ビデオとテレビ放映
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VHS, DVD, BD ビデオ化されなかった間も土曜日のオールナイトなどでシリーズ作が上映されていたが、1987年(昭和62年)末に他のヤクザ映画より大幅に遅れた形でビデオ化された。これに関して深作は「映画が公開された頃は、描かれた人たちの多くが刑務所に入っていた。いわば鬼のいぬ間に公開してしまったようなところがあった。ところが映画のビデオソフト化が始まった頃は、もうその人たちは社会復帰していた。そのため、ビデオ化の方が色々と問題が多かったわけです」と語っている。ビデオ化が遅れた人気作品で市場に海賊版が出回り、関西では一本7万円で売買されるなど、問題が生じていた。ビデオ化解禁の1ヶ月前、1987年(昭和62年)11月に三代目共政会・山田久会長が他界したことも影響があったといわれる。ビデオ化解禁まではテレビでも放映されることはなかった。 1991年末から1992年9月にかけて順次、レーザーディスク化リリースされた。 レンタルビデオは邦画としては桁外れの売上を達成し、以後もロングセラーを続けた。2008年(平成20年)にDVD化もされており、DVDも売り上げは東映作品の中でも突出しているという。日本国外でも英語字幕つきDVDが販売されている。「仁義」という言葉は英語に訳せず、海外では『BATTLES WITHOUT HONOR AND HUMANITY』というタイトルになっている。 劇場公開から40周年を迎えた2013年、シリーズ化された初期五部作が3月21日にブルーレイボックスとして発売され、このBOXでしか手に入らないスペシャルディスクとしてボーナスBlu-rayディスク『仁義なき戦い 総集篇』(1980年4月公開、3時間44分)が封入特典。 仁義なき戦い 5部作発売日タイトル規格品番1987年12月11日 仁義なき戦いVHS TE-B298 1991年12月21日 LD LSTD-01006 2001年08月10日 DVD DSTD-02026 2013年03月21日 Blu-ray BSTD-02026 1988年01月14日 仁義なき戦い 広島死闘篇VHS TE-B308 1992年02月25日 LD LSTD-01010 2001年08月10日 DVD DSTD-02027 2013年03月21日 Blu-ray BSTD-02027 1988年03月11日 仁義なき戦い 代理戦争VHS TE-B319 1992年04月25日 LD LSTD-01015 2001年08月10日 DVD DSTD-02028 2013年03月21日 Blu-ray BSTD-02028 1988年07月08日 仁義なき戦い 頂上作戦VHS TE-B342 1992年07月25日 LD LSTD-01024 2001年08月10日 DVD DSTD-02029 2013年03月21日 Blu-ray BSTD-02029 1988年09月09日 仁義なき戦い 完結篇VHS TE-B353 1992年09月25日 LD LSTD-01035 2001年08月10日 DVD DSTD-02030 2013年03月21日 Blu-ray BSTD-02030 2013年03月21日 仁義なき戦い Blu-ray BOX (初回生産限定)6Blu-ray + 1DVD BSTD-03630 2018年05月09日 仁義なき戦い Blu-ray COLLECTION5Blu-ray BSTD-20093 DVDは5作とも2006年12月8日および2009年11月1日に期間限定出荷の廉価版として再発された後、2013年11月1日に「東映 ザ・定番」として継続的な廉価版として再発されている。また、仁義なき戦い 5部作のほかの作品のビデオ化は各ページのビデオ項目を参照。 テレビ放映 1990年代初めに『ゴールデン洋画劇場』(フジテレビ)でシリーズ5作が定期的に放送されたが、この映画は放送禁止用語が何箇所かあり、オンエアではそういったシーンはカットされた。このため例えば第一部で、広能が海渡組本宅前で土居組長を暗殺するシーンでは、広能がこれから殺らないといけないプレッシャーで憂鬱にしていたところ「土居じゃが」とターゲットの土居組長が訪ねてきたとたん、獲物を狙う狼のような表情に豹変する展開があるが、その前の憂鬱だったシーンで「ないか?」「ポンか(ヒロポンのこと)」というセリフがあり、これらのシーンは全てカットされいきなり土居組長の来訪シーンから始まった。 テレビ放送日と視聴率(『ゴールデン洋画劇場』) 放送日タイトル関東関西1991年4月27日 仁義なき戦い 19.4% 1991年7月27日 広島死闘篇 16.8% 17.9% 1991年11月30日 代理戦争 16.1% 22.0% 1992年2月29日 頂上作戦 14.8% 18.3% 1992年5月9日 完結篇 11.8% 17.1% 第1作放映時(1991年4月27日)には、映画『首領になった男』の公開(1991年5月11日)を控えていた主演の松方弘樹がゲスト出演していた。完結篇が放送された翌々週(1992年5月22日・23日)の同時間枠で『北の国から'92巣立ち』が放送され、菅原文太がゲスト出演(裕木奈江扮するタマコの叔父役)し、田中邦衛との久々の共演となった。なお、1996年9月28日にも同時間枠で放送予定されていたが、実現には至らなかった。
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