カリーフと教王の物語とは? わかりやすく解説

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カリーフと教王(カリーファ)の物語(第554夜 - 第576夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「カリーフと教王カリーファ)の物語(第554夜 - 第576夜)」の解説

バートン版「バグダッド漁師ハリファー(第831夜‐第845夜)」 東洋文庫版「バグダード漁師ハリーファ(第831夜‐第845夜)」 昔、バグダードにカリーフという貧しく下品な漁師がいた。ある日、川で網を打つと、水の中から片目でみすぼらしいが獲れた。再び網を打つと、今度美しい雌が獲れた。みすぼらしいはカリーフの運命を表すで、美しい雌裕福なユダヤ人両替商アブー・サアーダの運命を表すであった。雌言われ3度目の網を打つと、今度見事な取れた。雌はカリーフに、そのをアブー・サアーダの所に持って行きを渡すのと引き換えに「私のとカリーフの交換する」とアブー・サアーダに言わせるよう言った。カリーフはその通り行い、川に戻って来て網を打つと、今度大量取れ、丁度そこに大勢の人が通りかかり、はたちまち売れて、カリーフは100ディナール儲けた。カリーフはお金隠し場所に困り、袋に入れて首からかけていたが、網を打った拍子に川に落としてしまい、服を脱いで水の中探したが見つからず、岸に上がると、脱いだ服がなくなっていた。 一方御用商人宝石商イブン・アル・キルナスは、「心の力と言う名の女奴隷を買い、教王カリーファ)ハールーン・アル・ラシードに献上したところ、教王は非常に気に入り1万ディナール買取りその日以来政務忘れ誰にも会わず、「心の力」との楽しみだけに没頭してしまった。大臣ジャアファル・アル・バルマキーは政務滞ることを心配し金曜日礼拝教王出てきた時に話しかけ、散歩誘い出した。丁度、教王散歩川辺に来たとき、服をなくしたカリーフに出会った。 カリーフは教王を服泥棒思い、服を返すようやかまし言ったので、教王自分着ている宝石ちりばめられ上着をカリーフに与えた。さらに、カリーフは教王に漁を手伝うように言い教王が網を打つと、大量取れた。カリーフは教王大きな籠を2つ持ってくるように言ったが、その機に教王逃げジャアファル再会しお供宦官たちにカリーフの持ってきたものには一匹に1ディナール与えと言ったので、宦官たちは争ってカリーフのところに行きをほとんど奪って戻ってきた。しかし、宦官長のサンダール出遅れたため遅く着き最後に残った2匹買い取り手持ちの金がなかったので翌日宮殿取りに来るようカリーフに言った。 その一方教王散歩留守中、教王の正后ゾバイダは「心の力」を妬み、「心の力」を騙して宴に誘い料理麻酔薬混ぜて飲ませ麻酔かかった心の力」を箱に詰めて宮殿の外で箱の中身分からないまま競売掛けて売り払うよう指示し宮殿内では「心の力」が死んだとふれさせて、葬式行い、墓を建てた散歩から帰った教王は「心の力」が死んだ聞いて塞ぎ込んでしまった。 翌日、カリーフは宦官サンダール訪ね宮殿に来たが、教王呼ばれて謁見の間通された。教王アッラー定めたカリーフの運命見ようと、20の紙に教王位、王族位、大臣位、1000ディナール、1ディナールなどと書き、もう20の紙に絞首刑投獄、棒打ちなどと書き、金の壷に入れてカリーフに引かせた。カリーフは100回棒打ちの紙を引いたので、100回棒で打たれた。大臣ジャアファル気の毒に思い再度引かせるが、くじを見たジャアファルは、紙には何も書かれていないと言った3度目のくじを引くと、1ディナール出たので、カリーフは1ディナール与えられ部屋から出された。そこに宦官サンダール現れ昨日代金として100ディナールをカリーフは受け取った。 カリーフが宮殿を出ると、丁度「心の力」が入れられた箱が競売掛けられていた。カリーフは勢いで101ディナールで箱を競り落とした荷担ぎ人足ゾライクは頼まれもしないのに箱を担いでカリーフの家まで一緒に行ったが、金がないので何ももらえなかった。カリーフが箱を開けると、「心の力」が出て来た。 「心の力」は宝石商イブン・アル・キルナスに手紙書いて資金用立ててもらい、カリーフを風呂屋に行かせ、美しい服を与え礼儀作法上品な言葉使い教え新し住居用意した。カリーフは教王謁見求め上品になったカリーフの変貌驚いている教王に、新居への訪問願い出た新居に来た教王は「心の力」と再会し、非常に喜び、カリーフを地方太守任命し、「心の力」が選んだ美し乙女を妻として与え宴席の友とされた。カリーフたちは教王庇護のもと幸せ暮らした

※この「カリーフと教王(カリーファ)の物語(第554夜 - 第576夜)」の解説は、「千夜一夜物語のあらすじ」の解説の一部です。
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