カヘティの王とは? わかりやすく解説

カヘティの王

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 19:05 UTC 版)

ギオルギ8世 (ジョージア王)」の記事における「カヘティの王」の解説

ギオルギは1466年ジョージア東部における宗教中心地ボドベ修道院グルジア語版)にてカヘティの王に戴冠しギオルギ1世として、12世紀滅んだカヘティ王国」を復活させた。だがギオルギ1世王権はなかなか認められず、山岳地帯追放したディドエティのダヴィトからは身を自由にすることと引き換え王として承認されたが、カヘティ北部ジョージア王国服従し続けることを対外的な立場とした。そのためヘヴスレティ(グルジア語版)、トゥシェティ(グルジア語版)、プシャヴィ(グルジア語版)はギオルギを単なるカヘティ領主見なしていた。これらの領主は、後にギオルギ1世ジョージア王バグラト6世と合意取り交わしたことで、名目上ギオルギ1世支配下入ったギオルギ1世カヘティ独立という考え反抗する上級貴族らに直面したことから、農民階級から単位小領主、そしてかつての敵であったジョージア王バグラト6世と同盟結んだ。バグラト6世は1467年頃にカヘティ王国独立した王国として承認したが、その引き換えとして、ジョージア王国王位主張するコンスタンティネ2世グルジア語版)との紛争における軍事提携結んだギオルギ1世とバグラト6世とともにカルトリ侵攻しコンスタンティネ2世王国中心部から追い出し、バグラト6世がトビリシ王冠奪還することを支援した。バグラト6世はその後カヘティ抵抗する貴族捕らえギオルギ1世権力固め支援するためジョージア王国軍の分遣隊派遣した1470年にディドエティのダヴィト王位に就かせようとする反乱があり、ギオルギ1世貴族権力終わらせるためにカヘティ統治システム改革することを決意したギオルギ1世は半自治公国廃止し、キジキ(グルジア語版)、エリセニ(グルジア語版)、ツケティ(グルジア語版)、ディドエティ(グルジア語版)、チアウリ(グルジア語版)、シルダグルジア語版)、クヴァレリ、マルツコピ(グルジア語版)、グレミ(グルジア語版)、パンキシ(グルジア語版)といった県を設置した各県には国王によって任命されたモウラヴィ(グルジア語版)(知事)が置かれ、モウラヴィは税金徴収し首都グレミ(グルジア語版)に報告する責任負った。こららの知事定期的に置き換えられ世襲による貴族の力を廃したその後ギオルギ1世は軍地組織の改革行い王国サドロショグルジア語版)と呼ばれる4つ地区分割した各地区では国王任命した司教軍隊率いた。軍が世襲貴族によって率いられるジョージア西部とは大きな違いとなった。 またギオルギ1世は、アラヴェルディ修道院グルジア語版)の修道院長主教地位引き上げ主教区提供し、彼を他の地域主教たちの長とした。カヘティジョージア正教会権威認めていたが、ギオルギ1世改革により、カヘティカトリコス管轄区自治正教会となったギオルギ1世カヘティ王国首都をグレミ(グルジア語版)と定めて都市拡大および強化図り、ヘレティ(グルジア語版)についてはその名前と自治権廃止した。これら一覧の改革により、カヘティ王国内では平和と安定数十年に渡って維持することに成功しカルトリとイメレティが18世紀まで対応に苦しむことになる反抗的貴族による諸問題排除したカヘティ白羊朝ペルシャ国境接しており、カヘティ取り巻国際情勢複雑なままであった白羊朝ウズン・ハサンはすぐにカヘティ王国侵入し、ヘルキ(グルジア語版)、サグラモ(グルジア語版)、マルツコピ(グルジア語版)、ティアネティ(グルジア語版)を次々と破壊したギオルギ1世は平和を確保するため、ウズン・ハサン宗主国として認めざるを得なくなり男女奴隷毎年納めなくてはならなくなった1470年代テュルク人がこの地域荒らし回ったとき、隣国カルトリ援助申し出たギオルギ1世はこれを拒否し外交手段通じて王国の平和を確保したヴァフシティ・バグラティオニによると、ギオルギはジョージア他の地域征服することを試み人生残り数年間を費やしたが、その願い叶うことはなかった。 ギオルギは1476年死去した具体的な日付不明である。カヘティの王冠は、ギオルギ1世1460年以降共同王として指名していた第一王子アレクサンドレ1世グルジア語版)に継承された。

※この「カヘティの王」の解説は、「ギオルギ8世 (ジョージア王)」の解説の一部です。
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