アショカ・フェロー選出の基準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 00:36 UTC 版)
「アショカ」の記事における「アショカ・フェロー選出の基準」の解説
アショカ・フェロー選出の面接は、幼少期から遡り、人生でどのような選択を行なってきたか、どのようにしてアイデアが生まれてきたのか、今までにどのようなインパクトを生み出してきたのかなどを徹底的に聞くため、十数時間に及ぶこともある。 ホームページに記載されている5つの基準は以下の通り。このうち、最初の"New Idea"はKnock-out testと呼ばれ、この基準に当てはまらない候補者は選考の対象外となる。 New Idea すでに存在する解決策に微調整を入れたアプローチではなく、全く新しい視点から 生まれた発想であるか。或る歪みが社会に存在し様々な解決/軽減の方法が試されているなか、慢性的な状況は一向に変わらない。その遅々として進まない状態に揺さぶりをかける、全く違う視点から生まれた、これまでなかったアプローチであるか、そして国境を超えて変革を起こすポテンシャルを孕んでいるか、が最初のチェックポイントとなります。 Creativity 世の中の綻びに一石を投じるには、問題を生み出している構造上の欠陥を突き止め、 的を射たゴール設定をするための創造性や想像力といった能力が求められます。一 つのプロジェクトを成功に導く限られた能力ではなく、その人が世界を見る”レンズ” 自体が創造的であるかを問います。ある時代のある社会に浸透している在り方や考 え方を超えた視点を持つ人が、新しい意識に裏打ちされた新しい現実を生み出しま す。 Entrepreneurial Quality 「真のソーシャルアントレプレナー」は、自分の頭に描く世界が目の前に現れるま で歩を緩めることなく刷新し続けます。つまり、滞っている現実の足枷は何かを突 き止め、それまでの「当たり前」を一転させるための戦術を巧みに実施し続ける人 でもあります。理想を語るだけではなく、理想を新しい現実として創り出します。 同時に、自分が注目されることに興味はなく同じ目標に向かって進む仲間と柔軟な チームをつくり、目に見える結果に究極の充足感を味わう人です。 Social Impact of Idea アショカ・フェロー選出は、国レベル、大陸レベル、ひいては世界レベルのインパ クトに繋がる潜在性のあるアイデアのみを選考の対象としています。ノミネートの 時点で、すでにある程度のインパクトのエビデンスがあることも問われます。また、 巨大なインパクトを生むことが目標なので、その目標に近づくために自分の取り組 みが他の人々や組織に模倣されることを歓迎する人でもあります。 Ethical Fiber アイデアの斬新性やスケールと同様に重要視されるのは、候補者の人となりです。 他者の立場や思いを考慮する心の余裕があるか。自分や自分の取り組みが注目され ることよりも、同じ方向を目指す他の多くの人たちとリソースを共有し協力し合い ながらゴールに向かって邁進する人であるか。一定のグループ(人種、国籍、性別、 年齢など)に属する人々だけでなく、すべての人々に対する配慮とエンパシーがあ るかも、基準となります。
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