ホンダ・CBR400Fとは? わかりやすく解説

ホンダ・CBR400F

(ホンダ・CBR400Fエンデュランス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 23:12 UTC 版)

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ホンダ・CBR > ホンダ・CBR400F
1型カスタム車
基本情報
排気量クラス 普通自動二輪車
車体型式 NC17
エンジン NC07E型 399 cm3 
空冷4ストローク4バルブDOHC4気筒
内径×行程 / 圧縮比 55 mm × 42 mm / 9.6:1
最高出力 58ps/12,300rpm
最大トルク 3.6kg-m/11,000rpm
車両重量 193 kg
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CBR400F(シービーアールよんひゃくエフ)は、本田技研工業がかつて製造販売したオートバイである。

概要

1980年代初頭には空前のオートバイブームとなり、本田技研工業では激戦区となる400ccクラスでCBX400Fを製造販売していたが、各社のライバル勢に対抗すべく発売後わずか2年でフルモデルチェンジ[注 1]、製造販売したのが型式名NC17の本モデルである。

車両解説

搭載される内径x行程=55.0x42.0(mm)・排気量399ccのNC07E型空冷4ストロークDOHC4バルブ4気筒エンジンはCBX400Fからのキャリーオーバーであるが、圧縮比を9.6に、燃料供給をVE53型キャブレターに変更。さらに8,500rpmを境に2バルブから4バルブに切り替わる回転数応答型バルブ休止機構REVRevolution- modulated Valve control)を搭載。また角型ヘッドライト下に大型オイルクーラーを装備。これらの結果最高出力58ps/12,300rpm・最大トルク3.6kg-m/11,000rpmとなった。変速機は6速トランスミッション

車体はフレームを角断面パイプダブルクレードルとし、キャスター角27°・トレール97mm・シート高780mmに設定された。

サスペンションは、フロントがブレーキトルク応答型アンチダイブ機構TRACを装備する正立テレスコピック、リヤがプロリンク式スイングアームで、いずれも円筒空気ばね併用となるほか、タイヤはNSコムスターホイールに前輪が100/90-16 54H、後輪が110/90-18 61Hを装着する。

ブレーキは前ダブル・後シングルのディスクブレーキであるが、CBX400Fのインボードタイプから一般的なアウトボードとなったほか、キャリパーがダブルとなった。

遍歴

1983年12月16日発表、同月20発売[1]

1984年5月24日発表、同月31日発売[3]でハーフフェアリング・アンダーカウル・2灯式ハロゲンヘッドライトを装備するCBR400Fエンデュランスを追加。

1984年7月18日発表、同年8月10日発売[4]でフルフェアリングを装備した特別仕様車を4,000台限定で追加。

1985年8月6日発表[5]、同月20日発売でシングルシートならびにジュラルミン鍛造バックステップを標準装着する1人乗りモデルCBR400Fフォーミュラ3を5,000台限定で追加すると共に同月31日発売で従来モデルに以下の仕様変更を伴うマイナーチェンジを実施。

  • 車重を2kg軽量化
  • スイングアームをアルミ合金製へ変更
  • ホイールをNSコムスターからアルミ合金製3本スポークキャストへ変更
  • アンダーカウルを標準装備からオプションへ
  • 4into2から当時の流行に合せた[注 2]を採用したステンレス製集合マフラーへ変更

1986年7月、エンジンを水冷化したNC23型CBR400Rへフルモデルチェンジされ製造販売終了。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ ただし、1984年10月に市場からの要望により本モデルをベースにしてCBX400Fの復刻再発を行った[2]
  2. ^ 本田技研工業ではストレートブースターエキゾーストと呼称しており、従来の3本のパイプを排気が通り抜けるスリーパス方式構造から、1本のパイプを排気が拡散しながら通り抜け効率の高い単管拡散方式である[5]

出典

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