ダブルドラゴンII ザ・リベンジ
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「ダブルドラゴンシリーズ」の記事における「ダブルドラゴンII ザ・リベンジ」の解説
アーケード版は1989年発売。使用基板は前作の流用なので、続投キャラクターのデザインはほとんど顔グラフィックと色の変更程度になっている。冒頭では前作で救出したマリアンがウィリーに射殺され、ゲームの雰囲気はさながらマリアンの弔い合戦とも言える物であった。攻撃操作は前作と異なり、左右攻撃ボタンとその中央にジャンプボタンを配しているシステムで、アーケード版『熱血硬派くにおくん』に近い物になっている。前作で圧倒的な威力を誇った肘打ちは、よほど接近して出さない限り敵がしゃがんで避けてしまうようになった上に、肘打ちを使う雑魚キャラクターまで存在する。その代わりに前作のキックに相当する後ろ蹴りやソバットに相当する飛び後ろ回し蹴りが非常に強い。また攻撃のダメージバランスが変更され、前作の最終ボスであるウィリーのマシンガンで即死しなくなっている。その代わり、2面ボスの巨漢のアボレと3面ボスの中国系の棒術使いのチン・タイメイが非常に強い。さらに雑魚キャラクターであるローパーの後ろ蹴りが強い。 ファミコン版は1989年12月22日発売。前作では不可能だった2人同時プレイが出来るようになった。攻撃操作はアーケード版とほとんど同じだが、比較的簡単な操作で出せる必殺技が追加されている(これらの必殺技は後述の『ダブルドラゴン アドバンス』にも登場する)。必殺技は「竜尾嵐風脚」(空中で出す回し蹴り)・「天殺龍神拳」(アッパーカット)・「爆魔龍神脚」(飛び膝蹴り)の3種類で、このうち2つ目と3つ目はジャンプ後に着地して膝をついた一瞬のうちにコマンドを入れる必要があるなどタイミングはシビアだが敵キャラクターにヒットすると遠くへ吹き飛び、効果音は爽快感がある。アーケード版の前作とデザインが同じだったジェフとウィリーの代わりに、中ボスにクンフー使いの「右腕」とシリーズ初登場の「忍者」が追加された。ファミコン版の最初のボスは1度倒しても復活するしつこい敵であるが、ビルから落とすと復活しない。ファミコン版の最終ボスには「幻殺拳 (げんさつけん)」使いの「謎の格闘家」が登場し、最終ステージでの戦いで流れるBGM「双龍の雄叫び」は、第1作をリメイクした作品である『ダブルドラゴン アドバンス』でも収録されている(『ダブルドラゴン アドバンス』での曲名は「FIGHT OF FATE」)。ファミコン版は後に、2010年4月13日にプロジェクトEGGにて、2012年3月6日にWiiのバーチャルコンソール、2013年5月29日にニンテンドー3DSのバーチャルコンソール、2016年9月14日にWii Uのバーチャルコンソールにて、2019年6月12日にNintendo Switchの『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』にて、それぞれ配信された。 日本ではアーケード版ベースのメガドライブ版(1991年12月20日発売)とファミコン版ベースのPCエンジン版(1993年3月12日発売)が発売された。PCエンジン版では音声付きのビジュアルデモが付加され、ビリー(声:堀川りょう)、ジミー(声:神奈延年)、マリアン(声:江森浩子)の喋るシーンがある。また、2016年2月26日よりPlayStation 4の、2018年12月6日よりNintendo Switchのアーケードアーカイブスにて、アーケード版の配信が開始された。 本作ではジミーが白づくめの格好(ファミコン版とPCエンジン版ではベストとズボンは赤色に戻っている)をしていたり、リンダがモヒカン頭になっているなど、キャラクターのデザインが色物じみている。 海外では、ゲームボーイで『Double Dragon II』が発売されたが、これは『熱血硬派くにおくん 番外乱闘編』のキャラクターを『ダブルドラゴン』の人物に置き換えた変則的な移植版であり、本来の『ダブルドラゴンII』とは全く異なる内容になっている。
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