セントラル‐ドグマ【central dogma】
セントラルドグマ
中心教義
セントラルドグマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 14:25 UTC 版)
セントラルドグマ(英: central dogma[1])とは、遺伝情報が「DNA→(転写)→mRNA→(翻訳)→タンパク質」の順に伝達される、という、分子生物学の概念である[2]。フランシス・クリックが1958年に提唱した[3][4]。この概念は細菌からヒトまで、原核生物・真核生物の両方に共通する基本原理だとされた[2]。中心教義、中心命題、中心ドグマとも[5]。
- ^ 文部省、日本遺伝学会『学術用語集 遺伝学編』(増訂版)丸善、1993年。ISBN 4-621-03805-2。[要ページ番号]
- ^ a b 東京大学生命科学教科書編集委員会『理系総合のための生命科学』(第3版)羊土社、2013年、77頁。ISBN 978-4-7581-2039-5。
- ^ 嶋田正和ほか、数研出版編集部『高等学校理科用 生物』数研出版、2012年、105頁。ISBN 978-4-410-81147-0。
- ^ Crick, F.H.C. (1958): On Protein Synthesis. Symp. Soc. Exp. Biol. XII, 139-163. (pdf, early draft of original article)
- ^ デジタル大辞泉『セントラルドグマ』 - コトバンク。2017年5月19日閲覧。
- ^ a b c d “微生物の遺伝学 ~ DNAからのタンパク質合成”. 国立遺伝学研究所. 2013年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月18日閲覧。
- ^ Elic J. Simon, Jane B. Reece, Jean L. Dickey 著、池内昌彦, 伊藤元己, 箸本春樹 訳『エッセンシャル キャンベル生物学』丸善、2011年、201頁。ISBN 978-4-621-08399-4。
- 1 セントラルドグマとは
- 2 セントラルドグマの概要
- 3 遺伝情報の発現
- 4 関連映像
セントラルドグマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 22:29 UTC 版)
「生化学の歴史」の記事における「セントラルドグマ」の解説
物質代謝と並んで生命の特徴の一つに、自己複製が挙げられる。すなわち遺伝学に基づき形質を世代間で伝達する生体物質の探究が20世紀の生化学における一大研究テーマであった。1953年にワトソンとクリックはDNAの二重らせんモデルを発表した。DNAの塩基対は相補的であり遺伝学の振舞いを説明しうる十分な仕組みを備えていた。この論に基づきクリックは1958年に分子生物学概念の基礎となるセントラルドグマを発表した。 セントラルドグマにより、遺伝子と酵素との対応関係は明確になった。すなわち、どのような酵素が存在するかはどのような遺伝子が存在するかということを意味する。21世紀になるが、2003年にはヒトゲノムの解読が完了し、ヒトの細胞内で発現するタンパク質の種類はおよそ2万から2万7千種類程度であると推定された。
※この「セントラルドグマ」の解説は、「生化学の歴史」の解説の一部です。
「セントラルドグマ」を含む「生化学の歴史」の記事については、「生化学の歴史」の概要を参照ください。
セントラルドグマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 15:14 UTC 版)
「新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧」の記事における「セントラルドグマ」の解説
ジオフロントの中心部に位置する。ターミナルドグマや水槽、ダミープラグ開発所、EVA素体廃棄所、射撃訓練所、MAGI(マギ)、地底湖につながっている。由来は生物学用語のセントラルドグマ。
※この「セントラルドグマ」の解説は、「新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧」の解説の一部です。
「セントラルドグマ」を含む「新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧」の記事については、「新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧」の概要を参照ください。
セントラル・ドグマと同じ種類の言葉
- セントラル・ドグマのページへのリンク