ダニ媒介性感染症研究の進展とは? わかりやすく解説

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ダニ媒介性感染症研究の進展

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 14:50 UTC 版)

土佐のほっぱん」の記事における「ダニ媒介性感染症研究の進展」の解説

佐々による「土佐のほっぱん解明先立つ1948年昭和23年10月から11月にかけ、静岡県側富士山麓演習行っていたアメリカ兵27名に、発疹を伴う原因不明高熱発症した死者こそ出さなかったものの、米軍406医学研究所と千葉医科大学調査により、タテツツガムシ媒介者とするツツガムシ病判明した従来流行地(秋田・山形新潟)でなく、また媒介者アカツツガムシではない別種ツツガムシ原因であったことから、日本の研究者たちは大きな衝撃受けたが、感染者全員アメリカ兵感染場所も一般人入らない演習場内であり、適切な治療により死者を出すことなく全員治癒していた。 そこへ「土佐のほっぱん」「馬宿病」という新たなツツガムシ病発見されのである数年前発見されテトラサイクリン系抗生物質内服による治療始まった頃で、早期発見確定診断さえつけば治癒可能になったとはいえ近年までこれら四国型ツツガムシ病複数の死者出しており、しかも死亡率が高いことが分かったのである研究者医療関係者は、日本各地生息する様々な種類ツツガムシ研究積極的に行うようになり、伊豆諸島七島熱房総半島南部静岡県藤枝市周辺二十日熱など、死亡率こそ低いものの、これまで原因不明の熱病とされてきた複数風土病ツツガムシ病であることが判明し日本広範囲複数種のツツガムシ生息していることが分かった感染頻度少ないものの、もはやツツガムシ病秋田・山形新潟3県の特定地域見られるものではなく日本のどこででも感染する可能性のある感染症との認識一般化した。 こうして従来秋田・山形新潟アカツツガムシ媒介とするツツガムシ病と、1950年昭和25年前後より日本各地確認され始めたツツガムシ病それぞれ古典型ツツガムシ病 アカツツガムシ媒介により、主に夏季発症する死亡率の高いツツガムシ病秋田・山形新潟新型ツツガムシ病 それ以外ツツガムシ媒介により、主に秋から冬に発症するツツガムシ病日本全国このように区別されるようになったその後の研究によって、各種ツツガムシにより媒介されるリケッチア血清型病原体摂取して得られる免疫血清違い)の分類進められ死亡率が高い低いの差は血清型由来していることが判明するなど、1950年代から60年代にかけて日本ツツガムシリケッチア研究大きく進展し1984年昭和59年)には徳島県開業医である馬原文彦により、マダニ類が媒介するRickettsia japonicaというリケッチアによって感染する日本紅斑熱発見された。またリケッチア以外のダニによる感染症としては、2012年平成24年)の秋に日本国内初事例となる重症熱性血小板減少症候群ダニ媒介性ウイルス疾患一種)による死者山口県発生するなど、ダニによる新たな感染症報告続いている。

※この「ダニ媒介性感染症研究の進展」の解説は、「土佐のほっぱん」の解説の一部です。
「ダニ媒介性感染症研究の進展」を含む「土佐のほっぱん」の記事については、「土佐のほっぱん」の概要を参照ください。

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