コノリー社の歴史と変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/09 01:35 UTC 版)
「コノリーレザー」の記事における「コノリー社の歴史と変遷」の解説
1878年 ジョン・ジョセフとサミュエル・フレデリック・コノリーによって創業。当時は乗馬用の鞍づくりなどを手掛ける小さな家族経営の会社として出発した。 1902年 エドワード7世から依頼された戴冠式に使うコーチの内装を製作したのをきっかけに自動車産業へ進出。(このコーチは2011年4月のウイリアム王子とキャサリン妃の結婚式でも使用された)ロールス・ロイス、ベントレー、アストンマーティン、ジャガー、ダイムラー、ランドローバーなどの英国高級車に品格と耐久性を兼ね備えた革のシートを提供していた。 英国車以外では、フェラーリ、マセラッティ、リンカーン、レクサス、日産など。 その後、自動車業界にとどまらず、インテリアデザインの分野に進出。ドイツの著名な建築家であるミス・ファン・デル・ローエの椅子、英国国会議事堂の議席、大英図書館の机やイームズのリラックスチェア、コンコルドのシートや英国の豪華客船クイーンエリザベス2世号の製作にも関わる。第二次世界大戦で使用されたスーパーマリン・スピットファイアでも使用され、英国王室御用達 ロバーツ社のレトロデザインのトランジスタラジオ等でも使用されている。 1995年 高級車で培ってきたノウハウを活かしクラシックカーのインテリアやシートだけではなく、ヘルメットやゴーグルなどのモータースポーツ用品やレザーグッズを開発して小売りビジネスをスタート。ロンドンのベルグレイビアにブティックをオープン(現在閉店)。店舗のデザインはフランスを代表するインテリアデザイナー、アンドレ・プットマンによるもの。英国のラグジュアリー文化を体現するブティックとして存在した。 2000年 現オーナー、イザベル・エッティギィの夫、ジョン・エッティギィによって(ジョセフ社の創業者)コノリー社創業家より営業権を取得。さらにビジネスを拡大すべく、ロンドンのコンデュイストリートにブティックを移転。ジョン・エッティギィのディレクションによりクロージングを手掛けるように。しかし2010年、ジョン・エッティギィの逝去により閉店を余儀なくされた。 2016年10月、夫の後を引き継ぎ、イザベル・エッティギィがオーナーとなり、再びブランディングされ、ロンドン・クリフォードストリートにブティックをオープンした。建物はロンドン・メイフェアー地区にあり、由緒あるジョージアン様式の建物。 伝統と実績を活かし、スポーツカーのインテリア分野へも再び進出している。 2016年 アルファ ロメオ 「ディスコ・ヴォランテ・スパイダー」(1950年代に製作された幻のモデルの新作。限定7台の超貴重モデル)エアロダイナミクス性能を極限まで追求した美しいフォルムが特徴。イタリア語で「空飛ぶ円盤」と称されている。 2017年 1947年に設立されたフェラーリ社創立70周年記念モデル(5モデルをベースに1台1台、全てデザインが異なる特別仕様の350台を製作)が多くの話題と注目を集めるなど、かつての匠の技術を甦らせている。
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