パーマン3号(パー子)として
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「星野スミレ」の記事における「パーマン3号(パー子)として」の解説
星野スミレのもうひとつの顔が、正義のヒーロー「パーマン」の3人目のメンバー・パーマン3号(通称「パー子」)である。 他のパーマンと同様に、ある日現れた異星人バードマンよりパーマンセットを渡され、パーマンに任命された。まにあわせに選ばれた1号・2号とは違い、パーマンとしての基本的な教育も施されている。マスクの色は赤、マントとバッジの色は緑。パーマンとして活動中は、コピーロボットが仕事または学業を担当する。当初は「3号」という番号や「パー子」と呼ばれるのを嫌い「パーレディ」を自称していたが、呼ばれ続けるうちに「パー子」で馴染んでしまったようで、自分でも「パー子」と名乗ることが多くなる。他の3人に比べるとパーマンとしてはこれといった特徴はなく、強敵が登場する回ではやられてしまうことも多い。 パーマンの掟として仲間以外に正体を知られることは許されないが、星野スミレの場合はさらに、アイドルであることを知られて特別扱いされることを嫌い、仲間のパーマンにもその正体を明かすことはない。パーマンマスクを被りパー子に変身するとスミレの時とは一転、短気な性格でおてんばな姿になる。これは性格が変わるというよりも、本来の自分をさらけ出して星野スミレとして抑えていた地の性格が出た素顔であると言える。そうすることでパーマン仲間といるときだけはのびのびできると感じており、スミレでいる時もバッジが鳴って呼び出しがかかるのを心待ちにしている。時折1号や2号から正体がスミレではないかと疑われるが、序盤においては力説まがいで否定するが、中盤以降はあえて否定しない事や口が滑り掛けた事もあった。なお1967年放映のアニメ第1作の設定ではスーパーマンが「パーマンたちが素性の分からない仲間と上手くやっていけるか」を見るために、その指示で正体を隠している、ということになっている。 ことある毎に、自身の正体である星野スミレとは仲がよいと言及し(現に自身のコピーと同行している場面を1号たちも見ている)彼女をだしにつかうあまのじゃくぶりを新アニメ版 (1983–1985) や原作で見せている。特にパーマン1号=須羽ミツ夫とは頻繁に口げんかをするばかりではなく、ビンタやパンチ、投げ飛ばすなどの暴力に訴えることも多々ある。これは1号が手加減しているのではなく、1号自身が「腕力ではパー子に負ける」と言っている。またイジワルな面もあり、パーマン仲間で海へ遊びに行く時、1号が帰りたがらない際には、1号は置いて彼のマントは持って帰る、1号が心酔してる星野スミレ本人であることを利用して篭絡することもしばしば。そのため1号や2号からは常日頃「女の子らしくない」と指摘される。それに応えておしとやかに振る舞おうと努力することもあるが、あまり長続きはしない。アニメではさらにおしゃべり大好きである設定が追加され、そのほとんどが長く続く世間話(パーヤン曰く「機関銃」「通話料がタダの長電話ならぬ長バッジ」)のため1号と喧嘩してしまったこともある。 やや頼りないものの正義感と責任感の強いミツ夫に好意を寄せており、ミツ夫が同級生の沢田ミチ子をちやほやするのを見て女の子らしくない自分にコンプレックスを感じることもある。また、ミツ夫が星野スミレの熱狂的なファンであるがゆえに、正体を明かせば一人の普通の女の子として扱われなくなってしまうことを恐れている。原作漫画では直接に好意を示すことはないが、新アニメ版(1983–1985)では好意を抱いているが素直になれない性格を示すことが多々ある。特に最終回「パー子の宝物ってなーんだ?」は、秘密の宝物を特別に見せてあげる、とミツ夫に手鏡を渡し、実は本当の宝物は鏡に映ったミツ夫自身だったという愛の告白をするストーリーであり、原作に比べてラブコメ色を相当に強くしている(特に1号側も稀に彼女を意識している描写も見られた)。 原作最終回「バード星への道(スーパー星への道)」でミツ夫が日本のパーマンの代表としてバード星への留学に旅立つ際、パー子はミツ夫にだけ素顔を見せ、笑顔で送り出した。この描写は1986年のてんとう虫コミックス第7巻発行時に加筆されたものであるが、それ以前に旧アニメ版(1967–1968)の最終回Aパートでミツ夫にだけ素顔を見せる描写がある。 シンガーソングライターの桃井はるこは今でいうツンデレと評している。
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