クマリの館とは? わかりやすく解説

クマリの館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/04 01:22 UTC 版)

クマリの館(クマリのやかた)は、ネパールカトマンズ女神クマリ化身として崇拝される少女が住む。窓枠の木彫りが壮麗である3階建ての建物。1575年ジャヤプラカーシャ・マッラ王による建造と伝えられる。ダルバール広場の一角にある[1]

概要

クマリの館(カトマンズ)
クマリの館を出るクマリ

クマリには、大女神ドゥルガーや昔のネパール王国の守護神であるタレジュ女神、さらに仏教徒からは密教女神ヴァジラ・ディーヴィーが宿るとされる[1]

建物は、2頭の石像の獅子のある入り口を抜けるとクマリ・チョークと呼ばれる中庭があり、バルコニーや木彫りの窓枠を持つ3階建ての建物に囲まれており、カトマンズ盆地特有の住居形式である[1]

クマリに選ばれた少女は3-5歳の頃に親元を離れ、ここでの暮らし始め、学校にも行かず、年に数度の祭りのとき以外、館の外に出ることはない。初潮を迎えると身体に宿る聖性が失われるとされ、次のクマリと交代するまでその生活を続けることになる。

クマリを見ると、幸せになれるとする言い伝えがあるため、館の前には、いつも人だかりができている。女神の世話人である館の守人にお布施を渡すと、クマリが2階の窓からしばらく顔を出す。写真撮影が禁止されている[1]

※クマリについて詳しくはクマリを参照。

脚注

  1. ^ a b c d 『地球の歩き方 - ネパール』2013-2014

関連項目


クマリの館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 15:16 UTC 版)

クマリ」の記事における「クマリの館」の解説

詳細は「クマリの館」を参照 首都カトマンドゥダルバール広場いっかくクマリ住まいであるクマリの館(Kumari Bahal)があり、侍従達に囲まれて暮らす。特別な儀式以外には外出はせず、クマリの館の中で生活をする。学校に行く事も不可能なために勉強は館の中で行い友人と遊ぶこともある。観光客などは、受付拝観料支払うことで、中庭や窓から顔を出すクマリを数秒間拝顔できる。

※この「クマリの館」の解説は、「クマリ」の解説の一部です。
「クマリの館」を含む「クマリ」の記事については、「クマリ」の概要を参照ください。

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