神経科とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 神経 > 神経科 > 神経科の意味・解説 

しんけい‐か〔‐クワ〕【神経科】

読み方:しんけいか

神経系疾患を扱う医療一分科。また、精神科をさすこともある。


神経科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 23:40 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

神経科(しんけいか)

概要

神経科は本来はNeurology(脳神経など臓器としての神経学)の日本語訳として日本で使われてきた。事実、厚生労働省保健所行政用語あるいは診療科名として公式に認知されているものである。1902年(明治35年)に日本の神経学の祖である三浦謹之助(内科医)と呉秀三(精神科医)が(旧)日本神経学会(Japanese society of Neurology)を創設した。旧来ドイツ医学の流れを汲む日本の医学界では精神医学と神経学(脳・神経科学)は同じフィールドの医師が担当することが多い。また、この分野への精神科医の参画が増えたこともあり、1935年昭和10年)には日本精神・神経学会(Japanese society of Psychiatry and Neurology)と改称された。しかし学問の細分化や、1950年代に始まった水俣病スモンといった神経系の重大疾患の病態解明が社会問題化し、これらの・神経科学分野を精神科医が担当することには限界があった。1960年(昭和35年)には内科系医師を中心として(新)日本神経学会(Japanese society of Neurology)が設立され、日本精神・神経学会から分離、独立した。分離後も精神学会の方には「神経」および"Neurology"の名称が残ってしまった。以降、日本でNeurology(神経学)を冠する診療科は「神経科」(精神科系)と「神経内科」(内科系)の2つが存在することになった。しかし現在、日本で神経学を実践する診療科は「神経内科」のみであり、「神経科」は精神科がひきつづき「登録商標」として使用している。「神経科」と称するものは「精神科」の別称であることがほとんどであり、現代の神経科と神経内科はまったく別物となっている。ただし小児領域では「小児神経科」と称するてんかんや発達障害を専門としている分野がある。近年では診療科として脳神経外科と神経内科が共に「脳神経センター」や「脳卒中センター」を設置している施設もある[1]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 脳卒中センターの案内 - 2020年令和2年)11月4日閲覧。

「神経科」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



神経科と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「神経科」の関連用語

神経科のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



神経科のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの神経科 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS