ハースト/ABCバイアコム・エンターテイメント・サービスィズ
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「ライフタイム (テレビ局)」の記事における「ハースト/ABCバイアコム・エンターテイメント・サービスィズ」の解説
1984年2月1日、ライフタイムはハースト/ABCのデイタイムとバイアコムのライフタイム・メディカル・テレビジョンとの合併の結果として創設された。新しいネットワーク局のための理事会は、ハースト、ABC、バイアコムからの同等の代表にて結成され、同理事会は新ネットワークの最初のCEOとしてトーマス・バーチル(Thomas Burchill)を選出した。当初は成功せず、報道によると最初の運営2年間で3600万ドルを失い、1986年まで黒字化しなかった。同チャンネルは視聴率が低く、調査では一部のテレビ視聴者がそこで宗教的コンテンツを流していると誤解していたことが判明したとも伝えられている。 1985年、ライフタイムは「トーク・テレビジョン」としてブランド化を行い始め、テレビタレントのレジス・フィルビン(英語版)やセックス・セラピストのルース・ウエストハイマー(英語版)らが司会するトークショーや視聴者参加型の番組を夜の番組ラインナップに並べた。その過程で、クリエイターがロゴからリンゴを無くした。 1988年、ライフタイムはパトリシア・フィリを番組制作責任者として雇った。彼女の在職期間の最初の3年間で、彼女はライフタイムの番組制作の6割を彼女自身の判断で変更した。ライフタイムの看板トークショーであった『Attitudes』が全面的に見直され、プロデューサーが交替して現代女性の問題が中心的に扱われるようになった。また『こちらブルームーン探偵社』や『L.A.ロー 七人の弁護士』などネットワーク局のヒット作品の再放映権を取得した。また彼女は以前作られた最初のライフタイム映画の制作を監督して、それと共にブレア・ブラウン(英語版)主演のコメディドラマ『The Days and Nights of Molly Dodd』の最後3シーズンを、NBC放送網が取りやめた後に放映した。このネットワーク局は、所有者であるハースト、ABC、バイアコムの製品ラインからの映画も放映した。1991年、記者のジョシュア・ハマーは「ケーブルテレビの発展から取り残された...ライフタイム放送網は主婦向けの口うるさい放談と、再放送された『トミーとタペンス -2人で探偵を-』や『MacGruder and Loud』のように長い間忘れられていたテレビ番組シリーズで溢れんばかりだった...フィリの指揮下で、ライフタイムはその低予算イメージを脱却するために長い道のりを歩んできたのである。」と述べた。 ライフタイムは、WNBAなどの女性スポーツを限定的ながら報道するようになり、アメリカスカップでは競技出場する最初の女性乗組員チームの後援を行った。バーチルの後を継いだCEOマコーミックはまた、全米女性連盟(英語版)など女性団体との繋がりを強化し、乳がん啓発など女性の問題に関する公共広告を放映するようになった。 またライフタイムは新しいキャッチフレーズ 「ライフタイム - 女性のためのテレビ」を採用した。 一方、局オリジナルの番組制作は24-44歳の女性だけではなく、その配偶者も対象としていた。男性も妻と一緒に同ネットワークを夜に見ていたことは調査によって明らかになっていた。これは、ライフタイムのオリジナル番組の男性キャラクター(テレビ映画シリーズ『私立探偵スペンサー』など)をより男らしくすることで、男性に向けてよりアピールすることによって行われた。これらの役柄は、以前のライフタイム映画が女性の単独主人公を登場させていたのに比べてステレオタイプなものだった。ニールセンの視聴率調査は対象が1台のテレビを共有する「高所得層」夫婦に偏っていることが知られており、ライフタイムの方針はこれに乗じる形となった。1995年1月には、ライフタイムはニールセンで6番目に高い評価を受けた有料ネットワークになった。
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