ディオゲネス・ラエルティオスによる分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 10:17 UTC 版)
「プラトン全集」の記事における「ディオゲネス・ラエルティオスによる分類」の解説
なお、ディオゲネス・ラエルティオスは、『ギリシア哲学者列伝』の中で、プラトンの各対話篇を特色づける性格として、以下の分類を挙げ、上記36篇を割り振っている。 教導的観想的(理論的)自然学的 --- 『ティマイオス』 論理的 --- 『政治家』『クラテュロス』『パルメニデス』『ソピステス』 行為的(実践的)倫理的 --- 『ソクラテスの弁明』『クリトン』『パイドン』『パイドロス』『饗宴』『メネクセノス』『クレイトポン』『書簡集』『ピレボス』『ヒッパルコス』『恋敵』 政治的 --- 『国家』『法律』『ミノス』『エピノミス』『クリティアス』 探究的練習的助産的 --- 『アルキビアデスI』『アルキビアデスII』『テアゲス』『リュシス』『ラケス』 試験的 --- 『エウテュプロン』『メノン』『イオン』『カルミデス』『テアイテトス』 競技的演技的 --- 『プロタゴラス』 打倒的 --- 『エウテュデモス』『ゴルギアス』『ヒッピアス (大)』『ヒッピアス (小)』 また彼は、上記したトラシュロスの「4部作」分類と共に、ビュザンティオンのアリストパネス(英語版)等が「3部作」分類を行っていたが、その分け方は人それぞれバラバラだったことを紹介している。 また彼は、当時継承されていたプラトン名義の著作の中で、「誰もが一致して偽作としている」ものとして、以下の11篇を挙げている。 『ミドン』(『ヒッポトロポス』(馬飼い)) --- 『徳について』か ○『エリュクシアス』(『エラシストラトス』) 『アルキュオン』(かわせみ) 『アケパロイ』 ○『シシュポス』 ○『アクシオコス』 『パイアクス人』 ○『デモドコス』 『ケリドーン』(つばめ) 『ヘブドメー』(第七日) 『エピメニデス』 ○は、下述するステファヌス版に収録されているもの。
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