スプリガン本編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 00:19 UTC 版)
スプリガンとして天性の戦闘能力、並外れた生命力と不屈の精神力、瞬時の洞察力と機転に裏打ちされたサバイバル能力でいかなる困難な任務も成功させていく。しかし窮地に陥った時にのみ発揮される驚異的な戦闘力を解き放つことは、平常時の明るい性格の奥底に隠した冷酷非情なCOSMOSの殺人マシンとしての自分を呼び起こすことでもある。一度殺人マシンとなった優は、どんなに不利な状況であっても一気に形成を逆転することが可能となる。 しかし優はそんな殺人マシンとしての自分を忌み嫌い、恐れていた。そんな中、「トライデント」のバックアップで復活した COSMOS と再び対峙したことによって、自分の過去、そして殺人マシンとしての自分に直面する。COSMOS の圧倒的な連携力と様々な手段によって追い詰められたことにより、殺人マシンとしての力を再び解放し、結果再び COSMOS を殲滅する。その直後に正気を失いかけているところを、かつての上官ラルフ・クーリーにより絶対服従の洗脳を利用して殺害されそうになるが、優はそれを打ち破りクーリーを葬り去る。 優は任務をこなしていくうちにアーカム内部に異変が起きていることを察知し始めるが、アーカムから離反し優に立ちはだかるボーマンを前にして、それが確信に変わる。かつての師であるボーマンを、迷いながらも結局倒すこととなり深い悲しみに襲われる。 その後 A・M (アーマード・マッスル)スーツでも防げない拳を持つ強敵、源双烈と対峙した際の死闘でその潜在能力を発揮した優は、獣人(ライカンスロープ)のジャン並のスピードと驚異的な体技で、源双烈を完膚なきまでに打ち倒す。師である朧はそれを目撃し、兵士ではなく人間として本来の力を発揮し始めた優を、己の目的を科すにふさわしい相手と認める。 やがて優の前にアーカムから離反しジャンを倒した朧が敵として立ちはだかる。それは朧自身の修行と、優の力を完璧に引き出す事を目的としていたが、戦いの中で優は殺人マシンとしての自分を乗り越え、相手の氣を肌で感じて回避する朧の体術を会得する。しかしそれでも朧の圧倒的な強さに追い詰められるが、朧はあくまで拳同士の戦いとするために自らの氣功を封じて戦いに応じ、最後は優の一撃が入り引き分けとなった。 その後、一度は優の手によって殲滅させられた COSMOS が、日本壊滅を目論み No.0(金谷昌)をリーダーとして三度立ちはだかる。優はジャン、暁、ボーと共に COSMOS に最後の戦いを挑む。朧との戦いで大きく成長した優は、COSMOS の予測を超える力を発揮し計画を阻止する。優は、No.0 達 COSMOS 兵士に救いの手を差し伸べようとするが、それを拒否したNo.0は心の底に秘めた思いを打ち明け、仲間のCOSMOS兵士たちと共に自殺してしまう。またボーも激戦の中で、日本を守るために死力を尽くして戦い、命を落とす。 優は今までの戦いで命を落とした者達のためにも、ヘンリー・ガーナムの指揮する現アーカムに反旗を翻し、その計画を阻止することを誓う。そして志を同じくするスプリガンたちと共に南極に向かい、アーカムに戦いを挑む。アーカムは南極に存在する超古代遺跡の力を解放し、巨大な蛇の形をした炎・炎蛇を世界中で発生させる。優はアーカムの最後の護衛として差し向けられた最強無敵の青銅巨人に戦いを挑むも、その圧倒的な力の前に苦戦、瀕死の状態に陥る。その戦いの最中、この星そのものである地球生命体(ガイア)の意思を感じ取り、優は自らの「生きたい」という純粋な想いを地球生命体に示した。これによって炎蛇は静まり、それと共に青銅巨人も消滅した。
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