ポルト時代
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2010年7月6日、510万ユーロの移籍金で保有権の70%をポルトが獲得し、ハメスは4年間の契約を結んだ。契約には3000万ユーロの契約解除条項が設けられた。ポルトは後に保有権の10%を第3者に売却した。7月18日に行われたアヤックスとの親善試合でデビューし、初ゴールも記録した。11月にポルトは獲得した保有権の半分に当たる35%をゴル・フットボール・ルクセンブルク有限会社に250万ユーロで売却した。 2010年12月15日に行われ、3-1で勝利したCSKAソフィア戦でポルトにおける公式戦初ゴールを記録し、タッサ・デ・ポルトガル決勝のヴィトーリア・ギマランイス戦ではハットトリックを達成し、1アシストも記録した。2011年5月17日に保有権の30%を有していたコンヴァージェンス・キャピタル・パートナーズBVから225万ユーロで保有権を買い取り、ポルトは55%の保有権を持つことになった。6月13日にはクラブと新たに5年間の契約を締結し、契約解除条項は4500万ユーロにまで引き上げられた。1年目のシーズンは公式戦31試合に出場し、6ゴールを挙げ、ヨーロッパリーグの優勝にも貢献した。 2011-12シーズンは公式戦で14ゴールを挙げ、11アシストを記録した。ポルトガルプロサッカーリーグが選出する最優秀若手選手に選出されたが、コロンビア人の選手としては初の受賞となった。2012年には『ア・ボラ』紙が選出するポルトガル・ゴールデン・ボール賞をラダメル・ファルカオに続いて受賞したが、ハメスは史上最年少での選出となった。2011年9月20日に行われたフェイレンセ戦ではラビオラにパンチを見舞い退場処分を受け、ベンフィカとのオ・クラシコの出場を逃すことになった。 2012-13シーズンからハメスは背番号を10番に変更し、シーズンを前にラダメル・ファルカオ、フレディ・グアリン、フッキがクラブを去ったため、スターティングメンバーとして出場する機会が増えた。2012年9月1日に行われたオルハネンセ戦では角度のないところからチップキックでゴールを奪い、ジャクソン・マルティネスのゴールをアシストし、3-2の勝利に貢献した。ベイラ・マル戦ではチームの1ゴール目と2ゴール目をアシストしたハメスは自身もチームの4ゴール目を記録し、4-0の勝利に貢献した。1週間後に行われたリオ・アヴェ戦ではフリーキックからゴールを記録したが、チームは2-2で引き分けた。こうした活躍からハメスは開幕月の8月から11月までの月間最優秀選手に選出された。 UEFAチャンピオンズリーグ 2012-13のグループステージのパリ・サンジェルマン戦ではその試合唯一のゴールを記録し、ポルトはその時点でグループの首位に立った。3戦目のディナモ・ザグレブ戦でもアシストを記録し、チームの3-2の勝利に貢献した。 シーズン後半戦を迎えると、ハムストリングの負傷に悩まされることになった。2013年1月13日に行われたナシオナル戦では再びハムストリングを負傷し、前半で交代を強いられた。この怪我により、ハメスは1ヶ月間戦線を離脱することになった。2月1日にポルトはゴル・フットボール・ルクセンブルクから2010年11月に250万ユーロで売却した保有権30%を857万ユーロで買い戻し、ディエゴ・レジェスの保有権47.5%を350万ポンドで売却した。 2月15日に行われたベイラ・マル戦で復帰し、チャンピオンズリーグのマラガ戦にも60分から交代で出場した。ハメスのコンディションはあまり良い状態ではなかったが、ポルトの攻撃陣において重要な役割を担った。リーグ復帰2戦目の2月23日に行われたリオ・アヴェ戦ではクロスからゴールをアシストし、2-1の勝利に貢献した。3月8日に行われたエストリル戦ではコーナーキックからアシストを記録し、2-0の勝利に貢献するなどシーズン開幕時からの数ヶ月間と比べても遜色のない活躍を続けた。チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグのマラガ戦ではスターティングメンバーを外れ、後半から交代で出場したが、退場者を出し10人での戦いを強いられたポルトは0-2でマラガに敗れた。ハメスをスターティングメンバーで起用しなかったヴィトール・ペレイラには多くの批判と疑問が寄せられ、ハメス自身も100%のコンディションであり、失望していると話したが、監督の懸念は理解できるものであり、監督には敬意を持っていると話した。ポルトは決勝トーナメント1回戦で敗退となったが、ハメスはそのシーズンのチャンピオンズリーグの試合で2番目に多くのファウルを受けた選手であった。 マンチェスター・ユナイテッドが3000万ユーロで獲得のオファーを提示したが、ポルトは金額が低すぎるとして断ったと報じられた。タッサ・ダ・リーガ準決勝のリオ・アヴェ戦でシーズン初となる出場をし、先制となるゴールをペナルティキックから記録し、チームも4-0で勝利を挙げ、決勝進出を果たした。2013年4月8日に行われ、3-1で勝利したブラガ戦では1ゴール2アシストの活躍でマン・オブ・ザ・マッチに選出された。 シーズン最終節のパソス・デ・フェレイラ戦ではペナルティキックを獲得し、2-0で勝利したポルトはリーグ3連覇を達成した。リーグ戦24試合に出場し、10ゴール、13アシストを記録し、全公式戦では32試合で13ゴール、15アシストを記録した。ポルトに加入した3シーズンで8つのタイトルを獲得した。
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