ムシャ戦記以降
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SDとしての武者ガンダムの代表格となった「SD戦国伝」完結後、この後釜としてSD戦国伝とは一歩距離を置いた新シリーズ「ムシャ戦記 光の変幻編」が開始された。 「ムシャ戦記」は物語上「SD戦国伝」シリーズの延長線上にあるが、大量のキャラクターによる複雑なサーガと化したSD戦国伝から時代背景を大きく移し、設定の簡素化が行なわれたものである。この姿勢は主人公ら新キャラクターが「武者ウイングゼロ」のように多く名前に漢字名を使わないことにも顕著である。 「ムシャ戦記」完結後2000年、さらに設定を一新した新シリーズ「SDガンダム ムシャジェネレーション」が開始される。このシリーズの世界観では武者ガンダムが生命体ではなく、人間が乗るメカとして描かれているのが従来との大きな違いである。この源流にはゲーム『SDガンダム GGENERATION』の存在があり、本シリーズはいわばこの「武者」版という位置付けであった。ちなみに、ムシャジェネレーションの主役の侶蘭と武者ターンエーガンダムはSDガンダム GGENERATION-Fはある条件を満たすと「SDガンダム GGENERATION-F」にも登場する。 「ムシャジェネレーション」完結の後に始まったシリーズが「SD頑駄無 武者○伝」である(2001年)。現代日本を主な舞台に人間キャラクターとSD武者がからむ大胆な設定と、従来と一線を画すコミカルな世界観が特徴であった。「武者○伝」は続編2作を含む3部作となり、「SD戦国伝」以後では最も長寿のシリーズとなっている。また、『武者○伝III』から武者ガンダムは「水が苦手、かなづち(泳げない)」という設定が追加された。 これと前後して2004年、テレビアニメ作品『SDガンダムフォース』が放映されている。SDガンダムフォースはSDガンダム、騎士ガンダム、武者ガンダムが混在して登場する物語で、厳密な意味での武者ガンダム作品ではないがこれがテレビアニメでは初の武者ガンダムの登場となる。この作品は設定上でも「SD戦国伝」シリーズで知られる「天宮(アーク)」や「天地城」が登場するなど、BB戦士系SD武者ガンダムシリーズの設定と親和性が高い。 「武者○伝」3部作の後に開始されたシリーズ「SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝」(2005年)は「SD戦国伝 武者七人衆編」のリメイク作品である。武者七人衆を大幅にリファインした「光の七人衆」を中心に、その息子達「烈火隊」を主人公として武者七人衆編の設定を整理・再構成しており、程度の差こそあれ同一時間軸上の物語として描かれていた従来のシリーズに対し、平行世界上の別個の物語という位置付けにある。本編にあたるストーリーライン「武者烈伝 武化舞可編」と、ホビージャパン誌に連載された外伝的な前日譚「武者烈伝 零」との同時進行二部構成となっているのも大きな特徴である。 こうして様々に形を変えつつも連綿と続いたSD武者ガンダムシリーズは、2006年-2007年に展開した「武者番長風雲録」において一旦の終焉をみる。武者番長風雲録は「武者○伝」に続き再び現代日本を舞台とし、学校と番長の存在を主軸に構成された異色作である。この後継にあたるストーリーラインは「BB戦士三国伝」で、世界観の繋がりを暗に感じさせる描写こそあるものの「武者」の冠は持っておらず、2009年に武田信玄や上杉謙信、直江兼続などの戦国武将をイメージさせた武者頑駄無が登場する「SD戦国伝 武神降臨編」が開始。その後、「三国伝」の展開終了した2011年にはレジェンドBBとして、武者ガンダムシリーズもリメイクの範疇としてシリーズが開始。「武者八人衆編」という単独タイトルまで冠されて、メインストーリー第一弾として、これまで直接的には語られなかった真悪参による銀の楯強奪事件などが描かれる予定。
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