5Lにアップ、V6でSOHC・24バルブ・215psとなった。縦置き。ユーロというグレードは、ややスポーティな味付けだった。クーペはその時点で生産中止となった。
97年10月のマイナーチェンジで、トラクションコントロール、オートライトコントロール、後席中央の3点式シートベルトなどを全車に標準装備した。スポーツ指向のユーロ・エクスクルーシブを追加。
98年9月、一部変更。フロントグリルを5角形にデザインし直し、ヘッドランプのロービームをディスチャージ方式に改めた。
99年9月、エンジンが全タイプLEV仕様となった。ABSやTCS、そして旋回時の横滑り制御などをトータルコントロールするVSA(車両挙動安定化システム)を導入した。
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