新型コロナ治療と亜鉛イオノフォアの関連性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 05:35 UTC 版)
「亜鉛イオノフォア」の記事における「新型コロナ治療と亜鉛イオノフォアの関連性」の解説
米メディカルセンターNYU Langone Healthが新型コロナウイルス感染症における亜鉛と亜鉛イオノフォアによる治療への有効性について、感染患者33,473人を対象とした治験の結果を発表した。 結果報告:「亜鉛+亜鉛イオノフォアは新型コロナウイルス感染症の入院患者における院内死亡率の24%低下に関連していたが、亜鉛単独でも亜鉛イオノフォア単独でも死亡率は低下しなかった。」 つまりは、亜鉛を細胞内へ運ぶ成分である亜鉛イオノフォア自体に抗ウイルス作用が確認されたわけではなく、亜鉛と亜鉛イオノフォアを同時に投与した場合にのみ院内死亡率の低下に関連していたという報告であった。 このように、亜鉛+亜鉛イオノフォアの投与による新型コロナウイルス感染症への臨床例は得られている段階ではあるが、作用機序などはいまだ未解明であり、今後は細胞内の亜鉛がどのようなメカニズムで新型コロナウイルスに作用しているのかなど、さらなる研究の進展による解明が待たれるところである。
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