ホンダ・SLとは? わかりやすく解説

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ホンダ・SL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 02:34 UTC 版)

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SL(エスエル)は、本田技研工業がかつて製造販売したオートバイのシリーズ商標である。

概要

オンロード・オフロード両用となるいわゆるデュアルパーパスモデルに使用された商標である。

本田技研工業では1962年ドリームCL72スクランブラー以降、オンロードモデルもしくはビジネスモデルをベースにしたスクランブラーモデルのCLシリーズを製造販売していたが、競合他社がオフ性能をより強化したモデルにシフトしたことから性能に見劣りがするようになり、『モトスポーツタイプ[注 1]』をコンセプトとして開発された。1969年7月に販売開始されたベンリイSL90[2]を祖とする本シリーズは以下の共通する特徴がある。

  • 空冷4ストロークSOHC2気筒もしくは単気筒エンジンを搭載
  • ブリッジ付きアップタイプハンドル
  • 鋼管ダブルクレードルフレーム
  • スキッドプレートなどのガード類装着
  • 前輪テレスコピック・後輪スイングアームのサスペンション
  • 前後大径ホイールにブロックパターンタイヤを装着
  • アップタイプ(固定式)のフロントフェンダー

本シリーズは日本国内向け仕様のほか海外向け輸出仕様も製造販売されたが、125㏄・250㏄モデルが2ストロークエンジンを搭載するエルシノアシリーズ[注 2]への移行を経て1975年にはXLシリーズへ、90㏄モデルが1976年には排気量ダウンと原動機付自転車モデルを併設した上でクロスカントリーモデルとしたXEシリーズへ移行して本シリーズは一旦すべての生産を終了した。

しかし1997年から2005年まで、オフでの走破性よりも街乗りからトレッキングまでの幅広い用途を想定した扱いやすさを重視したSL230で商標が再び使用された[3]

モデル一覧

※各モデルの詳細はリンク先を参照のこと
車名 製造開始 製造終了 エンジン形態 姉妹車 備考
SL70 1970年 1973年 前傾80°単気筒 ベンリイCD70
ベンリイCL70
北米向け輸出仕様
ベンリイSL90 1969年 1970年 ベンリイCS90
ベンリイCL90
[注 3]
1970年 1975年 前傾12°単気筒 ベンリイCB90
ベンリイSL125S 1970年 1974年 前傾15°単気筒 CB125S・CD125S
CL125S・TL125
 
ベンリイSL175 1970年 1973年 並列2気筒 CB175・CL175
SL230 1997年 2005年 2バルブ単気筒 CB223SFTR
XL230XR230
ドリームSL250S 1972年 1973年 4バルブ単気筒   [注 4]
ドリームSL350 1970年 1973年 並列2気筒 ドリームCB350  

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 山間原野でのレジャースポーツ用に設計された遊びを楽しむスポーツ車という意味[1]
  2. ^ 1973年の発売直後に第1次オイルショックが発生。また同社初の本格的2ストロークエンジンであったことから、トラブルも多く販売不振に陥り1975年に生産中止となった。
  3. ^ 搭載エンジン変更によるモデルチェンジ[4]
  4. ^ 海外向け輸出仕様車の車名はXL250

出典

関連項目

外部リンク

本田技研工業公式HP 2輪製品アーカイブ



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