ルネサンス期の絵画とは? わかりやすく解説

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ルネサンス期の絵画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 21:41 UTC 版)

レダと白鳥」の記事における「ルネサンス期の絵画」の解説

1504年レオナルド・ダ・ヴィンチは、地面座って子供たちと遊ぶレダという主題作品を描くために習作始めたが、結局この作品描かれてはいないと考えられている。そしてレオナルド1508年に、同じ主題だがまったく別の構成絵画描いた。その絵画が、白鳥抱擁して裸で立っているレダ大きな卵から生まれたばかりの二組の双子描かれている『レダと白鳥』だった。レオナルド描いたオリジナルの『レダと白鳥』は現存しておらず、意図的に破棄されたと考えられている。しかし多く模写残っており、オリジナルがどういった絵画だったのかを知ることができる。 ミケランジェロ作品にも、同じく現存せず意図的に破棄されたと思われるレダと白鳥』がある。1529年フェラーラ公アルフォンソ・デステが、フェラーラにある自身宮殿のために依頼したレダと白鳥モチーフとしたテンペラ画である。この作品のためにミケランジェロ描いたラフ画弟子のアントニオ・ミーニに渡された。1533年にミーニが死去するまで、フランス人パトロンのためにミケランジェロラフ画模写していたこともあって、このラフ画百年上保管されていた。 この絵画構図多く模写模造によって知られている。コルネリス・デ・ボスの版画1563年ごろ)、バルトロメオ・アンマナーティ大理石彫刻バルジェロ美術館フィレンツェ)、若年ルーベンスイタリア滞在時に模写した2枚絵画1530年ごろ、ナショナル・ギャラリーロンドン)などである。1530年ごろに描かれたこの作品で、レダマニエリスム特徴とも言える長く引き伸ばされねじれたポーズ描かれており(「のような人体 figura serpentinata」)、これはその当時よく見られ表現手法であった。さらにプラドにあるローマ時代彫刻群ミケランジェロ作品であると、少なくとも19世紀までは信じられていた。 ルネサンス期における最後有名なレダと白鳥』は、コレッジョ1530年ごろに描いたベルリン絵画館所蔵緻密な構成作品である。この絵画フランス王ルイ15世摂政で、絵画収集家としても知られるオルレアン公フィリップ2世所有していたときに大きな損傷受けた彼の息子ルイ熱烈なまでの芸術愛好家だったが、自身行動対す周期的な道徳心高下悩まされており、あるときこの作品描かれレダナイフ切り裂いたのである修復はされたものの、完全にもとの状態に戻すことは不可能だったレオナルドミケランジェロの『レダと白鳥』は、どちらもフランス王家が所有していたときに失われた絵画所有者死去後残され道徳心の強い未亡人あるいは絵画相続人によって破棄されたものと考えられている。 有名なこれらの絵画のほかにも「レダと白鳥」をモチーフ描かれルネサンス期作品数多い繰り返し出版されオウィディウス著作描かれ挿絵などが挙げられるが、ほとんどは前述の3作品から派生した構成構図作品である。

※この「ルネサンス期の絵画」の解説は、「レダと白鳥」の解説の一部です。
「ルネサンス期の絵画」を含む「レダと白鳥」の記事については、「レダと白鳥」の概要を参照ください。

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