バリヤー式とは? わかりやすく解説

バリヤー式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 03:50 UTC 版)

発馬機」の記事における「バリヤー式」の解説

バリヤー式発馬機 (starting barrier) はロープ張ることによってスタートライン仕切り発走前に馬がライン越えることを防ぐ目的用いられる装置である。日本ではオーストラリアから導入したことから、当初濠州バリヤーごうしゅうしきバリヤー)と呼ばれていた。また、イギリスでは導入当初こちらを「スターティングゲート」と呼んでいた。 まず、横に佇立させた出走馬の胸の高さに「スターティングバリヤー」と呼ばれる棕櫚縄ロープネット)をフック利用して張る発馬担当者レバー操作フックを外すとこのロープ上方跳ね上がり、これをスタート合図とする。装置簡便であるが発走前の位置取り騎手間の牽制があったり、馬が静止しないため突進出遅れなどの問題多く一部競走のぞいて現在のゲート式切り換えられた。なお、バリヤー式には軟式バリヤー硬式バリヤー2種類がある。 バリヤー式発馬機の初導入1894年のことで、オーストラリアでの競走用いられたものであった考案者であるアレクサンダー・グレイがバリヤー製作するきっかけとなったのは騎手であった息子のルーベン・アレクサンダーが発走前にチョーク引かれスタートライン越えてしまい、罰金5ポンドを払うはめになったことであったグレイ発馬の際に馬が暴れるのはスターターの旗のはためき原因だと考え、それに代わる手段として1本のロープ用いたバリヤー考案したグレイ発馬機が初導入されたのは、1894年2月のカンタベリーパーク競馬場ニューサウスウェールズ州であった。公正かつ従来より早く発走できる利点大きく注目され改良加えられたのちにオーストラリア全体競馬場へと導入された。その後1897年にはイギリスニューマーケット競馬場1926年には日本順次世界中競馬場へと導入され1932年ごろには世界主流発走方式として使用されるようになったグレイ考案したバリヤーは1本のロープによってスタートライン仕切るもので、スターターレバーを引くことによってロープ跳ね上がって発走可能となる仕掛けになっていた。のちにさまざまな改良型登場しており、1920年代ジョンソングリーソンという人物らによるロープを5本に増やしたエキスパンダー状の発馬機、またアメリカ合衆国考案され移動式バリヤー発馬機などがある。移動式発馬機1946年になってオーストラリア導入されている。 現在においては後述ゲート式普及により、バリヤーによる平地競走発走はほとんど見られなくなった一方障害競走では日本オセアニアなどの一部地域をのぞき、現在でも主流発走方式となっているが、イギリスにおいては1993年グランドナショナル競走において、バリヤー式発馬機ロープ2度わたって馬の顔が引っ掛かった事と、それを騎手知らせる際の係員不手際競走不成立になったのを契機に、ゴム紐の様なものを引っ張っておき、それを放す事でスタートするか、あるいは旗を振り下ろすだけでスタート合図とする方式主流となり、バリヤー式発馬機使用されなくなりつつある。

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バリヤー式(濠州式バリヤー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 17:08 UTC 版)

競馬場」の記事における「バリヤー式(濠州バリヤー)」の解説

まず、横に佇立させた出走馬の胸の高さに「スターティングバリヤー」と呼ばれる棕櫚縄ロープネット)をフック利用して張る発馬担当者レバー操作フックを外すとこのロープ上方跳ね上がり、これをスタート合図とする。装置簡便であるが発走前の位置取り騎手間の牽制があったり馬が静止しないため突進出遅れなどの問題多く現在のゲート式切り換えられた。なお、バリヤー式には軟式バリヤー硬式バリヤー2種類があった。

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