インターセックスとは? わかりやすく解説

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インターセックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 05:02 UTC 版)

性的少数者」の記事における「インターセックス」の解説

インターセックスは、出生時から男性または女性典型的な定義にあてはまらない生殖性的構造持って生まれた人である。両性具有とは異なる。 インターセックス(インターセクシュアリティ)は医学的に診断され出生時にわかる場合もあれば、後で判明することもある。インターセックスだからといってトランスジェンダーノンバイナリーと同じというわけではなく、インターセックスの人々がどのジェンダーセクシュアリティを選ぶかは個人しだいである。インターセックスの他に「DSDdisorders of sex development)」という医学用語使われており(日本語では「性分化疾患」と訳されることがある)、双方言葉めぐって論争起きている。2019年には国際疾病分類にて「DSDdisorders of sex development)」の名称が使用され続けていることに反発し世界のインターセックス当事者団体共同世界保健機関に対して改善求め声明発表した

※この「インターセックス」の解説は、「性的少数者」の解説の一部です。
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インターセックス (intersex)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:46 UTC 版)

性分化疾患」の記事における「インターセックス (intersex)」の解説

インターセックス(英: intersex)は、比較新し言葉で、日本語では「間性」と訳される場合もあるが、この記事ではintersex訳語は「インターセックス」で統一している。 生物学・医学領域における「インターセックス」インターセックスとは、Webster's Seventh New Collegiate Dictionary (1963) によれば、「身体的な性の特徴が、典型的な男性典型的な女性との間の状態」と定義されている。 アリス・ドレガー(Alice Dreger; 医療人類学生命倫理学者によれば、この用語を初め用いたのは動物学発生遺伝学者のリヒャルト・ゴルトシュミットen:Richard Goldschmidt)(1923) である。彼はマイマイ蛾研究において、雌雄両方特徴を持つ個体について初めて「インターセクシュアリティ間性)」という用語を用いた当初「インターセックス」との用語は、魚類などの生物学範疇において用いられていたが、やがて医学文献では、ヒト生物学的性分化過程における何らかの典型的な特徴を持つ様々なレベル症候群包括する用語として用いられるようになっていった (Haqq & Donahoe, 1998; Shearman, 1982; Sizonenko, 1993)。 ISNA後述によれば医学において次のような身体的状態・意味に用いられていたとしている。 出生時にどちらの性別決定すればいい分からない状態 「本当の」性別について曖昧な状態 外性器外観性腺組織内部生殖器性染色体を含む様々な性別特徴不一致 曖昧な性器 (ambiguous genitalia) の状態 19世紀の「半陰陽」の分類基づいた用語と同義の状態 アイデンティティ・ポリティクスとしてのインターセックス「インターセクシュアリティ」「インターセックス」との用語は、1993年以降その時代に行われていた、インターセックスの状態を持つ人々対す治療プロトコルへの批判と、当事者含めた新たなプロトコル構築求め運動において、政治的なアイデンティティとして用いられた。ISNAインターセックス・イニシアティヴなどが運動団体の代表である。ここで用いられた「インターセックス」との用語は、医療対す当事者要望を可能とするためのポリティカルアイデンティティであり、ジェンダーアイデンティティとしての「インターセックス」とは意味が異なる。 ジェンダー・アイデンティティとしてのインターセックスインターセックスの状態を持つ人々中には、自らを「男性でも女性でもない性」「中性」「第三の性」と認識する人は少数ながら存在するし、「インターセックス」との用語が、ジェンダー・アイデンティティを指すものとして用いられることもある。ただし、インターセックスの状態を持つ人々大多数が、典型的な男性女性としてジェンダー・アイデンティティ持っており(たとえば、2004年から2005年にかけてドイツ行われた大規模調査 では、性分化疾患当事者439人のうち、自らを「男でも女でもない」とした人は9人で、残りの430人は通常の男性女性ジェンダー・アイデンティティ報告している)、むしろ「インターセックス」とのステレオタイプ的なラベリング拒絶されることが多い。

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