アドミラビリス族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:06 UTC 版)
ウェントリコスス 声 - 斎藤千和 アドミラビリス族の王で、アクレアツスの姉。当初は桃橙色の巨大なカタツムリのような姿をしており、その身体は宝石たちやその武器を溶かし、また傷つけられても再生する能力がある。 月人によって学校に落とされ、フォスを飲み込み溶かして取り込み殻と融合させてしまう。ボルツとダイヤに殻を壊されて中身を出され、学校の海水の池に落とされたことで縮んでウミウシのような姿になる。殻から分離され復活したフォスとのみ会話ができるようになり、金剛に「貝の王」として歓迎されたことでフォスが接待することになる。 海中の故郷付近で人型に戻った際には、上半身は人間で下半身は複数の触手というドレスを着た女性のような姿をとっている。自分では「セクシィ」だと思っているが、フォスには「似ている姿だけど宝石より下品」と評されている。宝石たちに対しては「可愛い子ちゃんばかり」とはしゃぎ、金剛に対しては「いい男」と見惚れ、またシンシャやボルツのようなツンとした子が好みと語っている。 アドミラビリス族に伝わる「伝説」として、かつての「にんげん」が、魂である月人・肉であるアドミラビリス族・骨である宝石の3つに分かれたとされていると語る。月人は肉と骨を取り戻して「にんげん」に戻ろうとしているのではないか、という推論をフォスに示す。 弟であるアクレアツスと引き換えに、宝石を月人に渡す命を受けており、フォスを海中へ招き寄せる。しかしアクレアツスが月人を撃退したことで、フォスを渡さずに済む結果となる。事情を知ったフォスが「王を許す」としただけでなく、同族のために苦心し行動したウェントリコススを賞賛までしたこともあって改心した。他の仲間を取り返すためにさらにフォスを使おうとしたアクレアツスを「変わらなければ月人と同じになってしまう」と制し、フォスを陸に戻す。フォスがラピスラズリの頭を結合した後に目覚めた102年後ではすでに死亡しており、子孫であるウァリエガツスが、ウェントリコススはフォスを騙したことを生涯に渡り悔いていた、と伝えている。 アクレアツス 声 - 三瓶由布子 ウェントリコススの弟。同じく月人に飼われており、宝石と引き換えにウェントリコススの元へ戻されるという取引の材料になっていた。人型になると下半身にある2本の脚のような部位で歩行し、肩から背にかけて複数の細長い伸縮する触手を持つ。ウェントリコススに「食うと戦うしか能がない」と言われている通り戦闘力は高く、引き渡し時に意志と思考を取り戻し、触手を自在に操って戦い月人の撃退に成功する。 殻持ち状の形態の際は黒いメンダコのような姿をしており、フォスは「かわいい」と評している。殻の部分はホネガイのように鋭く尖った突起が多数ある貝の形をしており、両足を失ったフォスに自身の殻からアゲートの詰まった2本の棘を与える。 ウァリエガツス ウェントリコススから数えて5代目のアドミラビリス族の王。人型になった際には小柄な子供のような姿になる。作中で再誕した方のモルガとゴーシェに殻をなくしたウミウシの姿で捕獲され、その後学校の池の傍でアドミラビリス族と会話のできるフォスと対面する。歴代の王の中で一番臆病らしく、勇気を試すために地上に上がってきたという。フォスのことは同族の中で「祖先を月人から解放した伝説」となっているため知っていたが、名前は累代を経て「ポスポピペロペロ」と誤って伝えられている。フォスがウェントリコススから聞いた直後に身体の欠損により失っていた記憶である「にんげんと宝石・月人・アドミラビリス族」の関係の言い伝えを改めて伝え直し、宿願を語ったことで、フォスの進む道に重要な示唆を与えることになる。
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アドミラビリス族
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宝石と同じく古代動物である人間を祖先とする「魂と骨と肉」の種族のなかの「肉」と伝えられている生物で、海に棲む。本来は人型だが、初登場時にはウミウシやナメクジやメンダコのような軟体生物が、殻を背負ったカタツムリや貝のような形状であらわれ、故郷の海では人型になれるとしている。不死である宝石や月人と違い、性別があり生殖し死んで次へと代を累ね知識を繋いでいくという種族で、フォスが関わったウェントリコススは、子孫にあたるウァリエガツスとフォスが出会った100年後には死んでおり、既に5世代を経ていた。
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