カギ爪の男
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:10 UTC 版)
カギ爪の男(クー・クライング・クルー) 声 - 堀内賢雄 "組織" のリーダーである老齢の男。ウィリアム・ウィル・ウーの父親でもある。集団には上下関係が便宜上存在しないため、崇拝の対象である彼自身は "同志" と呼ばれる。右腕に着脱可能なカギ爪の義手を装着していることから、ヴァンやレイなど彼を追う者達から「カギ爪の男」「カギ爪」と呼ばれる。SECRET FILE等の初期設定では「クライング・クライ・クルー」と言う名前だった。 小説版で明かされた過去では、地球(マザー)で、総合総庁という政治を管理する仕事に就いていた。しかし、細菌兵器の誤使用によって巻き起こされた "永遠の春休み"により、惑星エンドレス・イリュージョン (E.I.) に向けて脱出。途中、月の観測チームと合流するも、仲間を殺し合う人間の姿に絶望する(その際に右手を失った模様)。しかし、わずかな希望をもって惑星E.I.に降り立ち、さらなる絶望にあいながらも、E.I.での初めての友である医者の手により、百年単位の延命治療を受け、自らの夢を果たそうとする。 性格は一見温厚で柔和、誰に対しても子供に語りかけるかのような優しい口調で喋る。気に入った人物に "「夢」はあるのか" と問いかけ、"自分と一緒に夢を見ないか" と組織に誘う。喜怒哀楽のうち、"怒" の感情が何らかの理由で麻痺しているようで、劇中では怒りの感情を表す事はない。自分の意思に従わない者を、殺意もないのにうっかり(「逆らうものを許す慈愛の表現として」強く抱きしめたら骨を砕き肉を切り裂くほどに力が入りすぎて)殺してしまったり、「彼らは自分の心の中で生き続けている」と(比喩や挑発ではなく)思い込んでいたり、新生オリジナル7たちが危険にさらされたり死んだりしてもまったく動揺を見せないなどの行動・思考を見せる。 余命いくばくもなく(延命治療の副作用による病、または寿命そのものが尽きかけている)、死ぬ前に人類すべてが自分と同様に争う感情を捨て去り、穏やかに生きる世界を作る事を夢としており、その実現のために「幸せの時」と称する計画を実行する "組織" を作り上げ、その中核メンバーである新生オリジナル7と共に世界各地を巡っている。 最終局面にてヴァン、レイ、ジョシュアによって「幸せの時」計画を潰されるも、それすら「(計画を最初からやり直して)また皆さんと歩める」と喜び、ヴァンをも新計画における最初の友人(彼曰く、前計画に欠けていた「バカ」代表)として迎えようとした。しかし最期は仲間達の支援を受けたダンにバースデイを両断され、乗り込んで来たヴァンに斬殺された。 地球(マザー)で学んだのか『ピクニック』を鼻歌で歌っている。
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