ジャニーズ事務所との対立
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「週刊文春」の記事における「ジャニーズ事務所との対立」の解説
他の大手出版社と異なり、ジャニーズ事務所が影響力をほとんど持たないため1999年から2000年にかけて社長・ジャニー喜多川の児童(ジャニーズJr.の研修生たち)への性的虐待疑惑を報道した。ニューヨーク・タイムズやオブザーバーなどの国外メディアも後追いし、国会でも取り上げられるなど内外に波紋を広げた。これらの疑惑は以前から『噂の眞相』などの一部メディアで取り上げられ、また元フォーリーブスのメンバーだった北公次による暴露本が著されるなどしていたが大手メディアとしては初めてこの問題を取り上げた。 ただしジャニーズ側はこの記事に不満を持っているようで、2000年代以降も例えば『武士の一分』が2006年に映画化された際、文春文庫で発売されている藤沢周平の原作本の帯に主演の木村拓哉の写真の使用を一切許可しない、といった対抗措置を取っている。木村が工藤静香と結婚した際には、会見から文春を閉め出した。一方、文春側は巻頭グラビアで白紙ページに木村とインタビュアーの輪郭のみを描き、ジャニーズによるメディア統制であると非難した。 2002年3月27日、東京地裁は、ジャニーズ事務所とジャニー喜多川が1億2000万円の損害賠償と謝罪広告を求めた訴訟の判決で、「高度の信用性を認めがたい。証人の証言はたやすく信用できない点を残している」として、文春に880万円の支払いを命じた。2003年7月15日の二審判決で東京高裁は性的虐待に関する記事の信用性を認め、損害賠償額を120万円に減額する判決を下し、2004年2月24日の上告審判決で最高裁はこれを支持した。 2009年、草彅剛の公然わいせつを、大文字で「稲垣吾郎よりも短い謹慎期間」と見出しをつけ大々的に掲載。「擁護してるテレビ局が一番大騒ぎしている」などと批判した。 2015年1月29日号で、副社長・メリー喜多川にインタビューを敢行。メリーがSMAPのマネージャーである飯島三智を面罵した部分も収録したこの取材は飯島の退社、さらにはSMAPの解散への遠因ともなった。同インタビューは編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞の第22回大賞を受賞している。「SMAP解散騒動#解散危機の発覚まで」も参照
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