エネルギーおよび石油
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:46 UTC 版)
「イランの経済」の記事における「エネルギーおよび石油」の解説
詳細は「イランのエネルギー」および「イラン石油省」を参照 「国営イラン石油会社」、「アサールーイェ」、および「イランの核開発計画」も参照 詳細は「en:National Iranian Oil Company」を参照 詳細は「en:NIOC's Oil Reserves」を参照 イランの石油は、世界の確認石油埋蔵量のうち10%を占め。また天然ガスでも世界の15%で第2位の供給国である。これらは国内使用が優先される。イランは1913年以降、主要石油輸出国であった。おもな油田はイラン西部のザグロス山脈の中央部および南西部に位置する。石油についてはほかに北部イランおよびペルシア湾の沖合にも埋蔵される。石油およびガスは国内では水力発電とともに発電に利用される。また2008年、イランはブーシェフルで10億ドルをかけた最初の原子力発電所を稼働させる予定である。 1970年代後半、イランは世界第4位(石油輸出国機構第2位)の原油産出国で、石油輸出では第2位であった。1979年の革命以降、政府は石油保護の政策に基づいて日産の原油産出量を削減、さらにイラン・イラク戦争における産油関連施設への損害によりさらなる生産低下にみまわれた。石油生産が増加に転ずるのは1980年代後半で、これは破損パイプラインの修復、ペルシア湾における新規発見の海底油田の開発によるものである。 主な精油所はアーバーダーン(1913年、イラン初の精油所が設置された)、ケルマーンシャー、テヘランにある。油田からはパイプラインによって、アーバーダーン、バンダレ・マーシュール、ハールグ島などの輸出港や精油所に送られる。1990年代後半には、イラン国有の石油・ガス産業は調査採掘および生産について、外国コンソーシアムと協定を結んでいる。 2004年までに、イランの石油は年産14億バレル、500億ドルの純益を生み出している。また石油生産関連設備、すなわちタンカー、油井掘削装置、沖合の採掘基盤、探査装置などの50%から80%は国内生産である。またイランは「国際石油取引所」と称する商品取引所の設置を計画しており、同市場では石油、石油化学、ガス商品に対し石油証券をユーロをはじめとする非ドル建通貨で発行し、取引するとしている。 国内のガソリンの販売価格(公定価格)は、2019年11月15日以前は、1リットルあたり1万リアル(約33円)と比較的安価に抑えられていたが、同日より1万5000リアル(1か月60リットルまで)に引き上げられた。
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