ていぼう部の活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 05:49 UTC 版)
「放課後ていぼう日誌」の記事における「ていぼう部の活動」の解説
「ていぼう部」は熊元県立海野高校の部活である。同校のOBである陽渚の父によれば、彼の在学時にはすでに存在し、学校創立時からあるらしい、との事である。 ていぼう部の部室は校内にはなく、漁港の近くにあるプレハブ小屋である。学校からは距離があるため、部員たちは基本的に自転車か、顧問教員の運転する自動車で移動する。部のOBであるたこひげや店長によれば、かつては男子部員もいたが、一時期、男子部員は学校から遠い部室に集まるのを嫌い勝手に釣りに行ってしまうため全員退部となり、以降は部員が女子のみになった、との事である。作中で描かれる年度の部員は女子のみ4人、前年度も女子のみ5人だった。 「釣ったら食べる」が部のモットーのため、備品としては釣りに必要な道具のほか、調理用具や加熱用のカセットコンロ、七輪なども揃っている。近場への重たい機材の運搬には、かつて漁師からお下がりで貰い、使いやすいように改造を加えながら代々受け継がれてきた、「汎用型運搬台車 海王丸」と称するリヤカーを用いる。 陽が照った屋外での活動がメインとなるため、熱中症予防として帽子の着用は事実上必須である。部活動中の服装は学校指定の制服またはジャージと決められている。また、その上に外套を羽織るのは許容されている。なお、休日や長期休暇中の活動については、服装は自由である。 作中で行われる釣りは、部室がある漁港周辺での海釣りがメインである。有料の遊漁券が必要となる川釣りは、6巻までの範囲では第15話でテナガエビ釣りを行った1回のみ。一方、定番のアジは、子供のアジゴを含めて、数回に渡って竿などを変更して釣っている。その他、漁協が開放している干潟での潮干狩りや、沿岸の無人島で日帰りの釣りツアーなどをしており、夏休みには長咲県伍島列島富久江島での合宿が恒例である。ただし合宿費用は部費だけでは賄えず、直前にたこひげやの運営する海の家でのバイトも恒例となっている。なお合宿などは、自分たちで張ったテントで過ごし、食事は釣果や物々交換のみで賄う、陽渚にとってはサバイバル色の濃い催しである。 活動費用は学校が出す部費以外に、海水浴場の海の家でのアルバイトや、大潮で干上がった海底から清掃奉仕も兼ねて回収したルアーのうち状態の良い品をフリーマーケットで販売するなどで賄っている。また、傷んだルアーも修理して自分達で使う事で、部費の節約に役立てている。なお、回収したルアーは拾得物として警察に届け、3か月経って所有権が移った後に使用している。 15cm以下の稚魚や、潮干狩りの稚貝、テナガエビの繁殖期で卵を抱いて育てていたメスなどは、取れても資源永続確保のために成長や繁殖に期待して放流している。 心無い釣り人が捨てたゴミの釣り糸がアオサギの足に絡まった際は、捕獲は役所の許可が必要なので救助目的で捕獲の許可を取って捕獲し釣り糸を取って救助するなど、活動の幅は広い。
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