ガンダムという名前の意味合いの変化(宇宙世紀)
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「ガンダムタイプ」の記事における「ガンダムという名前の意味合いの変化(宇宙世紀)」の解説
U.C.0104の小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(下)の12「ビフォー ザ ディ」で、ニュータイプパイロットを部下にして戦乱を戦い抜いた経験を持つブライト・ノアがメカニック・マンから「不穏分子が使うモビルスーツに、ガンダムという名称を使うなんて許せないでしょう?」と聞かれた。これに対しブライトは、「歴代のガンダムは、連邦軍にいても、反骨の精神を持った者が乗っており、首が無くなったり、機体が焼かれる、機体がバラバラになるなどの最後を遂げた。しかしガンダムが無くなった後でも反骨精神は健在だった。」と過去を振り返りながら語っており、反連邦組織のマフティー・ナビーユ・エリンが運用したΞガンダムに関して悪感情は持っていなかった。 U.C.0123の劇場用アニメ『機動戦士ガンダムF91』では、ガンダムという名前が地球連邦軍人の間でも忘れ去られているような描写がされており、連邦軍人であるレアリー・エドベリ中尉はガンダムF91の顔を見て「昔 こんな顔のモビルスーツがあったわね」と発言。それを受けた士官候補生マヌエラ・パノパは「あー! ほら ガンダムって言ったわね」と記憶を呼び起こした。この流れに乗って、レアリーが機体を整備しているグルス・エラスに機体コードをガンダムF91にするよう提案して、F91はガンダムと呼ばれる事となった。 U.C.0153のアニメ『機動戦士Vガンダム』では、ガンダムの名前は抵抗のシンボルとして伝説化していた。第6話「戦士のかがやき」でリガ・ミリティアが開発したMSヴィクトリーガンダムと交戦した、ザンスカール帝国のワタリー・ギラは当初「ガンダムが抵抗のシンボルなどという伝説は、このワタリーギラが打ち砕いてやる」と息を巻いていたが反撃を食らう。するとワタリーは「地球連邦軍という体制に反逆しているのは我々だぞ。真のガンダムなら我々と手を組むはずだ」と自分達の正当性を叫んだ。第7話「ギロチンの音」では、変形合体してMSになるヴィクトリーを見たドゥカー・イクを始めとしたガッダール隊は「し、白いMS」「昔のガンダムとかいうのにそっくりじゃないか」と驚嘆した。ラゲーン基地で戦闘の報告を受けたアルベオ・ピピニーデンは「抵抗分子に白いモビルスーツか。ガンダムの再来とでも言うのか。」とかつてのガンダムの再来を予感した。第8話「激闘!波状攻撃」では、ガッダール隊と戦うヴィクトリーのビデオを見ていたザンスカール士官が「これじゃ昔のガンダムじゃねーか」と言い、一緒に見ていたキーラは「名前を聞いただけでも虫唾が走るぜ」と吐き捨てた。 U.C.0169の漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』では、長い戦乱によりモビルスーツの開発技術及び生産能力が衰退してしまい、旧式モビルスーツを継ぎ接ぎで組み合わせた「ミキシングビルド」が台頭する。その背景から「ガンダム」は希少価値が高くとても強力なモビルスーツを指す意味合いが強くなり、原作内ではガンダムタイプではない機体にブラフや験担ぎなどの為にガンダムの顔を模したフェイスマスクを付ける機体が幾つか存在している。ちなみにフォント・ボーはF89がベースとなっているアンカーを「どう見ても立派なガンダム」と個人的な感想を述べているが、パイロットのアッシュ・キングは「F系も顔が似ているだけ」と否定している。
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