しなの鉄道115系の運用
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「国鉄115系電車」の記事における「しなの鉄道115系の運用」の解説
しなの鉄道の115系は1997年のしなの鉄道線開業時に3両編成11本、2013年の169系置換え時に2両編成7本、2015年3月の北しなの線開業時に3両編成5本がJR東日本より譲受された。2015年7月現在の運用範囲は3両編成・2両編成ともに長野 - 篠ノ井 - 軽井沢間と長野 - 妙高高原間の全線である。日中は基本的に2両編成または3両編成の都市型ワンマン運転で、ラッシュ時間帯には2編成連結で5両編成または6両編成で車掌が乗務する形で運行している。 仕業検査は戸倉駅構内の車両基地で、交番検査・重要部検査・全般検査は屋代駅構内の長電テクニカルサービス屋代車両検査場で、それぞれ実施する。 2011年7月にしなの鉄道の169系が保安装置の関係でJR線内の篠ノ井 - 長野間乗り入れが不可能となり、通勤時間帯の快速「しなのサンライズ」等はJR東日本長野総合車両センター所属の189系・183系による運用に変更されていた。2011年8月に「しなのサンセット」が115系しなの鉄道車に変更され、「しなのサンライズ」も2015年3月14日のダイヤ改正で115系しなの鉄道車に変更された。3月下旬 - 11月の平日は6両、土休日は3両、12月 - 3月上旬は霜取りのため毎日6両で運用された。 2013年にはS5編成が運用を離脱し、7月末に169系S52編成の2両とともに長野総合車両センターへ回送された。S5編成はしなの鉄道の115系3両編成では唯一となったリニューアル未施工・ATS-P未設置車で、2013年8月1日付で廃車となった。 しなの鉄道線にはJR東日本の115系が軽井沢まで乗り入れる運用もあったが、2015年3月14日の改正で廃止となった。 2020年7月4日の新型車両SR1系(ライナー車両)投入に伴い、S6・S23編成の2編成の運用離脱が発表された。S6編成は1977年12月15日に松本運転所に新製配置された編成で、しなの鉄道の115系の中で最も古く、2001年に最初のリニューアル工事が施工された編成であった。S23編成は1978年5月19日に長野鉄道管理局松本運転所に新製配置、2000年12月2日に長野運転所に転属したのを経て2013年にしなの鉄道へ入線している。運用離脱日はS23編成が7月3日、S6編成が2020年7月4日となった。SR1系ライナー車両の営業運転開始に伴って「しなのサンライズ」「しなのサンセット」での115系の運用は消滅した。S6編成とS23編成は2020年8月3日に廃車回送され、同年8月11日付で廃車となった。 2021年3月13日ダイヤ改正でのSR1系(一般車両)の投入に伴い、2両編成のうちS25・27編成は2021年3月12日をもって運用を離脱することが発表された。S25編成は1981年6月19日に松本運転所北松本支所へ新製配置、1985年3月に北松本支所廃止に伴い松本運転所へと転属した編成である。S27編成は1978年5月30日に松本運転所へ配置された編成である。検査都合と臨時増結で2021年3月13日まで運行された。S25編成とS27編成は2021年3月26日付で廃車となった。 3両編成のS16編成と2両編成S26編成は、2021年8月26日をもって運用を離脱。S16編成は1980年3月4日に松本運転所北松本支所へ新製配置、1997年10月16日長野総合車両所へ転属したのを経てしなの鉄道へ入線した編成である。S26編成は1981年6月19日に松本運転所北松本支所へ新製配置、1985年3月14日に北松本支所廃止に伴い松本運転所へ転属、2000年12月2日に長野運転所に転属したのを経てしなの鉄道へ入線している。S16編成とS26編成は2021年8月31日付で廃車となった。
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