ドレイク級とは? わかりやすく解説

ドレイク級装甲巡洋艦

(ドレイク級 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/09 01:49 UTC 版)

ドレイク級装甲巡洋艦
写真はネーム・シップのドレイク。
基本情報
艦種 装甲巡洋艦
前級 クレッシー級装甲巡洋艦
次級 モンマス級装甲巡洋艦
要目
常備排水量 14,150トン
全長 162.61m
水線長 152.4m
最大幅 21.74m
吃水 7.92m
機関方式 ベルヴィール式石炭専焼水管缶43基
直立式四気筒三段膨張型レシプロ機関2基2軸推進
出力 30,000hp
最大速力 23.0ノット
乗員 900名
兵装 23.4cm(45口径)単装砲2基
15.2cm(45口径)単装速射砲16基
7.6cm(40口径)単装速射砲14基
4.7cm(40口径)単装砲3基
45cm水中魚雷発射管2基
装甲 舷側:152mm(ヴァイタルパート水線部)
51mm(ヴァイタルパート水線端部)
甲板装甲:64~25mm(水平全面部)
主砲塔: 152mm(前盾)
副砲ケースメイト:127mm
バーベット部:152mm(甲板部)、72mm(揚弾筒)
司令塔:305mm(側面部)
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ドレイク級装甲巡洋艦 (Drake class armored cruiser) はイギリス海軍装甲巡洋艦1902年1903年に4隻が竣工した。クレッシー級の拡大改良型で機関出力が大幅に増強され、前級の21ノットに比べて23ノットを達成し、フランス海軍の装甲巡洋艦「ジャンヌ・ダルク」の21.8ノットを凌駕している。第一次世界大戦では二番艦「グッド・ホープ」が1914年11月1日コロネル沖海戦でドイツ艦隊と交戦、沈没。「ドレイク」が1917年10月2日ドイツ潜水艦「U79」の雷撃により沈没した。

艦形について

未だ帆船時代のデザインが色濃く残る時代のイギリスらしく気品ある印象を受ける。船体は長船首楼型である。艦首から新設計の「1897年型23,4cm(45口径)砲」を単装砲塔で1基、司令塔を組み込んだ操舵艦橋に組込まれた単棒檣、その背後に四本煙突と後檣の間は艦載艇スペースとなり、後檣基部に設置されたジブ・クレーンにより甲板から海上に艦載艇を下す。単棒後檣を組込んだ後部艦橋から一段下がって、後部単装主砲塔を配置した。艦尾には旧い時代の艦船らしく艦名を記入したスタン・ウォークが設置されている。なお、換気用に煙突付近に設置されていたキノコ型換気筒は被弾時の被害極限の思想から廃止され、同様の理由から後艦橋構造も簡素化された。

主砲塔配置

主砲塔は本級から口径を増した「1897年型Mark X 23.4cm(45口径)砲」である。これを前級と同じく単装砲塔形式に納めた。

副砲等

副砲として速射砲化した「1901年型 Mark Ⅶ 15.2cm(45口径)砲」を採用した。搭載方式は前級よりも進化して前級では前後四箇所に設置された上下段装備は本級において片方の舷側四箇所に及び、両舷合わせて単装砲で16門搭載した。前級において問題視された下段砲が海面に接近しすぎて、波浪で射撃操作が困難になり易いと言う欠点は考慮されなかった。そのため、本級で副砲の門数が2門増加したが、実質使用できる門数が8門と、減少してしまった。その他に対水雷艇用に「1886 4.7cm(40口径)砲」を単装砲架で3門、45cm水中魚雷発射管2基を装備したのは前級と同じである。

艦体

船体は前級の全長143.87mに対して162.61mと長くなり、より高速に適した船体となった。

機関

機関は前級と同じく石炭専焼缶と直立四気筒三段膨張式レシプロ機関二基二軸の組み合わせだが、高速を出すためにボイラー数を前級の30基から43基にアップした。これにより出力も21,000馬力から30,000馬力と向上し、速力23ノットを達成した。

防御について

防御要領は前級と大差なく、舷側防御に152mm装甲で前後の艦橋の間の122mを覆い、51mm装甲を艦首から前艦橋まで張るという重装甲艦であったが、コロネル沖海戦でグッド・ホープがドイツ海軍の装甲巡洋艦「シャルンホルスト」と「グナイゼナウ」の21cm砲弾を受けて撃沈されている。

同型艦

参考書

  • 世界の艦船増刊第46集 イギリス巡洋艦史」(海人社)

関連項目


ドレイク級

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:40 UTC 版)

地球連合軍の艦船及びその他の兵器」の記事における「ドレイク級」の解説

もっとも数多く配備されている地球連合軍護衛艦小回りの利く130メートルという全長だが、MS機動性の高さにはついてゆくことができないエンジン部推進剤タンク外付けされてむき出しの状態になっているという弱点があり、何度も攻撃受けているが、いざと言う時は切り離すことが可能。 MA母艦としても運用が可能(ただし、艦体外部にドッキングする形で運用される運用可能数は4機)であり、第1次連合・プラント大戦後期MS母艦としても運用された。 『SEED DESTINY』では、ネルソン級アガメムノン級と共に艦体に改修を受け、両舷ミサイルランチャー間にMS発進カタパルト備え付けられた「モビルスーツ搭載型」が実戦配備された(ただしハッチサイズ問題からストライカーパック装着したMS運用出来ない)。さらに大戦後半では、艦首下のイーゲルシュテルン1基を撤去した代わりに陽電子リフレクター発生パドル増設し拠点防衛用のバリエーション「リフレクターシールド装備型」も登場した。 級名はイギリス海軍提督フランシス・ドレーク」に由来するバーナード 地球連合軍第8機動艦隊所属艦であり、ヘリオポリス崩壊逃れたアークエンジェル護衛及び補給のために、デュエイン・ハルバートン派遣した先遣隊一隻艦名バーナードは、第二次世界大戦におけるイギリス陸軍大将バーナード・モントゴメリー」に由来するアークエンジェルとの合流前にクルーゼ隊戦闘になり、イージス攻撃を受け、撃沈された。 ロー 同上所属艦。ヘリオポリス崩壊逃れたアークエンジェル護衛及び補給のために、デュエイン・ハルバートン派遣した先遣隊一隻艦名ローは、第二次世界大戦におけるイギリス陸軍大将バーナード・モントゴメリー(バーナード・ロー・モントゴメリー)」に由来するアークエンジェルとの合流前にクルーゼ隊戦闘になり、船体イージススキュラ貫かれた後、ミサイル攻撃を受け、撃沈された。 セレウコス 同上所属艦。低軌道会戦において、イージス攻撃を受け、武装全て破壊され戦闘不能となる。その後カサンドロスと共に戦域から離脱中にクルーゼ隊艦砲撃たれ撃沈された。 アンティゴノス 同上所属艦。低軌道会戦において、バスター攻撃を受け、撃沈された。 ベルグラーノ 同上所属艦。低軌道会戦において、クルーゼ隊攻撃を受け、撃沈された。 名称不明艦 戸田泰成SEED ASTRAY R』第4巻登場コーネル少佐当時大尉)が艦長務める。ブルーコスモス取り入るため、かつての部下ジャン・キャリーを拘束すべくジャン庇うロウ・ギュール達と交戦するが、パワーローダー装着したレッドフレーム投擲した150ガーベラで艦体を文字通り串刺し”にされ、命からがら撤退した

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