彫刻群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:23 UTC 版)
ジュリアーノ・デ・メディチの霊廟。ミケランジェロの彫刻『夜(英語版)』と『昼(英語版)』の彫刻で装飾されている。 ロレンツォ・ディ・ピエロ・デ・メディチの霊廟。ミケランジェロの彫刻『夕暮(英語版)』と『曙(英語版)』の彫刻で装飾されている。 ミケランジェロは新聖具室の設計と同時に、新聖具室に葬られるメディチ家の主要な一族の霊廟のために『夜』と『昼(英語版)』、『夕暮(英語版)』と『曙』の装飾彫刻も手がけていた。この4体の彫刻は、後世の彫刻家たちの同デザインの彫刻作品に多大な影響を与えることになった。聖堂右翼廊の新聖具室の隅には聖堂内部に通じる目立たない入り口があるが、現在この入り口は閉鎖されている。 新聖具室には当初メディチ家4名の霊廟が設置されることになっていた。しかしながら計画通りに制作されたのはヌムール公とウルビーノ公の霊廟だけで、残るフィレンツェ君主のマニフィコとジュリアーノの霊廟の制作は着手されることはなかった。制作されたヌムール公とウルビーノ公の霊廟の構成はよく似ており、装飾彫刻はそれぞれ対をなした主題となっている。壁面にある聖母子像もミケランジェロの作品である。聖母子の両横に配されたメディチ家の守護聖人である聖コスマスと聖ダミアンは、モントルソリとモンテルーポの作品である。また、1976年には聖具室の下に、壁にミケランジェロのドローイングがある隠し廊下が発見された。
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