ももよとは? わかりやすく解説

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もも‐よ【百代/百世】

読み方:ももよ

百年また、長い年月ももとせ

山高く川の瀬清し—まで神(かむ)しみ行かむ大宮所」〈万・一五二


もも‐よ【百夜】

読み方:ももよ

多くの夜。

今夜(こよひ)の早く明けなばすべをなみ秋の—を願ひつるかも」〈五四八〉

[補説] 書名別項。→百夜


ももよ【百夜】

読み方:ももよ

田山花袋長編小説昭和2年(1927)発表


百夜(ももよ)通い

★1a.百夜通いの最後の日に、男の親が急死する

奥義抄藤原清輔下 男が女のもとを訪れて求愛する。女は(しぢ=牛車の轅を載せる台)を置き、「貴方が、このの上百夜続けて寝るならば、私は貴方のものになりましょうと言う。男はの夜も風の夜もやって来ての上に寝る。毎夜の端に印をつけ、その数が99になった。男は「明日からは、私を拒むことはできますまいよ」と女に念を押して帰ったが、親が急死したため、男は百日目の夜に女のもとへ行けなかった。

★1b.百夜通いの最後の日に、男が病死する

卒都婆小町(能) 深草四位少将小野小町恋し小町の家の牛車のもとへ、毎夜通う。百夜通えば小町少将の愛を受け入れるはずであった。しかし99夜目に、深草少将にわかに胸の苦しさをおぼえ、あと1夜待たずして息絶えた〔*百歳になった小町に、深草少将の霊がとりつく。老小町旅僧の前で、百夜通いのありさま語りつつ舞う〕。

★2.「あと一夜というところで、男が去って行く。

ニュー・シネマ・パラダイス(トルナトーレ) 兵士王女恋をする王女は「百日間、昼も夜も、私のバルコニーの下で待っていてくれたなら、あなたのものになりましょうと言う雨の日も風の日も、兵士バルコニーの下の椅子にすわり続ける。しかし99日目の夜、兵士椅子から立ち上がり去って行った〔*映写技師アルフレードが、恋に悩む青年トトに語る物語。「なぜ兵士去ったか、わしにもわからん」とアルフレードは言う〕。

★3.人を雇って百夜通いさせる。

鹿の子餅通小町公家の姫君に恋した男が、「百夜通えば逢おう」との返事得ての夜も風の夜も通う。99夜目腰元が、「姫様1夜ぐらいまけてあげますとの仰せ御寝間へ」と誘うと、男はうろたえ「私は日雇いです」と言った

★4.百夜通いの恋が実る。

男はつらいよ山田洋次)第42作「ぼくの伯父さん」 満男が泉に逢おうと、遠い佐賀まで行く。逢ってすぐ帰ろうとするので、寅次郎が「深草少将の百夜通い」の話をして、満男を諭(さと)す。「小野小町恋した深草少将は、京都極楽寺坂小町屋敷へ、百日百夜通いつめた。ただうろうろしていたんじゃない。気のきいた三十一文字みそひともじ)を書き記して郵便受けポトリ。これが小町の心を動かした百日目の夜に恋が実ったというお話だ。お前も、せめて5日10日、その乙女所へ通ったらどうだ」。

★5.女の百夜通い。

海を通う女の伝説 伊豆山大工が3里沖の初島の娘から思いを寄せられ、「伊豆山まで百晩通ったら妻にしよう」と約束する。娘は毎夜湯野権現燈明目当て泳いでやって来て99夜が過ぎる。大工気味悪く思い百夜目に燈明を消す。翌朝、娘の死体が浜に上がるが、それは生えた蛇体であった静岡県熱海市初島)。

たらい舟乗って、女が男のもとへ通う→〔船〕6のお弁の滝の伝説

呪い百夜(ももよ)参り→〔呪い〕7bの『発心集』巻8-9


ももよ

出典:『Wiktionary』 (2020/06/18 17:44 UTC 版)

名詞

ももよ/

  1. 多く歳月[要出典]


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