のぞみ
名称:のぞみ(PLANET-B)
小分類:火星探査
開発機関/会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関/会社:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
打ち上げ年月日:1998年7月4日
運用停止年月日:-
打ち上げ国名/機関:日本/宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げロケット:M-V
打ち上げ場所:鹿児島宇宙空間観測所(KSC)
のぞみは、火星の上層大気を調べ、太陽風との関係や現象を研究するために開発された探査機です。火星の2つの衛星(フォボスとダイモス)、火星の砂嵐や雲、氷の極冠などを観測し、撮影するためのさまざまな装置やカメラが搭載されています。
1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
本体の両側に、太陽電池パネルをそなえています。縦1.6m、横1.6m、高さ0.58m、重量540kg(含燃料)。磁場計測器、イオンエネルギー分析器、プラズマ波動観測器など14の観測機器を積んでいます。
2.どんな目的に使用されるの?
火星を周回して、上層大気の運動と構造を調べます。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
火星に向かう途中に、日本の探査機としては初めて月の裏側を写真撮影しました。その後、火星の近くまで到達したものの、制御エンジンが不具合を起こし、また太陽風粒子の直撃を受けた後に回路がショートしてしまいました。そのため、2003年12月に火星周回軌道への投入を断念しました。現在は太陽を中心とする軌道上をまわりながら目的のない旅を続けています。
4.打ち上げ・飛行の順序はどうなっているの?
M-Vロケットによって打ち上げられ、1998年末、火星へ向かう軌道に入りました。このときのスピード補正による推進剤の消費により計画を変更。2003年末〜翌年初めにかけて火星周回軌道に入る予定でした。
5.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
ハレー彗星を探査する第10号科学衛星「すいせい」、2008年打ち上げ予定の金星探査機PLANET-Cがあります。
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