スプリッタの働き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/15 01:12 UTC 版)
DSLによる通信では、電話線上には電話による通話のための低周波信号と、インターネット通信のための高周波信号とが同時に存在することになる。本来、低周波信号しか扱わない電話機にDSLのための高周波信号が入力されると雑音が発生するなど動作に異状をきたす可能性がある。また本来、高周波信号しか扱わないDSLモデムに低周波信号が入力された場合も動作に異状をきたす恐れがある。 スプリッタは、電話機やDSLモデムが正常に動作するように、電話線から電話機のための低周波信号のみを取り出して電話機に送り、同時にDSL通信のための高周波信号のみを取り出してDSLモデムに送る。 電話による通話もインターネット通信も、信号を受けるだけでなく相手に信号を送ることで通信が成り立つ。スプリッタの動作には可逆性があり、電話機からの低周波信号とDSLモデムからの高周波信号とを混合させて電話回線に送り出す働きもする。つまりスプリッタは混合器としても働く。 なお、スプリッタを使用する際、ここでは電話機と表現しているが、アナログ回線用のファクシミリやアナログ・モデム等も電話機と同じ扱いとなる。
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