パタリロとの因縁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 05:13 UTC 版)
「ジャック・バルバロッサ・バンコラン」の記事における「パタリロとの因縁」の解説
パタリロ・ド・マリネール8世とは、彼の王子時代に警備(自身はボディーガードを担当)を引き受けて以来の腐れ縁。度々縁を切りたいと嫌ってはいるが、パタリロの能力は認めており、マライヒ曰く「なんだかんだ言っても良いコンビ」であり、事件が起こると二人で協力して立ち向かうことも多い。しかし、そのおちょくられた怨みは相当深く、パタリロの治療に強力なショックが必要な際、彼を殴るためだけにマリネラを訪れたことがある。また、流れ弾にあたって危篤状態にあったとき、死ぬ前にパタリロに憂さ晴らしをしないと死に切れない、という執念ゆえに死神も魂を簡単に持ち去れずに、生霊としてマリネラに現れたことがある。 本人はしたくて理解した訳じゃないと否定しているが、パタリロと同じ特殊な血液の少年が手術をする際の輸血に協力するようマライヒに頼まれても、相手にしなかったパタリロに対して、相手の親は金持ちで謝礼が貰えると伝え、パタリロをその気にさせたりと、その行動パターンをよく理解している。一方で、かつて笑顔が絶えない根明な子供だった時の姿では、現在のパタリロと似たところもあり、パタリロもパタリロでバンコランの美少年好きなところと、ジョークに乗ってこようとしないものの、おちょくりやすさに、多少羽目を外しても任務にはとても忠実であったり、薬物への憎悪の根深さなどといったところを理解している。 プラズマXなど、パタリロの発明品というだけで否定的な態度を取るが、ロボット達の人格がまともであれば彼らの尊厳をパタリロ以上に重視する。 パタリロとの因縁は先祖や子孫にも存在している。大英帝国の影響が大きかった過去の時代においては、イギリス海軍提督だったバンコランの先祖がマリネラを属国化しようとした歴史がある。しかし、パタリロ7世と偶然その時代にタイムスリップしたパタリロ8世に(8世が20世紀から持ち込んだ科学技術とディベートによって)逆襲され、仕方なく撤退した。その子孫である現在のジャック・バンコランも日常的に様々なギャグといたずらによってパタリロにからかわれており、先祖の因縁を知ってか知らずか、スポンサーであるはずのパタリロを何かにつけて殴り倒す。 24世紀の未来ではバンコランの子孫がマスター・ウォンと名乗り(ただし、現代においてジャック・バンコラン以外にバンコラン家の人物が存在しないわけではなく、マスター・ウォンが直系子孫であるという確証は得られていない)、「眼力」を使って世界統一政府評議会を乗っ取り、眼力の通用しないパタリロ10世を試作タイムマシンで20世紀に追放した。しかしパタリロ8世の助力で帰還し、反撃を受けている。 パタリロもバンコランを当初は体の良いおちょくり相手程度にしか見ていなかったが、こういった先祖、子孫との因縁絡みの他、いつも鉄拳制裁に及ぶバンコランに対し、多少なりとも遺恨があるようで、必ずしもいつもやられる訳では無いが、パタリロのノリと作戦によって揚げ足を取られたり、マイペースを貫かれてからかわれたり、クック・ロビン音頭に誘われてしまったり(しかも、本人も結構乗せられやすいところがある)、協力を拒んでかつ、金銭をせびっても動かなかった時には、マライヒに見せる目的で撮られた美少年との浮気の現場写真をちらつかされ、強請られたりという具合に、弱みを握られて狼狽することも多い。 とは言え、パタリロのことを宝石のエキスパートとして評価しており、これと併せて高度科学技術や推理力などはバンコランの側から頼ることもあり、一方でパタリロの側もイギリス国内での護衛にはほぼ必ず彼を指名し、国際間でのアンタッチャブルな問題や国際犯罪などはバンコランに相談することが多い。お互い持ちつ持たれつの信頼関係もあったり、バンコランが平和活動の中心であるアントニウス枢機卿の回復を嘆願し、パタリロは奇跡を起こす青年ロビーを同行させたものの、ロビーが衰弱していく原因を知り、その命と引き替えに枢機卿が回復した時には、互いの心の傷も共有している。 なお、バンコラン一族の持つ「眼力」が唯一効かない一族がパタリロの一族であることから、「眼力」を自然界上で阻止する一種の抑止力ともとれる。
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