ダウンタウンシリーズとは? わかりやすく解説

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くにおくんシリーズ

(ダウンタウンシリーズ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/11 13:08 UTC 版)

くにおくんシリーズ
ジャンル アクションゲーム
1作目 熱血硬派くにおくん
1986年5月)
最新作 ダウンタウンスペシャル くにおくんの三国志だよ満員御礼!!
(2024年11月7日)
公式サイト 熱血硬派くにおくん オフィシャルポータルサイト
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くにおくんシリーズは、テクノスジャパンから発売されたコンピューターゲームの主人公である正義の不良・「くにお」を看板キャラクターとして展開されているゲーム作品群の呼称である。

シリーズ全体の特徴として「超人的な身体能力を持つ不良高校生達が、常識やルール無用で、縦横無尽に暴れまわる」という世界観がある。作品群の多くはアクションゲームであるが、「ケンカ」がゲームのコンセプトに据えられ、ドットキャラクターの豊富なアクションパターンと、いわば「はちゃめちゃ」、「なんでもあり」を意識したプレイスタイルの自由度を誇り、単純明快ながらも奥深いゲーム性をもって根強い支持を得ている。

歴史

1986年に、シリーズの始まりとなる第1作『熱血硬派くにおくん』がアーケードゲームとして発表された。正義の不良(通称熱血硬派)である主人公・「くにお」が、他校の不良や悪人を退治する、という構図の下、「ケンカ」のリアリティや臨場感を強く意識したアクションがデザインされ、そのゲーム性の斬新さが好評を博し、またファミリーコンピュータへの移植にあたって改変・独自要素を盛り込んだFC版もあわせて、ヒット作となった。原点となった第1作のディレクターは「ダブルドラゴンシリーズ」、『サンダーストーム』、『ロードブラスター』などを代表作に持つ岸本良久。ゲームのコンセプトに据えられた「ケンカ」のアイデアは、岸本自身が喧嘩に明け暮れたという学生時代の実体験が原点となっている[1]。また、主人公・「くにお」の名は、当時のテクノスジャパン社長「瀧邦夫(たき くにお)」に由来している[1]

1987年には、シリーズ第2作『熱血高校ドッジボール部』がアーケードゲームとして発表された。前作に続き主人公を務める「くにお」に「スポーツ万能」という設定を加えたこと、またファミリーコンピュータへの移植にあたって、対戦プレイを意識した調整や追加・改変要素が功を奏し、FC版は大ヒット作となった。この成功は、後に様々なジャンルのスポーツゲームを生む契機となり、サッカーアイスホッケーバスケットボール野球といった作品展開に繋がった。

1989年には、シリーズ第3作『ダウンタウン熱血物語』がFC用ソフトとして発売された。第1作の「ケンカアクション」を色濃く汲みながらも、破天荒な遊び方が可能な自由度の高さ、コミカルさが際立つキャラクタードットのデフォルメ化や独特の台詞回し、個性的なサブキャラクター達の新登場、といった要素が相まってヒット作となった。前作までは「くにお」と対立してきたライバル・「りき」との共闘という展開を通じて、彼らを取り巻く世界観が描かれたことで、後の作品群に群像劇的な一面が加えられる契機となった。

これらの3作品を礎として、後々「熱血硬派シリーズ」、「ダウンタウンシリーズ」、「スポーツシリーズ」として分類される[2]様々なジャンルの作品がリリースされる。

海外では第1作が『Renegade』のタイトルでリリースされ人気を博した。中でも欧州では熱狂的な支持を受け、欧州独自の続編(『Target: Renegade』『Renegade III: The Final Chapter』)が家庭用機向けにリリースされている[注 1]。欧州で『Renegade』は、アーケードでほぼ同時にリリースされた『ダブルドラゴン』の姉妹作として認知されたらしく(欧州ではどちらも1987年に稼働)、『Target: Renegade』はバイクを蹴り飛ばしたり歓楽街にいるガタイの大きい女性を馬乗りでボコボコにしたりなど初代の要素を継承しつつも『ダブルドラゴン』に近いゲーム内容となっている(『Renegade III』はストーリーが迷走して終了)。「スポーツシリーズ」の各作品も、「Renegade」とは無関係のスポーツゲームとしてリリースされ、同じく人気作となった。

シリーズ作品としては1994年の『熱血!ビーチバレーだよ くにおくん』を最後に、1996年初頭に倒産を迎えた。テクノスジャパンの倒産後は、瀧邦夫が非常勤役員に就いていた「ミリオン」によりテクノスジャパン全作品の権利が管理され、携帯電話向けに改変された形で一部の過去シリーズが単発的に配信されるに留まり、2000年代に入るまでは新作発表等の動きがない時期が続いた。

2004年に、アトラスより、第3作のリメイク作『ダウンタウン熱血物語ex』、また2005年8月25日から2006年2月16日にかけて総集編作品が発売された。

2008年頃からは、アークシステムワークスが開発に携わり、「超熱血!」の名を冠した3作品が発売された。 

2011年には、シリーズ25周年を記念して、第1作のリメイク作『熱血硬派くにおくん すぺしゃる』発表され、シリーズが再始動する。

2015年には、シリーズの版権がミリオンからアークシステムワークスへ譲渡された。

2016年には、シリーズ30周年記念作品として、第3作のリニューアル作『ダウンタウン熱血物語SP』が発売されている。

2019年には、海外企業WayForward Technologiesの開発による『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls』が発売。

2021年には、シリーズ35周年のアナウンスがなされ、記念作品として『ダウンタウンスペシャル くにおくんの三国志だよ 全員集合!』、『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls2』、移植版『新・熱血硬派くにおたちの挽歌』が発表された。

シリーズ一覧

多数に及ぶ作品について、「熱血シリーズ」として「熱血硬派」系と「二頭身」系に分けられるが「熱血シリーズらしいゲーム性」と言う観点では、全ての作品がリンクしている。さらに熱血シリーズを分類すると以下の3つのシリーズになる[3]

熱血硬派シリーズ
アーケードゲームからの流れを重視したケンカアクション。『第1作』、『番外乱闘編』、『初代』、『挽歌』など。
登場キャラクターの名前表記が主に「名のみ」、キャラクタードットの頭身が高い、実在の地名が作中に登場する。
ダウンタウンシリーズ
コミカルアクションを重視した学園物アクション・スポーツ。『熱血物語』、『行進曲』、『時代劇』、『べーすぼーる』、『三國志』など。
登場キャラクターの名前表記が主に「姓のみ」、キャラクタードットの頭身が低い、架空の街「夢見町」が舞台の中心となる。
スポーツシリーズ
乱闘上等、ラフプレイ推奨の特殊なルール下で競技が繰り広げられるスポーツ作品。『ドッジボール部』シリーズ、『ホッケー部』、『サッカーリーグ』など。
作品独自のキャラクターのみならず「熱血硬派シリーズ」「ダウンタウンシリーズ」のキャラクターも広く登場する。

製作に携わったスタッフの陣容によって、同じ登場人物であっても作品間、シリーズ間で設定が異なっている場合が多く、キャラクターの関係性や舞台設定などでは特に顕著となっている。リメイク作においては、そういった設定の違いを包括して新たな設定が付与されているものや、各シリーズの傾向・要素を組み合わせた折衷的なゲームデザインとなっているものも多い。

各作品の主人公は「くにお」であるものがほとんどだが、『熱血べーすぼーる物語』、『りき伝説』、『River City Girls』、『イカすぜ!小林さん』等、くにお以外の人物が主人公を務める作品もいくつかある。

ゲーム作品の発売元

各作品の対応ゲームハード、プラットフォームによって発売元が異なっている。 会社名/機種の順に記載。

ライセンス提供は、テクノスジャパン倒産以降はミリオンにより行われていたが、2015年6月よりアークシステムワークスが提供を行っている。

ゲーム作品一覧

発売日順、タイトル/機種/発売日、本項での略称(…『○○』)の順に記載。

※携帯電話向けの配信はこの中に含まれていない。

  • 日本未発売作品
  • 総集編作品
    • 2005年8月25日から2006年2月16日にかけてアトラスより、『くにおくん熱血コレクション』が3作発売された。
    • 2016年12月8日にアークシステムワークスより、シリーズのFC用ソフト11作全てを収録した『くにおくん熱血コンプリート ファミコン編』が発売された。
    • 2018年12月20日にアークシステムワークスより、シリーズのFC用ソフト11作と海外版や「ダブルドラゴンシリーズ」を収録した『くにおくん ザ・ワールド〜クラシックスコレクション〜』が発売された。
  • その他の派生展開
    • 1991年から1996年まで、穴久保幸作により、本シリーズを原作とした漫画『おれは男だ! くにおくん』が『月刊コロコロコミック』で連載された。
    • 『熱血物語』のディレクターを務めた関本弘之により執筆された続編的シナリオ本『熱血物語 げんさくぼん2』『熱血物語 げんさくぼん3』の他、各種設定本が、Miracle Kidsより刊行されている。
    • 『熱血硬派くにおくん』から『熱血!すとりーとバスケット』まで、FC用ソフト11作のBGMを収録した「熱血硬派くにおくん 音楽集」が、ジェネオンエンタテインメントより2008年11月20日に発売されている。
    • 『初代熱血硬派くにおくん』から『新・熱血硬派くにおたちの挽歌』まで、SFC用ソフト5作のBGMを収録した「熱血高校サウンド部 SFC編」が、クラリスディスクより2015年5月30日に発売されている。
    • 『熱血高校ドッジボール部 強敵!闘球戦士の巻』から『熱血!ビーチバレーだよ くにおくん』まで、GB用ソフト5作のBGMを収録した「熱血高校サウンド部 GB編」が、クラリスディスクより2015年11月1日に発売されている。
    • 平和からパチンコ機種として登場したほか、[1]タイヨーエレックからはパチスロ機種として登場した。
    • 実写版『熱血硬派くにおくん』がNOTTVにて、2013年9月10日から放送された。
    • 舞台『熱血硬派くにおくん 乱闘演舞編』がSOLID STARのプロデュースにより、2018年11月に上演された。
  • 実現しなかった作品・展開
    • くにおくんカート - 1993年代、退職後に岸本良久がSFC用に考えていた。スーパーマリオカートの様な、くにおくんのゴーカートレースゲームのアイデアを岸本は考えていたが当時すでに岸本はテクノスジャパンを退職していた為、開発される事はなかった。当時の資料には藤堂が描かれており、ダウンタウンシリーズの一作となる予定だったと語られている[4]
    • くにおくんポロ - 上記「くにおくんカート」と同じ1993年代、退職後に岸本良久がSFC用に考えていた。デザイナーによって描かれたスケッチではくにおくん達が犬やライオンやイノシシやサイなどの動物に乗って闘いながら競うポロのゲームとなっている[4]
    • 熱血硬派くにおくん ~九龍の爪~ - PlayStation用作品としての企画草案であり、『くにおたちの挽歌』の続編となる予定だった。ゲームのコンセプトでは、リアルな6頭身の横スクロールアクションゲームとなっており、香港を舞台に『ダブルドラゴン』のビリーとジミーも登場する内容であった[4]。本作に登場する予定だったさぶの兄は後に『乱闘協奏曲』に登場している。また、くにお達が香港に向かう案も同作に活かされた。
    • ダウンタウン熱血物語2 - WiiウェアとPC用作品として発売予定だった『ダウンタウン熱血物語』の続編。制作はMiracle Kidsが担当していたが、「発売日程の延期を回避するため」に開発凍結された[5]。シナリオは『げんさくぼん』として書籍化されているほか、その設定の一部は『イカすぜ!小林さん』に盛り込まれている。
    • SOLID STAR Produce vol.18 熱血硬派くにおくん外伝 リバーシティガールズ[6] - 『乱闘演舞編』に続いてSOLID STARによって公演されるはずだった『River City Girls』の舞台版。2022年12月7日から公演予定だった。

時系列

テクノスジャパンからリリースされた作品群において、くにおの設定年齢やライバルとの関係性から、ストーリーにおいて下記の時系列が推定できる。

  1. 『熱血硬派くにおくん』…くにおとりきが対峙。この後りきは三和会との関係を断つ。
  2. 『ドッジボール部』…くにおが運動不足解消のためドッジボール部へ入部。それを聞きつけたりきもドッジボール部を立ち上げ、再び対峙[2][7]
  3. 『熱血物語』…くにおが3年生時の出来事であり、冷峰学園の生徒会長が鬼塚から山田に交代。くにおとりきが初めて共闘する。
  4. 『行進曲』…冷峰学園の生徒会長が山田から藤堂に交代し、山田は明暗高校へ転校している。くにお率いる熱血高校が藤堂の野望を阻止。藤堂は生徒会長を降板する。
  5. 『新記録』…運動会の後日譚であり、くにおとジョニーが友情を築く。山田は明暗高校生として登場。
  6. 『すとりーとバスケ』…くにお達が渡米、ジョニーとバスケ大会に出場。
  7. 『初代』…くにおが3年生時の出来事であり、りきと共闘。
  8. 『べーすぼーる』…くにおが3年生時の出来事であり、甲子園への予選が始まる初夏~秋頃の間と推定される。山田が明暗高校を率いて熱血高校と対峙。(5.~8.の正確な順は不明)

おもな登場人物

登場人物の解説において触れる頻度の高い作品については、上記 くにおくんシリーズ#くにおくんシリーズの作品の作品名末尾に付記した略称(…『○○』)で表記する。

くにお(堀川亮(くにおのおでん、くにおの熱血闘球伝説等)佐藤浩之(CDサッカー編)杉田智和(乱闘協奏曲)村上聡(イカすぜ!小林さん)古川慎(RCG2)、演:大野拓朗(ドラマ)溝口琢矢(舞台))
シリーズの主人公。全作品に登場する。姓については設定されていない。熱血高校2年、あるいは3年(作品によって異なる)。身長175cm。誕生日は11月27日。血液型はAB型。ドッジボール部に所属。好物は和食焼肉、嫌いなものはピーマンで、学業も苦手としている。
伝説の不良」と称されるほどの喧嘩の実力を誇りながらも、弱い者いじめや理不尽な暴力を嫌う熱血漢であり、その人柄をして「熱血硬派」の通り名を持つ「正義の不良」。困っている人を見捨てられない義理人情に厚い性格だが、可愛い女の子に弱いのが玉に瑕。スポーツにおいても非凡な才能を持ち、様々な競技でその道の猛者達に比肩するパフォーマンスを発揮する。
「熱血硬派シリーズ」や「ダウンタウンシリーズ」では熱血高校の番長として、他校の不良から海外マフィアに至るまで、様々な輩に狙われ襲われたり、陰謀や抗争に巻き込まれるが、それらを真っ向から叩き潰し、伝説を打ち立てている。「スポーツシリーズ」では、ドッジボール部のキャプテンとして世界中の猛者を相手に活躍する傍ら、様々な運動部に助っ人として参加し活躍する。ドッジボール部に入部したきっかけは、こうじからの勧誘とあわせて、『第1作』でりきやさぶを倒して喧嘩相手がいなくなった事による運動不足解消の為[2]とされている。
熱血高校のNo.1のみが着用できるという白の学ランを着用している[注 2][注 3]。実写ドラマ版では前釦を全て外して赤色のインナーが見えるスタイルであり、『行進曲AS』以降のゲーム作品でも反映され、他の生徒達と視覚的な差別化がなされている[注 4]
代表的な必殺技は「マッハキック[注 5]と「ナッツシュート[注 6]。『行進曲』等のステータスが決められている作品では、高水準の万能さと最高レベルのキック力を持つ傾向にある。『時代劇』では主人公の「くに政」として、『魔法物語』では「クーニー・ヴァルフォード」として登場する。『格闘伝説』では格闘家タイプで登場[注 7]。『行進曲AS』のDLCや『乱闘行進曲』では、「熱血ドッジ部チーム」のキャプテン「闘球くにお」として別キャラクター扱いで参戦している。『RCG』では、本編を一度クリアすることでプレイアブルキャラクターとして使用でき、『RCG2』では主人公の一人となる。
りき(声:林延年(熱血物語)岩永哲哉(熱血行進曲)大倉正章(くにおの熱血闘球伝説)小林千晃(RCG2)、演:滝口幸広(ドラマ)寺山武志(舞台))
くにおのライバルにして親友。『第1作』に始まり、ほぼ全ての作品に登場。姓については設定されていない[2][注 8]。花園高校3年(1年留年)で、同校の番長。身長180cm。誕生日は5月5日。血液型はO型[注 9]アメリカンフットボール部に所属。青い髪にリーゼントが特徴。好物はパフェ。キャラクターのモデル及び名前の由来は、岸本の不良時代に地元で最も恐れられていた人物[8]
喧嘩の実力や運動神経はくにおと双璧を成し、肩書きは『すぺしゃる』では「神速連打」、実写版、『乱闘協奏曲』以降の作品では「連拳伝説」。義理人情に厚いところはくにおと同様だが、楽天家で大雑把な一面もあり、同校内の不穏分子の企みすらもあまり気にしておらず、その人柄をして仲間や後輩から慕われている。サラシがトレードマークでもあり、実写ドラマ版では前釦を全て外してサラシが見えるスタイルで登場し、『熱血物語SP』以降のゲーム作品にも反映されている。
くにおと出会う前はとある巨大組織に所属し[注 10]マッハパンチのりき」の異名で恐れられる孤高の存在だった。[9]『第1作』では第1ステージのボスとして登場し、くにおとは完全な敵対関係だったが、くにおに敗北したことで彼の中で何かが変わり始める。時系列上の後日譚である『熱血物語』にて、くにおと初めて手を組む姿が描かれ、以降は「マブダチ」[2]にして良きライバルとしてのキャラクターが確立・定着した。「スポーツシリーズ」でも『ドッジボール部』をはじめ、様々な運動部に助っ人として登場し、くにお達と競い合っている。
『すぺしゃる』及びその前日譚『りき伝説』にて、それまでの設定がリファインされ、かつてはサッカー部のエースストライカーだったが、試合間近に部員たちが相手校に襲われたために単身で報復に殴り込み、それが原因で除名処分の末に留年を味わったことになった。[注 11]腐っていた日々を送る中で花園の番長となり、わたるに唆されるままに全国制覇へ動き出した矢先、暴走族「武赦紋漸(むしゃもんぜん)」と衝突するも単身で壊滅させ一躍名を上げるが、くにおとの出会いと敗北によって目を覚まし、仲間を思いやる良き番長となるに至っている。
「熱血硬派シリーズ」と「ダウンタウンシリーズ」でそれぞれ違う彼女と付き合っているが、「最終的にどちらと結ばれるのか?」という質問に対して、岸本は明言を避け「りきはもてるので今後更に新たな恋人が現れる可能性がある」と語っている[2]
代表的な必殺技は「マッハパンチ[注 12]と「アッパーシュート」。『行進曲』等のステータスが決められている作品では、くにおより素早さは劣るものの体力で勝り、最高レベルのパンチ力を持つ傾向にある。『時代劇』ではくに政の助っ人「力五郎」として、『魔法物語』では「リッキー・ブレイグ」として登場する。『格闘伝説』ではマーシャルアーツタイプ(FC版)、カンフータイプ(アプリ版)で登場[注 13]。『RCG』ではくにおと同じく、クリア後にプレイアブルキャラクターとして使用でき、『RCG2』では主人公の一人となる。

以下、初登場した作品別に登場人物を紹介する。

熱血硬派くにおくん

ひろし(演:畠山航輔(ドラマ)武子直輝(舞台))
くにおの友人であり、無二の親友。『第1作』AC版の設定では昭和44年9月3日生、17歳。血液型はO型。熱血高校2年、あるいは3年(どの作品においてもくにおとは同級生)。不良を夢見る熱血高校一番の優等生で、趣味はヤクザ映画鑑賞と手紙を書くこと[10]。いじめられっ子だったひろしをくにおが助け、熱いハートを持ったくにおをひろしは心から尊敬し、次第に固い友情を築くに至る。くにおと仲が良いために他校の不良や悪漢に目を付けられやすく、トラブルメーカーとなってしまっている一面もある。『すぺしゃる』以降の肩書きは「弱虫秀才」。実写ドラマ版では眼鏡を掛けている。
『第1作』をはじめとして、大抵の登場作品では悪漢どもに絡まれてしまい、ストーリーが動き出すきっかけを担っている。作品によってプロフィールや性格・立場にブレが見られ、『挽歌』ではくにおを兄貴呼ばわりする舎弟的な存在、『RCG』ではオタク気質でどこか厭世的な性格で登場する。キャラクタードットも作品によって異なり、『第1作』では茶髪リーゼント、『ドッジボール部』では黒髪おかっぱ、『サッカー編』『ホッケー部』『格闘伝説(アプリ版)』では「ダウンタウンシリーズ」に登場する「そのかわ」のドットが流用されていたが、『すぺしゃる』以降の作品では茶髪センター分けの容姿が定着し、誰に対しても丁寧な言葉遣いを欠かさない気弱ながら生真面目なキャラクターとなっている。
「熱血硬派シリーズ」での登場がメインとなっていたキャラクターだが、『行進曲AS』や『熱血物語SP』でもストーリーに登場し、姿や七瀬、桃園といった「ダウンタウンシリーズ」のキャラクター達と共にくにおをサポートしている。
とおる
花園高校の雑魚キャラで、りきの取り巻きの一人。AC版では素手で戦う名無しキャラだった。『ドッジボール部(FC版)』にも花園チームの一員として登場する。
『行進曲』で初登場するりきの仲間でありライバル・前田亨とは別人である。
あきら
花園高校の雑魚キャラで、りきの取り巻きの一人。スキンヘッドが特徴であり、AC版では木刀を持った名無しキャラだった。『ドッジボール部(FC版)』にも花園チームの一員として登場する。
しんじ(声:江川央生(くにおの熱血闘球伝説)、演:黒石高大(ドラマ))
暴走族「横浜ファンキー」の総長。AC版の設定では昭和40年7月23日生、21歳。アフロにも見えるパンチパーマ(一部作品ではリーゼント)が特徴。『第1作』や『乱闘協奏曲』ではスカジャン姿、『挽歌』『闘球伝説』『格闘伝説(アプリ版)』では特攻服姿で登場する。『挽歌』以降の作品では族名が「ブルーエンペラー」に改められている。
『第1作』では第2ステージのボスとして登場。『挽歌』でも中ボスとして登場するが、キャラクタードットは雑魚敵のマイナーチェンジであり、ストーリー上の役割も三下のような扱いとなっている。『格闘伝説(アプリ版)』でも暴走族タイプの一人として登場するが、顔グラフィックは他のキャラクターから流用されている。『行進曲AS』、『マッハ』にはチームエディット専用キャラクターとして登場する。
『第1作』では後ろ回し蹴りを多用してくることから、後続作品ではキック技が主体のキャラクターデザインがなされている。
『すぺしゃる』ではキャラクター性がリニューアルされ、中学サッカー部におけるりきの先輩と設定された。高校は中退しており、普段は土建屋で働いている。りきのことを可愛がっており、『りき伝説』では「武者紋漸」との抗争でりきに窮地を救われ、伝説を打ち立てる瞬間を見届けている。りきがくにおに敗れたことを知ると激昂し、ブルーエンペラー総出でくにおに挑みかかるが、その実力を認めて一目置くようになり、くにおの窮地にはりきと共に助けに駆けつけている。続編である『乱闘協奏曲』でもくにおとりきに協力し、旧友であるぎんじしの目を覚ますために関東獅子連合との闘いに身を投じる。肩書きは『すぺしゃる』では「蒼の皇帝」、『乱闘協奏曲』では「最速皇帝」、『行進曲AS』では「改心総長」。
みすず(声:山本圭子(くにおの熱血闘球伝説)、演:濱田秀(ドラマ)デッカチャン(舞台))
女性ながら、くにおを優に越す巨体と怪力を誇るスケ番。太陽学園3年。プロフィールは一切不明。キャラクターのモデルは岸本の地元にいた「デカくてケンカの強い女子高生」と『嗚呼!!花の応援団』の登場人物であり、名前は後者から採られている[2]。どの登場作品においても、他のキャラクターを遥かに超える巨体のキャラクタードットが用意されている。実写版ではドラマ、舞台共に男性役者が演じている。
『第1作』では第3ステージのボスとして登場する。『挽歌』では中ボス、『RCG』では不良生徒を戒める警備員を務めており、最初のボスとして登場。『闘球伝説』ではプレイヤーキャラクター、携帯サイト『熱血硬派くにおくんi』[注 14]に存在した掲示板では管理人の一人として登場しており、決めセリフは「押忍!」。「ダウンタウンシリーズ」である『行進曲AS』のDLCや『乱闘行進曲』にも「チームミスズチーム」のキャプテンとして参戦する。
『第1作』では襟首掴みビンタが凶悪な威力を誇り、くにおのプロフィールに苦手なものとして記載されるほどのインパクトを誇ったが、『乱闘協奏曲』では専用必殺技「メガトンビンタ」として登場し、以降の作品では彼女の代名詞的な技となっている。
『すぺしゃる』及び『乱闘協奏曲』では、女の子扱いしてくれないことに不満を漏らすなど、繊細でオトメな一面も垣間見せている。『すぺしゃる』でくにおと拳を交わし、ケンカ仲間のような間柄となり、続編である『乱闘協奏曲』ではくにお達に協力し、関東獅子連合との闘いに身を投じている。肩書きは『すぺしゃる』では「怪力巨女」。実写版、『乱闘協奏曲』では「怪物乙女」。
くみこ
チェーンを使った技が得意なスケ番で、長い黒髪で片目が隠れている。初期の設定では太陽学園の生徒だが、資料によっては明光高校2年とされている[注 15]
「ダウンタウンシリーズ」である『行進曲AS』のDLCや『乱闘行進曲』にも「チームミスズチーム」の副キャプテンとして参戦する。冷峰四天王・木下と同じチェーンの使い手として必殺技「デビルチェーン」が設定されている。『乱闘行進曲』のストーリーでは、格闘大会の開催を聞きつけて血の気が昂ぶったみすずを宥めるのに苦慮している。
さぶ(声:岸野幸正(くにおの熱血闘球伝説)間宮康弘(RCG2)、演:ガンビーノ小林(ドラマ)原田康正(舞台))
暴力団「三和会」の若頭。素手の相手にも平然と拳銃を用いる卑劣漢。AC版の設定では昭和15年8月15日生、46歳。組長の座を狙う野心家で、周辺をたむろしている不良学生やチンピラ、暴走族を利用し、己の勢力を拡大しようとしている。『挽歌』以降の作品では、若頭から組長へと地位が上がって登場する。
『第1作』のラストボスとしてくにおの前に立ちはだかるも、組を壊滅させられてしまい深い憎悪と殺意を抱き、以降の「熱血硬派シリーズ」におけるくにおの宿敵として多くの作品でラストボスとして登場する。実写ドラマ版でも最大の敵として登場するほか、『RCG』では娘・さぶこが組を仕切っており、服役中の父に代わってラストボスとして登場する。
『第1作』では即死攻撃である拳銃が脅威。いくつかの作品ではプレイアブルキャラクターとして登場するが、『マッハ』では専用必殺技「怒りの弾丸」としてプレイヤーも拳銃を使うことができる[注 16]ようになった。
『すぺしゃる』ではストーリー面からキャラクター像が補完され、カジノ建設を推し進めようと暗躍しているが、建設に反対する政治家の息子であるひろしに危害を加えたことでくにおの怒りを買い、殴り込まれて組織の崩壊を招く。『乱闘協奏曲』では関東獅子連合を操り、チャイニーズマフィアの兄・りー[注 17]と共にラストボスとして立ちはだかる。『すぺしゃる』における肩書きは「極悪組長」。『RCG』では服役中のため直接は登場しないが、各地に胸像があり、全て破壊すると特別なアイテムが手に入る。『RCG2』では娘のさぶこの失態を聞いて脱獄する。
実写ドラマ版では、当初さぶを名乗っていた男は影武者であり、本物(演:渡辺哲)は最終回で登場する。くにおとの直接対決で追い込まれると撤退し、エンドロール後に「今度はこっちのテリトリーで勝負だ」と語る。
「ダウンタウンシリーズ」である『行進曲AS』や『乱闘行進曲』にも「アウトローチーム」のキャプテンとして、兄・りーや手下達、大阪連合の2代目総長・よしひろと共に、くにおへの雪辱と復讐を期して参戦する。

熱血高校ドッジボール部

ひろし(声:真地勇志(CDサッカー編))
熱血高校のドッジボール部員。他のメンバー同様、様々なスポーツに対応できる才能を持つ。どのスポーツでも守備を得意とする。『第1作』から登場しているくにおの親友・ひろしと設定上の同一人物だが、作品毎にキャラクタードットが異なる。代表的な必殺技は「分裂シュート」と「スネークシュート」。
『格闘伝説(アプリ版)』では柔道家タイプとして登場。『行進曲AS』のDLCや『乱闘行進曲』では「熱血ドッジ部チーム」の副キャプテン「闘球ひろし」として参戦する。
こうじ(声:太田真一郎(CDサッカー編)、演:木村啓介(ドラマ)田中涼星(舞台))
熱血高校のドッジボール部員。他のメンバー同様、様々なスポーツに対応できる才能を持つ。どのスポーツでも守備の要となる能力を持つ。髪型がややワイルドで見かけこそ派手目だが、メンバーの中では最も内向的であり、縁の下の力持ち的な存在でもある。『サッカー編』以降は、『熱血物語』で登場した汎用敵キャラクターのドットが流用されている。代表的な必殺技は「稲妻シュート」と「スクリューシュート」。
「熱血硬派シリーズ」である『初代』でもくにおの仲間として登場し、作中ではセーブデータを記録をする役割を担っている。『すぺしゃる』及び『乱闘協奏曲』ではドッジボール部のキャプテンとして登場し、くにおを部に勧誘する様子が描かれている。『格闘伝説(アプリ版)』では忍者タイプとして登場。『行進曲AS』のDLCや『乱闘行進曲』では「熱血ドッジ部チーム」のメンバーとして参戦する。
いちろう
熱血高校のドッジボール部員。スキンヘッドと足が速いのが特徴。必殺シュートは通常は使いづらいが、テクニックを駆使することでかなりの強さを誇るポテンシャルを持つ、エキスパート向けのキャラクター。代表的な必殺技は「もず落としシュート」と「かっくんシュート」。
他のメンバーに比べて登場作が少なく、『超熱血高校くにおくん ドッジボール部』で20年ぶりに再登場したものの『乱闘協奏曲』のミニゲームの対戦相手として再登場するまでに再び長い期間を要することとなった。『行進曲AS』のDLCや『乱闘行進曲』では「熱血ドッジ部チーム」のメンバーとして参戦する。また、『ホッケー部』の集合写真にて、彼らしきスキンヘッドの生徒が登場している。
しんいち(声:真地勇志(CDサッカー編))
熱血高校のドッジボール部員。他のメンバー同様、様々なスポーツに対応できる才能を持つ。どのスポーツでも攻撃を得意としており、性格もかなり攻撃的である。『サッカー編』以降は、『熱血物語』で登場した汎用敵キャラクターのドットが流用されている(サングラスをかけた顔)。最近年上の彼女と別れたらしい。くにおと練習でよくキャッチボールをしており、そこにドッジボール以外のスポーツへの助太刀依頼が転がり込んでくる。代表的な必殺技は「圧縮シュート」と「おぶおぶシュート」。
『格闘伝説(アプリ版)』では柔道家タイプとして登場。『行進曲AS』のDLCや『乱闘行進曲』では「熱血ドッジ部チーム」のメンバーとして参戦する。
みつひろ(声:小林俊夫(CDサッカー編))
熱血高校のドッジボール部員。他のメンバー同様、様々なスポーツに対応できる才能を持つ。スポーツによって得意とする分野が変わる。『サッカー編』以降、他のドッジボール部員が『熱血物語』で登場した汎用敵キャラクターのドットが流用されている中、彼のみ新規に用意された(耳が大きい顔)。食べ物の味にはうるさいグルメな一面もあり、見かけによらず実は硬派。代表的な必殺技は「加速シュート」、『サッカー編』では「ちゃらんぽらんシュート」。
『格闘伝説(アプリ版)』ではカンフータイプとして登場。『行進曲AS』のDLCや『乱闘行進曲』では「熱血ドッジ部チーム」のメンバーとして参戦する。
なりたか
花園高校のメンバー。登場キャラクターで唯一である特殊な設定が複数なされており、ダッシュ7歩目と1歩目でそれぞれ異なる必殺シュートが出せる点、ダッシュジャンプ必殺シュートが普通ジャンプで出せる点、さらに外野でも必殺シュートを打つことが可能、といった特筆すべき強みを持つ。
『RCG』ではりきに憧れる少年として登場する。
じえむす(じぇーむす)
イギリスチームのキャプテン。FC版ではへいるまんの色違い(ピンク色と紺色のユニフォームにややピンクがかった白い肌)だったが、SFC版以降は金髪オールバックの白人になった。必殺シュートは「稲妻シュート」。
『行進曲AS』ではチームエディット専用キャラクターとして使用できる。『行進曲AS』での肩書は「Englishman」。
らはまあん[注 18]
インドチームのキャプテン。FC版ではもるどふの色違い(茶色の肌に薄紫色のユニフォーム)だったが、SFC版以降はやや老け顔っぽい顔つきになった。必殺シュートは「おぶおぶシュート」。
『行進曲AS』ではチームエディット専用キャラクターとして使用できる。日本のカラッとした気候が肌に合っており、気に入っている。好物はカレー。『行進曲AS』での肩書は「Indian boy」。
へいるまん(演:菅田俊(ドラマ))
アイスランドチームのキャプテン。登場キャラクター中、最大の体力を持つ。必殺シュートは「ワープシュート」。
『時代劇』では、甚六一家に雇われた外国人として登場する。「これで、オッケーね。」が決めセリフで、進め方次第ではくに政の味方となる。『乱闘協奏曲』ではミニゲームの対戦相手として登場する。携帯サイト『熱血硬派くにおくんi』[注 14]に存在した掲示板では管理人の一人として登場していた。
『行進曲AS』や『乱闘行進曲』では「わーるど選抜チーム」のメンバーとして参戦する。日本の気候や食文化が合わず、早く母国に帰りたいと思っており、チームメイトにも心を閉ざしている。『行進曲AS』での肩書は「BIG BOSS」。
らおちぇん
中国チームのキャプテン。必殺シュートは「かっくんシュート」。
『時代劇』では、へいるまんの知人として登場し、とある場所で「謎の店」を営んでいる。
『行進曲AS』や『乱闘行進曲』では「わーるど選抜チーム」のメンバーとして参戦する。バブルの影響により、親の会社の経営が波に乗ったおかげで現在は豊かな生活を送っている。『行進曲AS』での肩書は「中華商魂」。
もるどふ
ロシア(FC版発売当時はソ連)チームのキャプテン。スキンヘッドと口髭が特徴。ロシアチームは彼のワンマンチームと呼ばれる抜きんでた能力を持ち、登場キャラクター中、最高のボールパワーを持つ。必殺シュートは「圧縮シュート」。
『すぺしゃる』ではアイテムを換金してくれる謎のロシア人として、『乱闘協奏曲』ではミニゲームの対戦相手として登場する。『行進曲AS』、『マッハ』ではチームエディット専用キャラクターとして使用できる。『行進曲AS』での肩書は「Russian boy」。
んじょも
アフリカ(続編ではケニア)チームのキャプテン。FC版ではらおちぇんの色違い(赤茶色の肌に黄色いユニフォーム)だったが、SFC版以降はパンチパーマ風の髪型に大きな目をした顔になった。必殺シュートは「ぶうめらんシュート」。
『乱闘協奏曲』ではミニゲームの対戦相手として登場する。『行進曲AS』ではチームエディット専用キャラクターとして使用できる。日本に来るのは初めてのため、興奮しすぎて知恵熱を出した。好物はウガリ。『行進曲AS』での肩書は「African boy」。
うぃりあむ
アメリカチームのキャプテン。体力はアイスランドのへいるまんの次に高い。FC版ではへいるまんの色違い(クリーム色の肌に黄緑のユニフォーム)だったが、公式イラストやSFC版以降のドットグラフィックではやや強面な人相の黒人となっている。必殺シュートは「加速シュート」。
『マッハ』では「オールアメリカチーム」のキャプテンとして参戦し、アメリカ各界の猛者達を取りまとめている。
穴久保幸作著の漫画『おれは男だ!くにおくん』では美男子として登場している。

ダウンタウン熱血物語

出典:[注 19]

はせべ(声:原亜弥(熱血物語等)杉本沙織(くにおのおでん))
フルネームは長谷部 和美(はせべ かずみ)。冷峰学園3年。誕生日は3月1日。血液型はO型。同校の生徒会副会長。「ダウンタウンシリーズ」におけるヒロインの立ち位置にあるキャラクター。可愛らしくもさばさばした性格で頼り甲斐があり、生徒からの人気は高い。好物はソフトクリームと和菓子。実は全国的に名の知られた伝説的なスケ番で、その関係の女友達も多く、芦野久仁子の姉とはライバル関係だった。くにおとは同じ中学校の出身で、当時からくにおに好意を抱いており、何かと彼をサポートするが、付き合うまでには至らない微妙な関係[注 20]が続いている。山田のことはくにおと3人でつるんでいた頃は友達と思っていたが現在は嫌っており、藤堂のことは大嫌い[注 21]。『時代劇』ではヒロイン「お琴」として登場。『おでん』では早食い・大食いの強者として登場する。
『熱血物語』では山田が主導する全国統一の動きに反発しており、妨害工作に暗躍するとともに、くにお達には真美の監禁場所とダブルドラゴン兄弟の情報を教えてくれる[注 22]。以降の登場作品では司会(『行進曲』)や実況(『べーすぼーる』)を務めるに留まっていたが、『熱血物語』、『行進曲』のリメイク作品ではストーリーにも大きく関わるようになり、不良生徒達が次々と騒動を巻き起こすために気苦労の絶えない副会長としての一面が描かれている。『行進曲AS』では「最恐乙女」の肩書とともに実力を披露しはじめ、同作のDLCや続編にあたる『乱闘行進曲』では、「応援ガールチーム」のキャプテンとして参戦を果たす。『行進曲AS』のエンディングでは黒幕達に鉄拳制裁を加え、目撃していた鬼塚を震え上がらせ、その際に繰り出した技は『乱闘行進曲』で専用必殺技「鉄山靠」として登場し、彼女の代名詞的な技となっている。『熱血物語SP』では、冷峰に立ち向かうくにおの身を案じながらもサポートに献身的に尽力するほか、「FoDD」モードでは特定条件を満たした場合のみ戦うことができる隠しボス「師範・ロキシー」として登場し、必殺技はいずれも凶悪な性能を誇っている。
「熱血硬派シリーズ」の『RCG』では、従来と大きく異なるキャラクター性を与えられ、主人公コンビに終始嫌味な態度を取るライバルポジションで登場。互いのシリーズにおける立ち位置やメタフィクションをも含んだ口論を交わし、特定条件を満たすと真のラストボスとして立ちはだかる。『RCG2』でもくにお達のことは諦めておらず、みさこ達の「永遠のライバル」となっている。しかしみさこ達に負けた際の怪我が治っておらず、エンディングのみの登場となる。
まみ(声:半谷きみえ(熱血行進曲):篠部みゆき(熱血物語))
フルネームは島田 真美(しまだ まみ)。花園高校2年。誕生日は10月15日。血液型はA型。趣味はぬいぐるみ集めと裁縫。好物はプリンで、ニンジンが嫌い。「ダウンタウンシリーズ」におけるりきの恋人であり、彼のパワーの源であるとともに、唯一頭が上がらない存在でもある。無邪気で可愛い性格をしており、恋人になる前から見た目で恐れられていたりきに対して普通に接していたことから、その優しさを見初められて交際に至る。くにお、長谷部と同じ中学校の出身であり、後輩にあたる。『行進曲AS』での肩書は「連拳彼女」。
『熱血物語』では「可愛い彼女がいるのが気に入らない」というりきに対する山田の僻みに端を発して、『熱血物語SP』ではりきを攻略するための人質として付け狙われ、いずれもダブルドラゴン兄弟の手によりさらわれてしまう。『行進曲』では「花園高校チーム」の応援ガール、『新記録』、『べーすぼーる』ではマネージャーを務めている。『時代劇』ではお店の看板娘「お美津[注 23]として、『魔法物語』ではヒロインの「マーミ姫」として登場する。
行進曲DX』では「女の子チーム」のメンバーとして、『行進曲AS』のDLCや『乱闘行進曲』では「応援ガールチーム」のメンバーとして参戦する。花園高校チームの男子たちの技を駆使し、『マッハ』では専用必殺技「爆弾キック」が追加された。
「熱血硬派シリーズ」の『RCG』では、長谷部と同様に従来と大きく異なるキャラクター性を与えられて登場。シリーズにおける立ち位置から、自分こそがりきの彼女だと主張し、特にきょうこに挑発的な態度を取る。特定条件を満たすと長谷部と共に真のラストボスとして立ちはだかる。『RCG2』では長谷部同様、負傷によりエンディングまで出番が無い。
やまだ(声:高木渉(熱血物語等))
フルネームは山田 大樹(やまだ たいき)。冷峰学園3年(後に明暗高校に転校)。身長176cm。誕生日は4月1日。血液型はB型。同校の生徒会長であり、ラストボス。くにおに比肩する喧嘩の実力を備えた文武両道の優等生で周囲からも親しまれている存在だが、その本性はとても腹黒くセコい上に、陰湿で狡猾であり、勝つためなら卑怯な手段も平気で使う卑劣漢。くにお、長谷部とは同じ中学校の出身で、当時はくにおとは親友であり、長谷部には好意を抱いていたが、長谷部がくにおに想いを寄せていると知ったことが原因でプライドが傷つけられ性格が歪み、くにおに憎悪の感情を向けるようになる[注 24]。そして何者かと接触して「悪のパワー」と称する怪しい技を身につけ、全国高校統一の野望を実現させ、くにおを越えることを誓い行動に移る。姑息な手段でダブルドラゴン兄弟を配下とし、風評を操作することで鬼塚を辞任へと仕向けて生徒会長の座に就き、催眠術を駆使して生徒を支配するとともに、近隣の高校を支配下に置く。この事態を察知したくにおによって野望を挫かれ、明暗高校へと転校するが、くにおへの復讐を諦めておらず、『行進曲』や『新記録』では藤堂と結託して暗躍を繰り返し、『べーすぼーる』では自校を率いて対峙する。『行進曲AS』での肩書は「悪の大ボス」。
代表的な必殺技は「山田の術[注 25]」。『時代劇』ではくに政の仲間になりたいと志願してくる怪しい男・「重吉」として登場し、展開によっては浅次郎と共にラストボスとなり、『熱血時代劇』でもラストボスを務める。『魔法物語』では「イゴス・ルクラミーノ・ヤ・マーダ」として登場。『格闘伝説(アプリ版)』では格闘家タイプとして登場。『行進曲AS』ではチームエディット専用キャラクターとして使用できる。
『熱血物語SP』ではストーリーの再構築に伴い、正に悪役然とした立ち回りをはじめ、それまで明確に語られることがなかった「悪のパワー」との出会いや、くにおを憎悪するに至った経緯と心情、そして歪んでいく過程に至るまでが克明に描写され、「ダウンタウンシリーズ」におけるくにおの宿敵にして、正真正銘「悪の大ボス」たる人物像となっている。隠しモード「冷血硬派やまだくん」では、同作のストーリーにおいて山田が冷峰学園を掌握するまでの経緯を追体験することができる。
「熱血硬派シリーズ」の『RCG』では中ボスとして登場し、黒魔術のような攻撃を繰り出す。同作の設定では10歳の時にくにおと親友になっているが、長谷部を交えたくにおへの僻みによって歪んでしまっているのは他作品と同様となっている。
ダブルドラゴン兄弟
りゅういち(声:田中一成(熱血物語)高木渉(熱血行進曲)河西健吾(RCG2)、演:加藤諒(ドラマ)二葉勇(舞台))
りゅうじ (声:江川央生(熱血物語)神奈延年(熱血行進曲)福島潤(RCG2)、演:小柳心(ドラマ)二葉要(舞台))
兄の服部 竜一(はっとり りゅういち)、弟の服部 竜二(はっとり りゅうじ)からなる双子の兄弟。両者共に身長は176cm、誕生日は1月1日、血液型はA型。冷峰学園3年だが、以前は父親の服部 龍巌(はっとり りゅうがん)が理事長を務める服部学園で忍者の教育を受けていた。竜一はを、竜二はを苦手としている。謎の拳法を操る格闘の達人であると同時に、竜一は「水龍神」、竜二は「焔龍神」の守護を受けた忍術を会得しているが、一般人に対しては忍術の使用を自らに禁じている。姑息な手と自分達の落ち度から山田に敗北するが、忍者としての価値観から「主に仕える」ことを重要視するために従属を受入れ、冷峰学園に転校すると四天王を蹴散らしてトップに立ち、近隣の高校を怒涛の勢いで支配下に置いていく。山田が冷峰学園を去ってからは、打倒・くにおを目標に掲げ、後任として生徒会長となった藤堂に従い、『行進曲』や『新記録』では「冷峰学園チーム」のキャプテン(竜一)&副キャプテン(竜二)としてくにお達と競い合う。『行進曲AS』では卑怯な立ち回りを繰り返す藤堂に反発しており、最後には藤堂を見限りトップの座を自ら降りている。『行進曲AS』での肩書は、竜一が「双截龍兄」、竜二が「双截龍弟」。
『熱血物語SP』では服部学園時代の2人が山田と対峙する場面も描かれ、同作の展開では真っ向から敗北したことで服従を誓い、表向きのトップとして冷峰を主導する。
代表的な必殺技は「龍尾嵐風脚」(両者共)と「爆魔龍神脚」(竜一)、「天殺龍神拳」(竜二)[注 26]で、技名は竜二が考案している。『時代劇』では双子の侠客「辰一」(竜一)&「辰二」(竜二)として、『魔法物語』では「リューイ・ハードリー」(竜一)&「リュージ・ハードリー」(竜二)として登場する。『格闘伝説(アプリ版)』では両者とも暴走族タイプとして登場。
「熱血硬派シリーズ」でも、『すぺしゃる』ではミニゲーム内の主人公キャラクターとして、『乱闘協奏曲』ではサブイベントでゲスト的に登場している。『RCG2』では関西弁で話す双子の忍者として登場する。
ゲーム内のキャラクタードットは、「ダブルドラゴンシリーズ」の主人公兄弟・ジミー&ビリーを流用したものであり、公式イラストのデザインとは全く異なっているが、『べーすぼーる』や『おでん』、『超熱血!大運動会』等では公式イラストに準じたデザインで登場している(竜一は茶髪、竜二は金髪)。このキャラクタードットや、登場時に流れる専用BGMも「ダブルドラゴン」のアレンジであること等の関連性が近年ではキャラクター設定に落とし込まれ、『熱血物語SP』では竜一がジミー、竜二がビリーの転生した姿であることが暗示されている。
ごうだ(声:江川央生(熱血物語)増田有宏(熱血行進曲)、演:秋沢健太朗(舞台))
フルネームは豪田 剛(ごうだ つよし)[注 27]。宝陵高校3年。身長180cm。誕生日は5月3日。血液型はA型。趣味は折り紙。曲がったことが嫌いな正義漢で、剛直ながらも優しい性格ゆえに周囲からの人望も厚く、困っている人を見るとすぐに助けに入るために、日々ファンを増やしてしまっている[注 28]。妹・砂織を溺愛する優しい兄の一面もあり、幼い頃から病弱なためにいじめられていた妹を庇っているうちに心身ともに強く逞しくなった。その妹想いな一面に付け込んだ山田の策略に嵌り、冷峰学園の手先としてくにおとりきの前に立ちはだかるが、のちに和解し、友情を築く。『熱血物語ex』では、イベントの進め方によっては、砂織の無事が確認されたことで仲間に加わる展開や、ケジメとしてダブルドラゴン兄弟に単身で挑みかかる展開もある。『熱血物語SP』では、砂織を大切に思うがゆえに苦悩する心情がより細かく描かれ、展開によってはくにおと拳を交わしたことで自らも立ち上がることを決意し、冷峰学園に殴り込んだくにおの助太刀に駆け付け、暴れまわっている。『行進曲』や『新記録』、『乱闘行進曲』では「各校連合チーム」のキャプテンとして、『べーすぼーる』では自校のメンバーとして参加し、くにお達と競い合う。『行進曲AS』での肩書は「一日一善」。
代表的な必殺技は「頭突きスペシャル」と「ヘッドボム[注 29]」。『時代劇』ではかつて行き倒れ寸前の流れ者だったくに政を助けた器が大きく懐の広い大親分「文蔵」として、『魔法物語』では「ゴーダー・グリーン」として登場する。『格闘伝説(アプリ版)』では格闘家タイプとして登場。『べーすぼーる』では捕手を務めるが、投手として起用した場合はその性格故か一切変化球を持たず、直球一本で勝負する能力となっている。「熱血硬派シリーズ」でも『乱闘協奏曲』のサブイベントで五代と共にゲスト的に登場している。
ごだい(声:堀川りょう(くにおのおでん)、風間信彦(熱血物語等)、演:加藤圭貴(舞台))
フルネームは五代 奨(ごだい すすむ)。谷花高校3年。身長180cm。誕生日は6月4日。血液型はB型。角刈りと三白眼が特徴的な、木刀をこよなく愛する武器戦闘の達人で、「棒術使い」の異名を持つ。せんべいが大好物。数学が苦手なほか、『すとりーとバスケ』ではりきのせいで飛行機嫌いになりかけている。
普段は非常にマイペースでお気楽、自由気ままで掴みどころの無い性格だが、喧嘩には嬉々として飛び込む好戦家な上に、キレると手がつけられないほど暴れまわるために周囲からは非常に恐れられている。番長ではあるものの、基本的には誰ともつるまない一匹狼気質だが、唯一豪田のことを気に入っており、自ら「さいきょーコンビ」と称して何かと一緒に行動している。ダブルドラゴン兄弟に闇討ちにあい支配され、冷峰学園の手先としてくにお、りきの前に立ちはだかる。『熱血物語ex』や『熱血物語SP』では、豪田の動向次第ではあっさり冷峰学園を裏切ることもあり、戦いを放棄したり、豪田と共にくにお達に加勢する展開もある。『行進曲』や『新記録』、『乱闘行進曲』では「各校連合チーム」の副キャプテンとして豪田と共に参加し、くにお達と競い合う。『行進曲AS』での肩書は「木刀魔人」。
代表的な必殺技は「棒術スペシャル[注 30][注 31]」と「五代スペシャル[注 32]」。『時代劇』では虎蔵の悪行に反発する義侠の一匹狼「弥五郎」として、『魔法物語』では「ゴー・ダイ」として登場する。『格闘伝説(アプリ版)』では柔道家タイプとして、その他にも『ホッケー部』や『べーすぼーる』では自校を率いてライバルとして、また『すとりーとバスケ』ではチームメイトとして、シリーズを通した登場作品の数はくにお、りきに次ぐ多さを誇る。「熱血硬派シリーズ」でも『乱闘協奏曲』のサブイベントで豪田と共にゲスト的に登場しているほか、『RCG』では従来とはほぼ別人のように人物像が改変されて登場し、各地のゴミ箱から現れてはサブクエストを斡旋する。
おにづか(声:太田真一郎(熱血物語)、演:大原研二(ドラマ))
フルネームは鬼塚 崇(おにづか たかし)。冷峰学園3年。身長192cm。誕生日は8月11日。血液型はAB型。山田の前任の生徒会長。怪物じみた顔をしているが、真面目で正義感・道徳心・規律心・リーダーシップが強く人望も厚い。冷峰四天王を統率する立場にあるが、実力にはそれほど差はない。融通が利かない一面を山田に付けこまれ、山田の策略に嵌り自ら会長を辞任し、催眠術をかけられ操られてしまう。山田による騒動が終息した後も、本人に再び生徒会長の役に戻る意思はなく、山田や藤堂とも仲はそれほど悪くない。『べーすぼーる』では自校のメンバーとして、『行進曲AS』や『乱闘行進曲』では「冷峰元生徒会チーム」のキャプテンとして参戦する。『行進曲AS』での肩書は「般若菩薩」。
代表的な必殺技は「人間ドリル[注 33]」と「大車輪投げ[注 34]」。『時代劇』では日の本三大親分の一人「甚六」として登場し、へいるまんからは「びーっぐぼす」と呼ばれている。『格闘伝説(アプリ版)』では悪人ではないものの暴走族タイプとして登場。
実写ドラマ版では冷峰学園がドッジボールの強豪校という設定となった為、へいるまんと手を組んでくにおに勝負を挑む。みさこを人質に取ったり試合でも卑怯な手を使わせてくにお達を苦しめたが、最終的に敗北。悪足掻きに乱闘を起こすも、四天王共々倒された。
『熱血物語SP』では従前のキャラクター設定がより色濃くアレンジされ、山田から「悪のパワー」による洗脳を他の面々よりも強固にかけられて操られており、彼の人間性は絶大な支持を得ていたがゆえに、自ら生徒会長を辞した際には周囲は驚きの声が上がり、長谷部や小林は学園に起こっている異変を感じとっている。
こばやし(声:岩永哲哉(熱血行進曲)中尾みち雄(熱血物語)木島隆一(イカすぜ!小林さん)、演:丸山真幸(ドラマ)橋本全一(舞台))
フルネームは小林 政男(こばやし まさお)。冷峰学園3年。身長178cm。誕生日は9月9日。血液型はA型。冷峰四天王のヘッドを務め、学園を牛耳ることもできる実力の持ち主だが、何故か一歩引いている。口調こそ少々キザであるものの、頭脳明晰かつ冷静沈着な性格で、周囲からは他の四天王すらも畏敬を込め「さん」付けで呼ばれている。「小林産業」の社長子息として上流階級の家庭で育つが、中学時代に倒産の憂き目に遭い現在は貧困で身であるものの、その苦境が現在の実力を育んだ側面もある。口に出すことはあまりないが鬼塚を信頼している。『熱血物語ex』では、謎の「黒い力」の存在に出会い恐れを抱き、それに対抗するために密かに行動している、という設定が付与されている[9]。そのため山田の野望とその行動にはあまり関心がなく、山田が用いる「悪のパワー」の調査や、共に戦う仲間のスカウト、そして自らの鍛錬に専ら注力している。『行進曲』、『新記録』、『べーすぼーる』では自校のメンバーとして、『行進曲AS』や『乱闘行進曲』では「冷峰学園チーム」のメンバー、あるいは「冷峰四天王チーム」のキャプテンとして参戦する。『乱闘行進曲』では、将来的に危険な力を生み出しかねない松戸を止めるために行動を起こしている。『行進曲AS』での肩書は「四天王頭」。
代表的な必殺技は「マッハチョップ[注 35]」と「ハイパーガード[注 36]」。『熱血物語ex』では特定条件を満たすと仲間として同行させることも可能となっている。『時代劇』では甚六一家のNo.2「平七」として、『格闘伝説(アプリ版)』では悪人ではないものの暴走族タイプとして登場。
『熱血物語SP』では従前のキャラクター設定がより色濃くアレンジされ、山田やダブルドラゴン兄弟にも引けを取らない強敵として存在感を発揮している。高校生離れした頭脳と先見性を以て、山田に支配された冷峰の現況を冷静に俯瞰・分析しており、様々な思惑を抱きながらくにおの前に立ちはだかり、その実力を認めて超えるべきライバルとして闘志を燃やす姿が描かれている。
『イカすぜ!小林さん』では主人公として登場し、くにおを仲間に引き入れ、謎の「黒い力」をもたらす未来人との戦いに身を投じている。
もちづき(声:高木渉(熱血物語)神奈延年(熱血行進曲))、演:尾谷大三朗(ドラマ)川﨑優作(舞台))
フルネームは望月 駿(もちづき しゅん)。冷峰学園3年。身長173cm。誕生日は10月10日。血液型はB型。趣味は絵を描くこと。冷峰四天王の一人。「“かっとびのもつ”」の異名を持つほどの俊足を誇り、喧嘩でも足の速さを活かしたスピードを武器とする。自意識過剰な一面もあるが、冷峰四天王の中では明朗快活で潔い性格。沼岡工業高校を配下に置いているが、支配ではなく親友として接しているため、山田による騒動が終わった後も同校から慕われている。『行進曲』、『新記録』、『べーすぼーる』では自校のメンバーとして、『行進曲AS』や『乱闘行進曲』では「冷峰学園チーム」、あるいは「冷峰四天王チーム」のメンバーとして参加している。『行進曲AS』での肩書は「韋駄天走」。
代表的な必殺技は「ニトロアタック[注 37]」。『熱血物語ex』では特定条件を満たすと仲間として同行させることも可能となっている。『行進曲』ではクロスカントリー、『新記録』では400mハードルで持ち前の俊足が猛威を奮う。『時代劇』では甚六一家の「“韋駄天の”金助」として登場する。
『熱血物語SP』では従前のキャラクター設定がアレンジされ、その性格ゆえに配下から慕われる一方、相手との実力差と勝ち負けがハッキリする喧嘩を何よりも好む脳筋気質の人物として描かれている。
たいら(声:岩永哲哉(熱血物語))、演:三輪江一(ドラマ)坂垣怜次(舞台))
フルネームは平 清文(たいら きよふみ)。冷峰学園3年。身長175cm。誕生日は7月27日。血液型はO型。冷峰四天王の一人。弱いわけではないが、どちらかというと頭脳派で、ハッタリを使って精神的に優位に立つ戦法を得意とする。優秀な弟と比較されて育ったために、他人を信用しない一面がある。彼の先祖は平家の一族と言われているが、家系図を紛失したため真偽の程は不明。花園高校の名を騙り、配下に千里台高校を襲撃させる罠を仕掛けた張本人でもある。『べーすぼーる』では自校のメンバーとして、『行進曲AS』や『乱闘行進曲』では「冷峰四天王チーム」のメンバーとして参戦する。『行進曲AS』での肩書は「諸行無常」。
代表的な必殺技は「マッハふみふみ[注 38]」と「ばく転バスター[注 39]」だが、武器を使って相手を叩きのめす戦法を好む。『熱血物語ex』では特定条件を満たすと仲間として同行させることも可能となっている。『時代劇』では甚六一家の「為吉」として登場する。
『熱血物語SP』では従前のキャラクター設定がアレンジされ、勝つことにこだわるあまりに捻くれてしまっており、卑劣な策略をも平気で用いるヒールとして立ち回るが、元々はそのような性格ではなく、また他校であればトップに立てる高い実力の持ち主として描かれている。
きのした(声:風間信彦(熱血物語))、演:伊藤慶徳(ドラマ)、才川コージ(舞台))
フルネームは木下 忠(きのした ただし)。冷峰学園3年。身長178cm。誕生日は3月24日。血液型はB型。冷峰四天王の一人。実力は普通だが、顔つきが恐ろしく、女の子にその顔をバカにされて以来、逆らう者は誰でも容赦しない、凶暴で残忍な性格になったことで他校の不良からも一目置かれるようになった。白鷹工業高校を配下に置いており、西村の天敵ともいえる存在。『べーすぼーる』では自校のメンバーとして、『行進曲AS』、『乱闘行進曲』では「冷峰四天王チーム」の副キャプテンとして参戦する。『行進曲AS』での肩書は「短気凶暴」。
代表的な必殺技は「デビルチェーン[注 40]」。『熱血物語ex』では特定条件を満たすと仲間として同行させることも可能となっている。『熱血時代劇』では忠吉郎の息子「忠右衛門」として登場。
『熱血物語SP』では従前のキャラクター設定がアレンジされ、坂宿商業高校の永塚とは中学時代からの同級生である事や、喧嘩では何度も立ち上がってくる異常なしぶとさを見せ、周囲からはゾンビと恐れられている。また、元々の短気な性格からくる視野の狭さと感情のコントロールが下手な事が容赦のない残忍さの原因となってしまっているが、普段は寡黙かつ意外なほどに純朴な一面を持つ人物として描かれている。
にしむら(声:郷里大輔(くにおのおでん)、田中一成(熱血物語)、神奈延年(熱血行進曲)、演:板倉武志(舞台))
フルネームは西村 成孝(にしむら なりたか)。白鷹工業高校3年。身長175cm。誕生日は9月8日。血液型はO型。肥満体、メガネ、七三分けの不良らしからぬ風貌と、どこか憎めないふてぶてしさの持ち主。体型を生かしたパワーは凄まじいが、動きが非常に遅く、何よりも肉体・精神ともに打たれ弱い。独特のボギャブラリーの持ち主であり、奇妙な口癖を口走る(「どっくーんときたよー」や「ぴゅぴゅぴゅのぴゅー」等)。キャラクターのモデルは同名のテクノスジャパンの元プログラマー。同校のトップに君臨し、坂宿商業高校を配下に置いているものの、内外問わずあまり慕われておらず、校内には反乱分子である「反西村連合」も存在している。冷峰四天王・木下に敗北し、軍門に下っている。『行進曲』や『新記録』、『乱闘行進曲』では「各校連合チーム」のメンバーとして、『べーすぼーる』では自校のキャプテンとして参戦する。『行進曲AS』での肩書は「奇言百貫」。
代表的な必殺技は「溜めパンチ[注 41]」と「張り手スペシャル[注 42]」。『時代劇』では「権作」として、『格闘伝説(アプリ版)』ではカンフータイプとして登場。
『熱血物語SP』では、態度のふてぶてしさや狡猾さがコミカルに強調されている。イベントの進め方によっては立ち位置が二転三転し、くにおと木下の共倒れを狙って奇襲をかけてくる展開もあれば、打倒・木下のためにくにおに共闘を持ちかけてくる展開もある。
さわぐち(声:中尾みち雄(熱血物語)、岩永哲哉(熱血行進曲)、演:鈴木祐大(舞台))
フルネームは沢口 靖夫(さわぐち やすお)。白鷹工業高校2年。身長174cm。誕生日は4月17日。血液型はO型。白鷹のNo.2を自称するが、傍からは西村のパシリにしか見えない上に、実力も極めて低く、あるのは根性だけ[注 43]。西村を信頼して付き従っているため、彼を蹴落としてまでボスになろうとは考えていない。『行進曲』や『乱闘行進曲』では「各校連合チーム」のメンバーとして、『べーすぼーる』では自校のメンバーとして参戦する。『行進曲AS』での肩書は「絶対服従」。
代表的な必殺技は「自分手裏剣[注 44]」。『時代劇』ではしつこく出現し挑みかかってくる「銀八」として登場し、『格闘伝説(アプリ版)』にも忍者タイプで登場する。
『熱血物語SP』では、西村を純粋に慕っている人物像となり、西村とまるで漫才のような掛け合いを繰り広げる。イベントの進め方により、西村の動きに合わせて立ち位置が二転三転する。
そのかわ(声:堀川りょう(くにおのおでん))
フルネームは園川 薫(そのかわ かおる)。千里台高校2年。身長171cm。誕生日は2月14日。血液型はA型。正義感が強く、熱くなり過ぎると周りが見えなくなる性格。趣味は詩を書くこと。キャラクターのモデルはテクノスジャパンの元社員。
冷峰学園の仕掛けた罠により花園高校を打倒しようと「千里台ボンバーズ」を結成し、冷峰学園へ向かっていたくにおに襲い掛かるも返り討ちにされたことで目を覚まし、それ以来くにおの熱心な追っかけへと変貌する。『熱血物語ex』では特定条件を満たすと仲間として同行させることも可能となったほか、『熱血物語SP』では冷峰四天王・平の策略にまんまと嵌り、「千里台ボンバーズ」のリーダーとして仲間と共に花園高校と対峙する展開が描かれている。『行進曲AS』ではくにおに特訓の成果を見てもらうべく「千里台高校チーム」のキャプテンとして、千里台ボンバーズの仲間とともに参戦する。『行進曲AS』での肩書は「復讐眼鏡」。
代表的な必殺技は「ビッグバング[注 45]」。『熱血物語』では雑魚キャラの一人にすぎなかったが、『時代劇』でくに政の弟分「つる松」を演じて以降、独自のキャラクター性を確立させており、『べーすぼーる』でもイベントシーンで僅かに登場するほか、『おでん』では当初は「????」と伏せられたラストボスとして登場する。
かみじょう(声:太田真一郎(熱血物語))
やまもと(声:岩永哲哉(熱血物語))
フルネームはそれぞれ上条 恒男(かみじょう つねお)山本 憲之(やまもと のりゆき)。ともに影村学園3年。身長はそれぞれ173cm(上条)と170cm(山本)。誕生日はそれぞれ5月25日(上条)と6月21日(山本)。血液型はそれぞれO型(上条)とA型(山本)。両者ともに姑息な性格で、お互いに友達がおらずいつも2人でつるんでいる。冷峰学園に認められようとくにおとりきを狙うが、実力は低く、作中での存在感も薄い[注 46]上に、続編にあたるシリーズでも出番が少ない。それでも何度か戦いを挑んだことで少しだけ名が広まったことに気を良くしており、有名人を倒して名を上げるべく『行進曲AS』や『乱闘行進曲』では「影村学園チーム」のキャプテン(上条)&副キャプテン(山本)として参戦する。『行進曲AS』での肩書は、上条が「名声法主」、山本が「名声欲望」。
代表的な必殺技は共に「ブーメラン投げ[注 47]」。『時代劇』では流れ者コンビ「一兵衛」(上条)&「六兵衛」(山本)として、『格闘伝説(アプリ版)』では上条のみ柔道家タイプとして登場。
『熱血物語SP』では、両者ともにキャラクター性が従来から大きく改訂され、上条は猪突猛進な目立ちたがり屋、山本は地味だが堅実な努力家、といった性格になり、くにおに挑む目的は「自分達の名声と共に、影の薄い母校の名を上げるため」となっている。イベントの進め方によっては、くにおに返り討ちにされながらもその度にトレーニングで強くなり、何度も挑み続けたことで周囲から番長として認められ、くにおに感謝するとともに友情を抱き、冷峰学園に殴り込んだくにおの助太刀に駆け付ける展開もある。

熱血硬派くにおくん 番外乱闘編

ゆうじ
フルネームは宗方 裕二(むなかた ゆうじ)。『番外乱闘編』のラストボス。花園町で幅を利かせる「宗方興業」の社長子息で、一人息子ゆえに甘やかされて育ったため、性格はとにかく傲慢であり、チャラい見た目に反して喧嘩が相当強いことも相まって周りからの評判は最悪となっている。熱血高校の女子生徒をナンパしていたところ、ひろしに邪魔されたために重傷を負わせるが、この出来事がくにおの怒りを買い、くにおに共闘を申し出たりきの二人に殴り込まれ、ボコボコにされる。
『行進曲AS』ではチームエディット専用キャラクターとして使用できる。同作での肩書は「横柄子息」。『乱闘行進曲』ではくにお達へのリベンジを企み、黒幕の一人として暗躍し、ラストボスとして立ちはだかる。
みほこ
熱血高校のマドンナ。漢字表記は美穂子。ゆうじに惚れられてナンパされた所を、止めようとしたひろしが重傷を負わされた事が物語の発端となる。後の作品ではみさこが熱血高校のマドンナという設定になっており、みほこについては触れられていない。
『RCG』ではみさこ達の同級生。動物が好きでたくさんのペットを飼っている。

熱血高校ドッジボール部サッカー編

みさこ(声:冬馬由美(CDサッカー編)、演:高嶋香帆(ドラマ)前田亜美(舞台))
熱血高校サッカー部マネージャー。公式イラストでは青い髪と大きな赤いリボンが特徴だが、キャラクタードットでは短く留めた黒髪で統一されている。口癖は「びきびき」。全国大会を前にしたサッカー部の危機を前に、たかしと共にくにお率いるドッジボール部に助けを求めてやってくる。軽い性格で、「優勝したらみんなに カテゴリ

ダウンタウンシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 22:38 UTC 版)

くにおくんシリーズ」の記事における「ダウンタウンシリーズ」の解説

コミカルアクションを重視した学園物アクション・スポーツ。『熱血物語』、『行進曲』、『時代劇』、『べーすぼーる』など。

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「ダウンタウンシリーズ」を含む「くにおくんシリーズ」の記事については、「くにおくんシリーズ」の概要を参照ください。

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