新型ツツガムシ病
別名:新型つつが虫病、新型恙虫病
ツツガムシが媒介する感染症(ツツガムシ病)のうち、特に戦後になって広く見られるようになった、タテツツガムシおよびフトゲツツガムシによって媒介される症状。「古典型ツツガムシ病」に対する呼び名。
ツツガムシ病は、戦前には山形周辺(山形および新潟、秋田)の河川敷で夏季に発生する病気として知られていた。いあゆる風土病である。アカツツガムシが古典型ツツガムシ病を媒介した。戦後、アカツツガムシでなくタテツツガムシ、フトゲツツガムシが媒介するツツガムシ病が多く見られるようになり、また山形周辺の特定地域にとどまらず全国各地で発症例が確認されるようになった。
新型ツツガムシ病は北海道や沖縄をのぞくほぼ日本全土で確認されている。
新型ツツガムシ病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 04:04 UTC 版)
タテツツガムシ(L.scutellare)やフトゲツツガムシ(L.pallidum)などに吸着されて発症する。秋から初冬に発生が見られる。 1948年(昭和23年)、富士山麓で演習中のアメリカ軍兵士が熱病に倒れ、診察の結果、タテツツガムシ媒介によるツツガムシ病であることがわかった。この一件をきっかけにアカツツガムシ以外のツツガムシが媒介して発症するものが新型ツツガムシ病(非アカツツガムシ媒介性ツツガムシ病)として注目されるようになり、横浜市や房総半島、東京都伊豆七島、四国地方などで原因不明とされていた熱病がこのタイプに該当することが判明した。新型ツツガムシ病は北海道を除く全国で発生が確認されている。
※この「新型ツツガムシ病」の解説は、「ツツガムシ病」の解説の一部です。
「新型ツツガムシ病」を含む「ツツガムシ病」の記事については、「ツツガムシ病」の概要を参照ください。
- 新型ツツガムシ病のページへのリンク