ムスカリの花言葉
ポジティブな花言葉とネガティブな花言葉が入り混じっているため、花言葉にメッセージヲタクしてムスカリの花を贈る際には意図を明確に伝える工夫が必要かもしれない。
ムスカリ花言葉の由来
#青い花の色からつけられた説白やピンク、黄色などムスカリの花の色は豊富であるが、最も代表的な色は青である。一般的に青色は悲しみの色と認識されているため、「絶望」や「失望」、「失意」などネガティブな花言葉がつけられたという説がある。
#ギリシア神話からつけられた説
花言葉はギリシア神話に遡るものが多いが、ムスカリの花言葉にも元となる神話がある。美少年のヒュアキントスは、医学の神アポロンに愛されていた。同様に、西風の神ゼピュロスもヒュアキントスのことを愛していた。あるとき、ヒュアキントスとアポロンが円盤投げに興じていると、ゼピュロスが二人の仲睦まじい姿を見て嫉妬し、楽しく遊んでいる邪魔をしようと風を吹き付けた。すると、あろうことか円盤が風に吹かれヒュアキントスの額に激突した。ヒュアキントスは大量の血を流し亡くなってしまい、ゼピュロスは絶望した。ヒュアキントスの額の血が地面に落ちヒヤシンスの花が生まれたという逸話があり、ムスカリがヒヤシンスと似ているため「絶望」、「失望」、「失意」という花言葉がつけられたという説がある。
#世界最古の埋葬花であることに由来する説
ムスカリの語源はギリシャ語のムスク(麝香)とされており、香りが強く埋葬花として供えられることもある。ムスカリの埋葬花としての歴史は古く、約6万年前の旧石器時代まで遡る。ネアンデルタール人の遺跡からも死者に供えられたムスカリが発掘されており、世界最古の埋葬花として知られている。そのため、「絶望」、「失望」、「失意」という花言葉がつけられたという説がある。
#ムスカリの佇まいからつけられた説
主張が少なくほかの花との調和性が高いムスカリの佇まいから、いくつかの花言葉がつけられたという説がある。
・「明るい未来」
ムスカリは生命力が強く、寒い冬を耐え忍び春先になると土の中から姿を現す。小さいながらも力強く咲く姿が、「明るい未来」へと導いているように見えることに由来するという説がある。
・「通じ合う心」
ムスカリはチューリップをはじめ、春先に咲く球根植物と相性が良い。ほかの花に寄り添うように咲いている姿から、「通じ合う心」という花言葉が生まれたと言われている。
・「寛大な愛」
ムスカリはほかの花と一緒に寄せ植えされることが多いが、自己主張が少なく引き立て役に徹している。常に主役の座をほかの花に譲っている包容力の高さから、「寛大な愛」という花言葉がつけられたという説がある。
ムスカリの英語の花言葉
ムスカリの英語の花言葉は「usefulness(有用、有益)」と「disappointment(失望)」である。西洋では、ムスカリは実用性の高い花として認識されている。「usefulness(有用、有益)」という花言葉がつけられているのは、植えるだけでどんどん増えていく育てやすさ(有益性)に由来するといわれている。また、古来から埋葬花として供えられてきた有用性も、「usefulness(有用、有益)」の由来だとされている。「disappointment(失望)」という花言葉は、ムスカリの花が青いことに由来する。西洋では「悲しみ」や「憂鬱」などネガティブな感情を「ブルーな気分」と表現するため、青い花を咲かせるムスカリにネガティブな花言葉がつけられたという。ムスカリ色別の花言葉の解説
#白いムスカリの花言葉:「ロマンチックな愛」ネガティブな花言葉が多いムスカリであるが、白いムスカリの花言葉はポジティブである。白は可憐や純粋など清らかなイメージがあるため、ネガティブな意味は打ち消され「ロマンチックな愛」という素敵な花言葉がつけられている。ムスカリは小さな花をたわわにつけるため、フランスでは子だくさんの象徴としてプロポーズの際に贈られることが多い。また、スペインでは白いムスカリは魔力のある花と認識されている。花言葉とともに良いイメージを持たれているため、好きな人に贈るのに最適な花である。
#ピンク色のムスカリの花言葉:「絶望」、「明るい未来」、「通い合う心」
ピンク色は明るく柔らかい色味で、ポジティブな印象を与える。ただし、「明るい未来」や「通じ合う心」などのポジティブな花言葉もつけられているが、「絶望」という正反対の意味の花言葉もついている。ピンク色のムスカリは珍しくひときわ目を引く美しさもあるが、プレゼントする時はネガティブな花言葉だと相手に捉えられないように注意する必要がある。
#青いムスカリの花言葉:「絶望」、「明るい未来」、「通い合う心」
青いムスカリの花言葉は、基本的にピンク色のムスカリの花言葉と同じである。ポジティブな花言葉とネガティブな花言葉の両方を持つが、青いムスカリの花言葉はネガティブな意味で捉えられることが多い。そのため、プレゼントには向いていない。
そのほかにも、黄色や紫色のムスカリがあるが、「絶望」、「明るい未来」、「通い合う心」という同様の花言葉となる。紫色は神聖・神秘的な色として好まれているが、黄色は裏切りの色として認識されている。黄色によってネガティブな花言葉の意味を悪い方へ強める恐れもあるため、黄色いムスカリをプレゼントするのは避けた方がよい。
ムスカリ本数別の花言葉の解説
ムスカリには本数別の花言葉はない。ムスカリの怖い花言葉
ムスカリには、恨みや妬みなどを連想させる怖い花言葉はない。しかし、「失望」や「失意」などネガティブな花言葉が多いため、怖い花言葉があると勘違いされている可能性がある。ネガティブな花言葉があると同時に、「明るい未来」や「夢にかける思い」などポジティブな花言葉もつけられているため、「失望」や「失意」の後にプラスの出来事が待っていると解釈することもできる。また、ポジティブな花言葉を持つ花と一緒にブーケにすることで、ネガティブなムスカリの花言葉を弱め明るいメッセージへと転換させることもできる。※ 花言葉の内容は諸説あります。
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