キャトフヴァンディス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 03:46 UTC 版)
「バスターマシン」の記事における「キャトフヴァンディス」の解説
90号機(仏語:quatre-vingt-dix)。数十年ぶりに新造された最新鋭機。80番台後半のコンセプトを反映しつつも、高機能を維持したまま全長40mとコンパクトな機体にまとめることが可能になった。 エキゾチックマニューバーを特殊火器に応用する新技術が採用されており、戦況を人類側の有利に一気に傾けるのではないかと期待されていた。 完成したばかりの状態では戦闘経験値を持たないため、パイロットの選定基準が他のバスターマシンと異なるとされ、劇中ではバスターマシン自身が乗り手を選ぶと噂された。誰がパイロットになるかでノノとチコが争ったが、結局チコが搭乗。初の実戦となった木星急行迎撃戦ではバスタースマッシュで木星急行を全滅させた。 その後、タイタン事件、火星沖の本土決戦にも参加したが最後まで健在。なお、人類が本土決戦後に縮退技術を取り戻したため、トップレス能力で稼働するバスターマシンとしては最後の機体になった可能性がある。 バスタースマッシュ エキゾチックマニューバを応用した特殊火器。マイナス1兆2000万度の冷凍光線(肩パーツの部分で精錬される)を、スカート状の装甲に収納されているテニスラケットで打ち出す。目標に直撃させるだけでなく、戻ってきた光線を手のひらで受け止めて近くの目標を凍結することも可能。なお、ラケットがなくても発射することは可能。 もちろん作中のセリフにも登場する通り、マイナス1兆2000万度という温度は物理的に存在しないので、何が起こるか分からないらしい。実際に使ったチコは、過去へのタイムスリップを体験している。 マイナス1兆2000万度の元ネタは、二つある。一つは、前作トップをねらえにおいて、バスタービームの温度が絶対零度より遥かに低いマイナス何十万度であると言う遊び設定がムック等により存在した事である(ただしバスタービームには冷凍光線と言う設定はない)。 もう一つは、『ウルトラマン』の「悪魔はふたたび」の回に登場する怪獣アボラスとバニラが封印された年代の数字である。同作中において、二怪獣は3億5千年前の昔に封印されたとの発言が度々登場するが、これは数字のみで表記すると300005000年となり非常に桁が中途半端であり、3億5千万年前の間違いがそのままになっているのではないかと言う事が囁かれていた。これに対して、マイナス1兆2000万度も数字では-1000020000000度となり、"数字が中途半端である"と言う事自体を冗談として取り入れている。 なお、製作者のコメントによると、劇中におけるチコのタイムスリップ体験は、意識だけが過去に飛ぶような精神面的なものだが、だからと言って幻覚の類ではないとの事。 タイムマシンによる過去の改変と言ったタイムパラドックスを避けるには、過去に対して影響を与えてはならないが、その方法として、この現象では情報的に過去を再現すると言う事が起きている。 過去に実際に起きた出来事ではないが、その時点でその人がどう考えていたか、もし会えたならば本物なら何を言うかが再現されているため過去を見ると言うタイムマシンの効果が得られている。これにより、チコは過去の病床の少年から(実際には無かった窓の外を向いて話し掛けると言う動作によって)、ピアスが実は雪ダルマの顔のパーツであったと言う情報を、時を超えて教えてもらえている。
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