パーソナルコンピュータをめぐる市場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 18:28 UTC 版)
「パーソナルコンピュータ」の記事における「パーソナルコンピュータをめぐる市場」の解説
1990年代前半までのNECのPC-9800シリーズ全盛時代は、おおよそキーコンポーネンツ(主要部品)となるCPU(マイクロプロセッサ)の進化時期に対応した商品サイクルで半年から1年程度の商品サイクルとなっており、NECの新商品発売に少し遅れるタイミングでエプソンが対抗機種をNECより安い価格で発売する状態であったが、Windows 95が本格的に立ち上がり始め多数の日本国外系メーカーが日本に参入を始めた1996年頃から商品サイクルの短期化が進み、モデル末期には希望価格の半額以下で投売りされることも多く生鮮食品に例えられるようになってきた。 現在(2013年5月時点)では各社とも年3回(春・夏・秋冬)の新モデルの発売が定着し無理なシェア争いを回避する方針となって生産量も押さえ気味にされ、かつてのように旧モデルの在庫品などを安く購入する手法は困難となっている。また、高機能モデルを投入するために進化論で有名なガラパゴス島になぞらえてガラパゴス進化と言われている。[要出典]これに対して台湾系のASUSやACERなどは新興国市場に強く、北米や欧州市場でのニッチユーズが成功しているのに対して、日本メーカーは構造転換が難しく各メーカーの収益性が問われている。 またデルコンピュータやゲートウェイなどアメリカ合衆国で実績を伸ばした比較的低価格で直接販売するメーカーの日本への進出(後者は一度撤退後、再進出)もあり、現在(2013年5月時点)では主要メーカーのほとんどが、家電量販店などの店頭やOAディーラなど従来の流通ルートを使った販売と、自社ウェブサイトによる直接販売(需要予測精度の向上の目的もある)の両方を行っている。 PC/AT互換機(DOS/V機)では、マザーボードやCPU、メインメモリやビデオカードなど、各種PCパーツだけの一般販売もされているため、好みのパーツを購入してメーカー製にはないオリジナルのPCを完成させることもできる(いわゆる自作PC)。PCを自作することで、より高性能なPCを構築することができるほか、PCや周辺機器に関する知識を深めることもできる。ただしパーツの相性問題などもあり、メーカー製PCと違って確実に動作するかどうかは保証されない。詳しくは自作パソコンを参照。
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