プロ編入試験合格
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編入試験の対局は、現地で大盤解説会が開かれ、将棋連盟のモバイル中継やニコニコ生放送においても棋譜及び解説が放送された。 試験は棋士番号が若い順に新四段と最大5局指し3勝または3敗した時点で終了という規定で行われた。 5局の前後番は1局目開始直前に振り駒を行い、歩が3枚出たため、後手となった。そのため奇数局が後手、偶数局が先手に決定した。 第1局は、9月23日に関西将棋会館で指され、宮本広志四段に140手で白星を挙げる。宮本とは第42回三段リーグと第44回の2度対局して全敗していた。 第2局は、10月5日に同じく関西将棋会館で指され、先述プロ編入試験に必要な10勝目を献上した星野良生四段と再戦。145手で勝利し、プロ入りに王手をかけた。星野とは第34回でも対局しており、その時は負けていた。 第3局は、11月18日に対局相手の三枚堂達也四段の所属する東京の将棋会館で指され、139手で敗れストレート勝ちでのプロ入りは叶わなかった。三枚堂は初三段リーグ入りが今泉退会後の第53回のため、前述2名とは異なり対局は初であった。なお、三枚堂は三段リーグを1期で四段昇段を果たしている。 第4局は、12月8日に将棋会館で石井健太郎四段と指し、105手で勝利。編入試験で3勝目を挙げ、2015年4月1日付でプロ四段となることを決めた。プロ編入試験が制度化されてからの合格者第1号であり、かつ、41歳でのプロ入りとなるため、新四段の最高齢記録(戦後)を更新した。石井は三段リーグ入りが第47回のため、三枚堂同様初対局であった。 今泉以前にアマから奨励会からの昇段を経ないでプロ棋士になったのは花村元司と瀬川晶司がいるが(うち花村は飛付五段で四段以下を経験しなかった)それぞれ特例でのプロ入りであり、プロ編入が制度化されてからのプロ編入試験受験者第一号となった。 プロ編入試験合格後、ブログ「今泉健司さんを応援する会公式ブログ」は「今泉の日常」と名前を変えた。2014年末限りで介護施設を退職し、将棋一本での生活に入る意思表示をした。2015年の指し初め式にはプロ棋士予定者として、元師匠である小林の誘いにより参加を果たしている。 2015年2月21日、囲碁将棋チャンネルでプロ編入記念対局と銘打ち、プロ編入の先輩である瀬川晶司と対局して敗れる。
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