ドナルド・トランプの2回目の弾劾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 10:08 UTC 版)
「リズ・チェイニー」の記事における「ドナルド・トランプの2回目の弾劾」の解説
2021年1月12日、ジョー・バイデン次期大統領の認証手続き中に連邦議会議事堂が襲撃された。トランプが暴動を扇動したのにも関わらず、暴動を止めるために何の行動も取らなかったことを批判した。リズは当時下院の共和党員の中で第3位の地位にあったが、「アメリカの大統領がその職責と宣誓に対してこれほど大きな裏切りをしたことはない」と述べ、民主党が提出したトランプ大統領の弾劾への支持を表明した。1月13日には、リズ以外に9人の共和党議員も弾劾への支持を表明。一方で極右の下院議員ジム・ジョーダンは、彼女を共和党の指導者から外すよう要求した。 1月30日、ジョージ・W・ブッシュ元大統領のスポークスマンによれば、ブッシュ元大統領はリズの行動への支持を表明し。その数日後には上院少数党院内総務であるミッチ・マコーネルは、「リズ・チェイニーは、深い信念とそれに基づいて行動する勇気を持ったリーダーである。彼女は我々の党と国家の重要なリーダーである。彼女の貢献に感謝するとともに、今後もわが国が直面する重要な問題について彼女と協力していくことを楽しみにしている。」と述べ、リズの行動を評価・擁護した。 トランプ支持者はリズがトランプの弾劾に賛成票を入れたことを非難し、2021年2月3日、下院共和党会議は、リズを議長の地位から外すかどうか、非公開の秘密投票を行った。その結果、145対61で続投が決定した。 2月6日、ワイオミング州共和党はリズを非難する決議を可決した。これに対しリズは、「弾劾への投票は、憲法に誓った誓いによって強いられたものである。ワイオミングの市民は、この誓いが政治や党派性に屈したり、降伏したりしないことを知っている。私は常にワイオミングの価値観のために戦い、西部の生活様式を守るために立ち上がる。」と述べた。 リズはワイオミング州共和党からの離党すべきとの要求を拒否し、連邦議会議事堂襲撃事件は、ANTIFAとブラック・ライブズ・マターが扇動したものであると問責決議が誤っていることを指摘した。 チェイニーは、暴力を誘発したトランプの犯罪捜査の可能性を提起し、複数回にわたり、トランプが 「今後の我が党のリーダーとしての役割を持っていない 」と発言している。 2021年3月には、ポール・ライアン元共和党議長がリズへの支持を表明。5月5日、チェイニーはトランプに対する個人崇拝をやめるよう主張し、改めてトランプ路線の踏襲を批判した。5月12日に議長を解任され、後任に親トランプ派のエリス・ステファニク(英語版)が選出された。 2022年2月4日、共和党全国委員会は、民主党が主導する連邦議会襲撃事件を調査する下院の特別委員会に名を連ねる、チェイニーとアダム・キンジンガー(英語版)の党所属議員2人を公式に譴責する決議を採択した。
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