ソースコードの公開・非公開とは? わかりやすく解説

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ソースコードの公開・非公開

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 14:03 UTC 版)

ソースコード」の記事における「ソースコードの公開・非公開」の解説

ソースコードソフトウェアの開発段階経て機械語生成した後でもそのソフトウェア保守不可欠であり、類似ソフトウェア新たな開発既存ソフトウェア改善有用であり、また、ソフトウェア制御されるハードウェア内容を知る大きな手がかりともなるため、ソースコード独占あるいは逆に公開することは大きな意味を持つ。 一般に人間には機械語扱いがたく、20世紀末から始まったPC使用されている大規模なOSや、アプリケーション・プログラム機械語書くことはほとんど不可能である。そのため、通常人間にとって理解しやすいプログラミング言語によって書かれソースコードとしてプログラム作成しその後コンパイラなどを用いてまとめて機械語変換する変換され機械語プログラムバイナリ)は数値羅列にすぎず、人間には理解極めて困難である。機械語を各プロセッサ対応するアセンブリ言語ニーモニック変換して表示することで、命令レベルプログラム内容把握することも可能ではあるが、読解効率保守性の点で問題がある。従って、既存プログラム上の誤りであるバグ修正したり、改良加えたりするためには元のソースコード必須である。 知的財産権収益根幹とするソフトウェア産業では、ソースコード企業秘密として保持し使用者には機械語プログラム複製使用権販売することで利益得ていることが多い。このような考え方の下に開発されているソフトウェアプロプライエタリソフトウェア呼ばれる。これらの企業にとってはソースコード独占すべき重要な資産である。もしソースコード流出すれば、自社開発成果競合他社製品利用される恐れがある。 これに対しソースコード積極的に公開しようとする考え方もある。 詳細は「オープンソース」を参照 アメリカ合衆国政府資金によるソフトウェア開発では、開発成果納税者である国民還元すべきであるとの考えから、ソースコード一般に公開する場合も多い。 リチャード・ストールマンフリーソフトウェア財団考えによればコンピュータの利用者は自由にソフトウェアによる恩恵享受できるべきであり、その実現に反すソースコード独占隠蔽許されない不道徳である(フリーソフトウェア運動)。 エリック・レイモンド代表されるオープンソース支持者中にはソースコード公開ソフトウェア発展のためには有用であるという考え方もある。 レッドハットビジネスモデルのように、知的所有権よりはブランドイメージユーザーサポート安心感を売る形態場合ソースコード公開戦略的に有意義であることもある。ソースコード独占しておくよりは、それを公開することでそのソフトウェア普及させ、市場の拡大役立てた方が良い場合である。 UNIXやLinuxAndroidのように、OSソースコード公開されライセンス範囲内利用改変許可されていることが、サードパーティ参入障壁下げハードウェアおよびアプリケーションソフトウェア実行プラットフォーム普及つながっているケースもある。

※この「ソースコードの公開・非公開」の解説は、「ソースコード」の解説の一部です。
「ソースコードの公開・非公開」を含む「ソースコード」の記事については、「ソースコード」の概要を参照ください。

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