ディオゲネス・ラエルティオスによる目録とは? わかりやすく解説

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ディオゲネス・ラエルティオスによる目録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 10:16 UTC 版)

アリストテレス全集」の記事における「ディオゲネス・ラエルティオスによる目録」の解説

詳細は「アリストテレス著作目録」を参照 上記通り、アンドロニコスはアリストテレス主要な講義研究文献だけを抜き出して編纂し、それが今日伝えられている『アリストテレス全集』の原型となっているが、アリストテレスにはそれら以外にも、一般向けの対話篇など、膨大な数の著作があった。 ディオゲネス・ラエルティオスは『ギリシア哲学者列伝』の中で、アンドロニコスの編纂以前の古い資料に基づき、「書簡集」を除いても140以上の題名から成る膨大な著作目録記録している。 そのほとんどは歴史的過程散逸していたが、19世紀後半からの文献学努力により、そのいくらか今日断片集」として復元されている。 ディオゲネスによる哲学分類 ちなみにディオゲネス・ラエルティオスは、そうした一連の著作の中で述べようとしているアリストテレス見解として、哲学領域は、 実践プラクシス)的倫理学 政治学家政術含む) 理論(テオリア)的自然学 論理学(他の学問の道具) であり、その目的とそれに対応する技術・能力は、 もっともらしさ(ピタノン) - 弁証術弁論術 真理(アレーテス) - 分析論哲学 であり、需要効用とそれに対応する著書手段は、 発見に役立つこと - 『トピカ』『方法論判断助けになること - 『分析論前書』『分析論後書実際的な効用もたらすこと - 『詭弁論駁論』 であり、真理基準表象上の対象場合 - 感覚 倫理的な事柄場合 - 理性 であると分類説明している。 モロー目録分類 また、フランス文献学者ポール・モロー(フランス語版)は、このディオゲネス著作目録を、新プラトン派の用語に則り普遍的問題取り扱った著作(1-128)体系的著作1-116対話篇公刊著作1-24論述形式著作講義のための著作(25-116)論理学著作(25-73) 倫理学著作(74-76) 創作学著作(77-89) 理論学的著作(90-116)自然学著作(90-110) 数学的著作(111-116) 備忘のための著作(117-128) 中間的著作(129-143) 特殊的個人的著作144-145) と分類している。 このようにディオゲネス参照した分類枠組みは、紀元前1世紀にアンドロニコスによって編纂された分類枠組み経ていない、より原初的・未洗練なものであり、著作順序異なっていることが分かる。特に、 実践プラクシス)・創作制作ポイエーシス関連著作が、理論観照(テオリア)関連著作より前に来ている 自然学と自然後学(=形而上学)の分岐生じてない 点が、大きく異なる。

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ディオゲネス・ラエルティオスによる目録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/18 14:40 UTC 版)

アリストテレス著作目録」の記事における「ディオゲネス・ラエルティオスによる目録」の解説

アリストテレス著作目録の中で、最も有名なのが、ディオゲネス・ラエルティオスが『ギリシア哲学者列伝』の中で列挙している目録である。 「書簡集」を除いても、140以上の題名が、巻数と共に列挙されている。 ちなみに、ポール・モロー(フランス語版)はこの著作目録を、新プラトン派の用語に則り普遍的問題取り扱った著作(1-128)体系的著作1-116対話篇公刊著作1-24論述形式著作講義のための著作(25-116)論理学著作(25-73) 倫理学政治学)的著作(74-76) 創作学弁論術詩学)的著作(77-89) 理論学的著作(90-116)自然学著作(90-110) 数学的著作(111-116) 備忘のための著作(117-128) 中間的著作(129-143) 特殊的個人的著作(144-146) と分類している。

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