りゅうきゅう〔リウキウ〕【琉球】
読み方:りゅうきゅう
沖縄のこと。中国側からの呼称。14世紀に沖縄島に北山・中山・南山の三つの小国家ができ、のち、中山が統一王朝を樹立。明に朝貢し、中国文化を輸入した。慶長14年(1609)薩摩(さつま)藩に征服されたが、中国との関係も維持。明治政府は明治5年(1872)琉球藩を設置、さらに明治12年(1879)王国体制を解体して沖縄県を設置した。
[補説] 平成12年(2000)「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の名で、今帰仁城跡、座喜味城跡、勝連城跡、中城城跡、首里城跡、園比屋武御岳石門、玉陵、識名園、斎場御岳が世界遺産(文化遺産)に登録された。
1 「琉球表(おもて)」の略。
2 「琉球紬(つむぎ)」の略。
琉球(りゅうきゅう)
琉球
中国によって名づけられた沖縄の国名。古くは流求、流鬼などと表記された。1383年、明国は琉球と命名し以降は琉球に統一された。琉球国は冊封を受け入れ中国と友好関係を長く続けることとなる。1871年、日本で廃藩置県が行われ、それに伴い琉球は鹿児島県の管轄下に置かされるようになり、続いて琉球処分が強制的に行われた。清国への朝貢と交流を差し止め、琉球王は東京に住まうこと、首里城は明け渡し、王府は解体することなどがその内容だった。1879年、日本政府は400名の部隊で首里城に乗り込み沖縄県設置を宣言した。3月31日に、時の尚泰王が首里城を明け渡し琉球を離れた。こうして、長い間続いた琉球王国は強制的に幕を閉ざされた。
琉球
(りゅう・きゅう から転送)
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