ヒロポン・アドルム中毒とは? わかりやすく解説

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ヒロポン・アドルム中毒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:20 UTC 版)

坂口安吾」の記事における「ヒロポン・アドルム中毒」の解説

1948年昭和23年1月に『二流の人』(九州書房)を刊行。「淪落青春」(未完)を『ろまねすく』に発表伊藤整太宰治林房雄らのいる『ろまねすく』は前年8月同人となった2月に『金銭無情』を文藝春秋新社から刊行するこの頃からヒロポン加え、アドルムを服用するようになり、ちょうど太宰治の自殺した6月頃から、鬱病精神状態陥る。これを克服するために、短編エッセイ仕事断り長編にっぽん物語」(のち『火』)の連載執筆没頭する。しかし不規則な生活の中でアドルム、ヒロポンゼドリン大量に服用したため、病状は更に悪化し幻聴幻視生じるようになる12月執筆取材のために京都へ行くが発熱し旅館病臥する状態だった。翌1949年昭和24年1月戻った後にはアドルム中毒狂乱状態、幻視神経衰弱となり、夫人友人達の手により2月23日東京大学医学部附属病院神経科入院した3月に「にっぽん物語スキヤキから一つ歴史がはじまる」を発表続き5月-7月まで)。 4月薬品中毒症状鬱病治まり、「僕はもう治っている」を『読売新聞』に発表する。「にっぽん物語」の完成目指し置手紙残して外出先から電話をかけて病院自主退院する6月には「精神病覚え書」を『文藝春秋』に発表8月推理小説復員殺人事件」を『座談』に連載開始し、本格推理小説新境地拓くが、載誌が廃刊となったため翌年3月第19章までで中絶となる。未完となった復員殺人事件」はその展開を惜しまれ、他の探偵小説を書く暇があるのなら、これを完結させるきだった大井広介はのちに安吾苦言呈している。生活のために執筆再開するが、軽く使用した薬物のために病気再発し発狂態となる。やむなく夫人とともに静岡県伊東市転地療養し、温泉治療でなんとか健康を取り戻し11月伊東市岡区広野1-601借家移転し飼いはじめる。なお、この1949年昭和24年)から1954年昭和29年)まで5年間、芥川賞選考委員勤め五味康祐喪神』、松本清張或る「小倉日記」伝』を強く推すなど新風吹き込んだ

※この「ヒロポン・アドルム中毒」の解説は、「坂口安吾」の解説の一部です。
「ヒロポン・アドルム中毒」を含む「坂口安吾」の記事については、「坂口安吾」の概要を参照ください。

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